ハトシェプスト Ⅰ

ハトシェプスト Ⅰ

古代エジプト王朝のハトシェプスト女王をテーマに描かれるミステリー。物語は続編である『ハトシェプスト Ⅱ』へと続く。「セリエミステリー」1996年4月号に掲載された作品で、続編と共に『ハトシェプスト 古代エジプト王朝唯一人の女ファラオ』に収録されている。

正式名称
ハトシェプスト Ⅰ
ふりがな
はとしぇぷすと
作者
ジャンル
古代史
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概要・あらすじ

紀元前1511年、エジプトのテーベ。メヌウは妹のセシェンと2人で力を合わせて生きていた。妹は少し知恵が足りないが、念じることで出血を止める不思議な力を持っており、メヌウはその力をケガの治療などに役立たせて日銭を稼いでいた。ある日、2人は何者かに拉致される。連れていかれた場所は、王(ファラオ)のいる王宮だった。

登場人物・キャラクター

メヌウ

褐色の肌をした若い女性。父を亡くし、妹のセシェンと2人で普段は泣き女(葬式の時に泣きながら歩く職業)をして暮らしている。死んだ父は、血を止める不思議な力と予言の能力を持っていたが、メヌウはそれらの能力を引き継いでいない。その代わりに頭が良く、妹の能力を利用し、2人で力を合わせて日銭を稼いでいる。男にだらしない妹の影響で、男はすべて下半身だけのケダモノだと考えている。

セシェン

メヌウの妹。褐色で黒髪の姉とは違い、色白で髪は黄金の美女。知能が足らずまともにしゃべることもできず、姉の世話になっている。死んだ父と同じく、念じることで出血を止める不思議な力を持っている。

ハトシェプスト

王(ファラオ)であるトトメス1世の第一王女。トトメス1世の妾腹の子であるケペルエンラー王子(のちのトトメス2世)の妃。メヌウ、セシェンと初めて会った時は胸に布を巻いていたため、男性だと思われていた。紫色の瞳を持つ美女で、メヌウは心を奪われる。実在したハトシェプスト女王がモデル。

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