ニクバミホネギシミ

ニクバミホネギシミ

作者・パレゴリックの初連載作。1999年と2023年の日本を舞台に、カメラマンの浅間博鷹とオカルトライターの犬吠埼しおいが取材で各地を訪れ、さまざまな怪事件を解決していく姿を描いた禁忌のオカルトホラー。新潮社「くらげバンチ」で2023年11月7日から配信の作品。2024年6月、「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にノミネートされた。

正式名称
ニクバミホネギシミ
ふりがな
にくばみほねぎしみ
作者
ジャンル
ホラー
レーベル
バンチコミックス(新潮社)
巻数
既刊2巻
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オカルトブームの日本が舞台

日本でもっとも有名な予言「1999年7月、空から降ってくる恐怖の大王によって、世界は滅亡する!」は、ノストラダムスが人類滅亡を予言したものだが、その1999年が訪れ、日本では空前のオカルトブームに沸いていた。三流オカルト雑誌の編集者、しおいは霊感の強いカメラマンの博鷹と共に、各地で起こった奇妙な事件を取材していた。博鷹の霊感に引き寄せられるように、彼としおいの周囲にはさまざまな怪奇現象が起こり、時にはその現象によって怪事件が発生し、二人は協力して事件を解決に導いていく。博鷹としおいが遭遇する数々の怪事件が、禍々(まがまが)しいホラータッチで描かれる。

24年の歳月が流れて訪ねてきた人物

ノストラダムスが人類滅亡を大予言した1999年、テレビや新聞でもこの予言が大々的に取り上げられていた。当時カメラマンだった博鷹は、オカルトや都市伝説に興味を抱く編集者のしおいにうながされ、渋々ながらも彼女の取材に付き合って各地を訪れ、さまざまな怪奇現象に遭遇する。時は流れて2023年の日本。年老いた博鷹の自宅に、雑誌編集者の青年、若潮総一郎がやってくる。総一郎はしおいの甥で、彼が幼い頃に怪死したしおいの死の真相を探っていた。しおいの死には「ニクバミホネギシミ」という謎の言葉がかかわっており、それはしおいの葬儀中に幼い総一郎が耳にした言葉でもあった。

謎の言葉「ニクバミホネギシミ」

しおいの甥、総一郎からしおいの生前について尋ねられた博鷹は、彼女と共に訪れた場所で起こった怪事件や、取材中に起こった怪奇現象を総一郎に語り出す。それは決して解き明かしてはいけない謎で、禁忌の記憶でもあった。博鷹やしおいの生い立ちや複雑な過去を掘り下げつつ、1999年と2023年を行き来しながらしおいの死の真相と、「ニクバミホネギシミ」に関する謎も明らかになる。

登場人物・キャラクター

浅間 博鷹 (あさま ひろたか)

カメラマンの男性。初登場時の年齢は38歳。物心ついた頃から霊感に目覚め、家や学校で幽霊や怪奇現象に遭遇するようになる。痩せこけた顔に疲れ切った表情を浮かべ、目の下にはクマが目立つ。1999年時点では仕事仲間のしおいに無理やり連れ回され、各地を転々としながら、都市伝説や奇妙な事件を探っていた。2023年、年老いて隠居していた博鷹は、しおいの死の真相を探るためにやってきた彼女の甥の総一郎に、しおいと体験した怪奇現象の数々を語る。

犬吠埼 しおい (いぬぼうさき しおい)

オカルト雑誌の編集者を務めるオカルトライターの女性。初登場時の年齢は25歳。くすんだ金髪のボブヘアで、狐目とアヒル口が特徴。1999年時点ではカメラマンの博鷹の仕事仲間として、彼を連れ回しながら心霊スポットを取材していた。都市伝説や心霊現象に造詣が深く、陽気で好奇心旺盛な性格ながら、霊感はまったくない。甥の総一郎が幼い頃に謎の怪死を遂げており、遺体の顔は歪(いびつ)に変形していた。総一郎にはよくオカルトの話を聞かせていたため、彼から姉のように慕われていた。

書誌情報

ニクバミホネギシミ 2巻 新潮社〈バンチコミックス〉

第1巻

(2024-04-09発行、 978-4107726995)

第2巻

(2024-10-08発行、 978-4107727541)

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