作品の概要
基本情報
茅原クレセのデビュー作で、代表作でもある。
要旨と舞台設定
鳥取県米子市朝日町(ヒマチ)を舞台に、元歌舞伎町No.1キャバ嬢が故郷に戻り、地元で全国1位のキャバクラ店を目指す物語である。キャバクラ店の発展と共に、地域が活性化していく様子と人間関係の再構築が描かれる。
ストーリー展開
主人公の一条アヤネは、「バースデー」と呼ばれる2日間の誕生日イベントで1億円の売り上げを記録した、歌舞伎町の伝説的なキャバ嬢だったが、都会生活に嫌気がさして実家に戻っていた。あまりのぐうたらぶりに、スナックを経営する母親から叱咤され、実家の手伝いをすることになったアヤネは、その圧倒的な実力により一晩で3か月分の売り上げを達成する。その後、元彼を名乗る同級生のジュンとの再会をきっかけに、彼が経営するキャバクラを手伝い、全国1位の店を目指すことになる。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は、夜の街を舞台としたキャバクラ漫画である。業界の仕組みや売り上げシステム、接客技術などが詳細に描かれている点が特徴。また、地域活性化を通じて、故郷への愛着や友情、過去との決別などを描いた人間ドラマでもあり、都市部と地方の格差、シャッター街の現実といった社会的な問題も含んでいる。
連載状況
小学館「マンガワン」および「裏サンデー」にて2018年7月から2022年11月10日まで配信。
あらすじ
かつて歌舞伎町の有名キャバクラ店でNo.1の売上を達成した経験を持つアヤネ。しかし、都会に嫌気がさした彼女は、鳥取県米子市朝日町・通称ヒマチの実家に戻り、ぐうたらした生活を送っていた。そんな中アヤネは、母親に一喝され、実家が経営するスナックを手伝うことに。かつての経験を活かし、圧倒的な活躍を見せるアヤネの前に、アヤネの元彼を自称する中学時代の同級生ジュンが現れる。ヒマチでキャバクラ店を経営していたジュンは、アヤネに自分の店のキャストになってくれないかと頼み込む。キャバ嬢に復帰するつもりのなかったアヤネだったが、「キャバ嬢として接客はしない」という条件のもとで店を手伝うことに。借金と赤字で経営が火の車になっていたジュンの店の、実質的な店長に就任したアヤネは、ジュンの店を全国No.1のキャバクラ店にすると宣言。アヤネの行動は周囲の店も巻き込みながら、町全体も活性化させていくのだった。
書誌情報
ヒマチの嬢王 19巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2018-11-19発行、978-4091286734)
第2巻
(2019-02-12発行、978-4091288288)
第3巻
(2019-06-19発行、978-4091292377)
第4巻
(2019-11-12発行、978-4091294784)
第5巻
(2020-03-19発行、978-4098500475)
第6巻
(2020-06-12発行、978-4098501441)
第7巻
(2020-10-12発行、978-4098502943)
第8巻
(2021-01-12発行、978-4098504299)
第9巻
(2021-04-19発行、978-4098505074)
第10巻
(2021-08-11発行、978-4098506668)
第11巻
(2021-12-10発行、978-4098508365)
第12巻
(2022-03-10発行、978-4098510252)
第13巻
(2022-04-12発行、978-4098510726)
第14巻
(2022-05-12発行、978-4098511051)
第15巻
(2022-06-17発行、978-4098511631)
第16巻
(2022-07-12発行、978-4098511921)
第17巻
(2022-10-19発行、978-4098513390)
第18巻
(2022-12-12発行、978-4098514458)
第19巻
(2023-03-10発行、978-4098517008)







