概要・あらすじ
紀元前1511年、エジプトのテーベ。メヌウは妹のセシェンと2人で力を合わせて生きていた。妹は少し知恵が足りないが、念じることで出血を止める不思議な力を持っており、メヌウはその力をケガの治療などに役立たせて日銭を稼いでいた。ある日、2人は何者かに拉致される。連れていかれた場所は、王(ファラオ)のいる王宮だった。
登場人物・キャラクター
メヌウ
褐色の肌をした若い女性。父を亡くし、妹のセシェンと2人で普段は泣き女(葬式の時に泣きながら歩く職業)をして暮らしている。死んだ父は、血を止める不思議な力と予言の能力を持っていたが、メヌウはそれらの能力を引き継いでいない。その代わりに頭が良く、妹の能力を利用し、2人で力を合わせて日銭を稼いでいる。男にだらしない妹の影響で、男はすべて下半身だけのケダモノだと考えている。
セシェン
メヌウの妹。褐色で黒髪の姉とは違い、色白で髪は黄金の美女。知能が足らずまともにしゃべることもできず、姉の世話になっている。死んだ父と同じく、念じることで出血を止める不思議な力を持っている。
ハトシェプスト
王(ファラオ)であるトトメス1世の第一王女。トトメス1世の妾腹の子であるケペルエンラー王子(のちのトトメス2世)の妃。メヌウ、セシェンと初めて会った時は胸に布を巻いていたため、男性だと思われていた。紫色の瞳を持つ美女で、メヌウは心を奪われる。実在したハトシェプスト女王がモデル。