概要・あらすじ
雪国で暮らす小学生の和之の家に、近くの大学を受験するため、和之の一家と古くから付き合いがある尚子がやってきた。一緒に近所の神社へ合格祈願に出かけるなど、尚子の存在に心躍らせる和之だったが、和之の父が大学の知り合いに尚子を合格させるよう根回ししていたことを知ってしまい、尚子との別れ際に泣きながらそのことを話してしまう。
登場人物・キャラクター
和之 (かずゆき)
大雪が降る地方に住んでいる小学生男子。受験生の尚子が家にやってきたことに心を躍らせるが、和之の父が大学の人間に手を回して合格させるよう取り計らっていたことを知って思い悩む。
尚子 (しょうこ)
和之の家の近くの大学を受験するため、和之の家に数日泊まっている受験生の女子。本来は浜松在住。母親が和之の母親と同級生のため、和之とは家ぐるみで昔から付き合いがある。積もった雪のことを「ハッカのびろおど」と表現した詩を中学時代に読んでから雪に憧れを抱いており、それが大学選びにも影響した。
和之の父 (かずゆきのちち)
和之の家の家長である中年男性。尚子が受験する大学に後輩が勤めており、尚子を合格させるよう頼んだことを酔った勢いで和之に話してしまう。