38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記

38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記

松本千秋の実体験を基に、38歳でバツイチになったばかりの女性イラストレーターのチアキが、友人に勧められたマッチングアプリを介して多くの男性と出会い、刺激的な日々におぼれていく姿を描いたコミックエッセイ。「#コミックエッセイ大賞」第1回入賞作品。

正式名称
38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記
ふりがな
さんじゅうはっさいばついちどくしんおんながまっちんぐあぷりをやってみたけっかにっき
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
 
エッセイ
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あらすじ

38歳でバツイチの女性イラストレーターのチアキは、連休中のヒマに耐えかねて、友人のリカに勧められてダウンロードしっぱなしになっていたマッチングアプリを起動してみた。初期設定を済ませるや否や、あっという間に多数の男性から「Like」され、マッチングに事欠かない状態になったことに驚きを隠せず、チアキはその日の夜、さっそく一人の男性と会ってみることにする。だが、彼はセックスすることだけが目的だった。そんな彼をどうにかうまくあしらい、マッチングアプリとはそういうものなのかと疑問を抱きながらも、チアキはその後も多くの男性と直接会い、交友関係を広げていく。その中には体の関係を伴うものも多かったが、個性的な男性の刺激にハマり込んでしまったチアキは、徐々にふつうの恋愛への感覚が麻痺していた。そんなある日、精神的に不安定な様子を見せていたリカが亡くなったという連絡が、チアキのもとに飛び込んでくる。そしてチアキはこれをきっかけに、現在の自分の状況を顧み始める。

メディアミックス

TVドラマ

2020年11月19日から、本作『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』のTVドラマ版『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』が、テレビ東京系列「ドラマパラビ」で放送された。全6話。監督は酒井麻衣が務め、チアキを山口紗弥加、リカを町田マリーが演じている。

登場人物・キャラクター

チアキ

イラストレーターを生業とする女性。年齢は38歳。人生で初めて付き合った男性と24歳の時に結婚し、33歳の時からの別居を経て、37歳の時にようやく離婚が成立したバツイチで、現在は東京で一人暮らしをしている。ヒマを持て余していた時に、友人のリカから勧められたマッチングアプリを始めた。もともとは気が合う友達ができればと軽い気持ちで始めたものだったが、あっという間に多数のイケメンとマッチングし、38歳という年齢を公表しているにもかかわらず、ちやほやされる環境に興奮。マッチングアプリを介してわずか1週間で七人、のべ8回のデートに繰り出し、うち一人とは肉体関係を持つに至る。その後はさらに、肉体関係込みで複数の男性との交友関係を同時進行させ、二桁にまで広げる。当初は多少の倫理観も持ち、この状況を自戒することもあったが、次第にその感覚は麻痺し、マッチングアプリを介した手軽な男性関係にハマり込んでいく。だが、これによって構築されたライトな人間関係であるが故に、実際にいいと思える男性と出会っても深入りできず、正式な恋人をつくることには二の足を踏んでしまうようになる。のちに、男性関係で精神を消耗したリカが自ら死を選んだこと、それによって傷心状態だったところでマッチングアプリで出会った10人目くんに手荒に扱われたことをきっかけに、始めて4か月ほどでマッチングアプリからの卒業を決意し、一度は退会する。だが、結局その味が忘れられずにわずか2週間で復帰し、その後は再開して3か月で18人と会うなど、それまで以上に精力的に活動を続けている。実在の人物、松本千秋がモデル。

リカ

チアキの友人の女性で、静岡に住んでいる。快活な性格をしており、男性経験も豊富。結婚願望が強く、もともとは自衛官の彼氏と婚約までしていたが破棄され、その後はセックスフレンドのような関係になっている。住んでいる地域や職業柄、男性との出会いが少ないためにマッチングアプリを利用しており、チアキにマッチングアプリを勧めた人物でもある。ただし、その時点ではリカ自身も、マッチングアプリを介して男性と直接会ったことはなかった。その後、東京でチアキがマッチングアプリを使って男性と会っている楽しそうな報告を受け、直接会うまでにさまざまな段階を経なければならず、まどろっこしい婚活用のマッチングアプリをやめて、マイナーな出会い系サイトに出入りするようになる。未だに元彼のことをひきずっており、自衛官であることを最優先し、ほかの条件をいっさい無視して男性を探しているため、焦燥とリカ自身の危機感が薄いこともあって、危ない男や変な男に引っかかっては、精神をすり減らしていく。チアキがマッチングアプリでイケメン自衛官と関係を持ったことを報告してからは連絡が途絶え、のちに自ら死を選ぶ。この出来事はチアキに大きなショックを与え、彼女が一時的にマッチングアプリをやめるきっかけの一つとなった。

せっちゃん

チアキの友人の女性で、年齢は38歳。9歳年上の夫がおり、現在はチアキと同じ町内に住んでいる。チアキがマッチングアプリで男あさりしていることについては、彼女の惚気ともつかない報告を聞きながら静かに見守っているが、行き過ぎた際には冷静に諭すなど、チアキのよき理解者。なかなか子供ができず、病院に行こうかと考えていた矢先、排卵日にスポイトで精子を直接膣に入れるセルフ人工授精でみごと妊娠に成功し、高齢出産に臨むこととなる。出産を機にマイホームを構え、チアキと同じ町内から引っ越すことが決まっている。

2人目くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、二人目の男性。MARCHクラスの大学生で、芸能事務所に所属して役者を目指している。マッチングアプリを使っているのは、いろいろな人と出会って芸の肥やしにするため。何度目かのデート後、チアキの部屋で一夜を共にしながら、チアキは仕事、自分は翌日のオーディションに向けた練習をし、セックスしなかったことから、この距離感が心地いいとチアキに大いに気に入られる。だが後日、チアキが心を許したところで半ば強引にセックスを求め、その際に「好き」という言葉が一言もなかったことで、チアキの心に大きな傷を負わせることとなる。猫が好きで、よく猫カフェに行っている。

5人目くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、五人目の男性。新卒1年目で、映画を作る会社に勤めている。腕には無数のリストカット痕があり、チアキには内心で「メンヘラくん」と呼ばれている。自分がメンヘラであると公言して同情心を誘い、なおかつ相手に共感する姿勢を見せることで人の心の隙間に入り込むのがうまい。そのため、心が弱っている女性なら簡単に落ちるだろうと、チアキには当初非常に警戒されていた。だがその後、LINEでのやり取りを通してチアキと交流を深め、なかよくなっていく。マッチングアプリを利用し、1か月で13人もの女性をゲーム感覚で落としたという実績を持つが、のちに本当に大事にしたい彼女ができたことからマッチングアプリを退会。その後もチアキとの友人関係は続いている。

早稲田大学2年生くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、七人目の男性。早稲田大学に通う2年生の男子で、年齢は21歳。外資コンサルか外資銀行を狙って、2年生ながら早くも就職活動を始めている。チアキが仕事をしているところを見たいという口実で、チアキがマッチングアプリを介して出会った男性の中で、初めて彼女の家に入った人物。その際、体が目的なのかとチアキに難色を示され、彼女にとって初めての「家に泊まりながら手を出さない男子」になると宣言したが、結局なし崩しに体の関係を持つこととなった。

10人目くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、10人目の男性。サラリーマンだが、ネット配信でタレント業のようなこともやっており、そちらの収入の方が多い。美形で、どんなマッチングアプリを使っても女性をものにできると豪語している。自信家で少々口が悪いが、悪態をついてもかわいげがあると女性には許されてしまう得なタイプ。ホテルで一夜を共にしたあと、仕事のために先にチアキが帰ってしまったことから、なんとなく気まずくなって疎遠になったが、のちに関係が復活。その際、会わなかったあいだにチアキが男あさりしまくっていたことを知って逆上し、セックスしながら嚙みついたり首を絞めたりと猟奇的なプレイに走る。この一件が、リカの自殺で消沈していたチアキにとどめを刺す形となり、彼女がマッチングアプリを一時的に辞めるきっかけとなった。

12人目くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、12人目の男性。年齢は25歳で、不動産業を生業としている。穏やかで素朴な人物で、チアキにも「ふつうにいい人」と評されて好感を持たれていた。だが、それまでに出会った癖の強い男たちの刺激に慣れたチアキには物足りず、二度目のデートで真剣な交際をアピールし、ホテルに誘うものの玉砕。以後、疎遠になる。

15人目くん

チアキがマッチングアプリを介して直接会った、15人目の男性。モデルを生業とするイケメン。チアキの近所に住んでおり、メッセージの返信もマメで礼儀正しい。チアキと頻繁に連絡を取り合い、まるで恋人のような関係になるものの、自分では15人目くんに釣り合わないと卑屈になったチアキが、心をさらけ出して彼をつなぎ止めようとしなかったために破局を迎える。

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