女帝花舞

女帝花舞

銀座の女帝に君臨するまでの進藤彩香の人生を描いた和気一作の代表作『女帝』の続編で、主人公は彩香の娘の進藤明日香。高校2年生の明日香は、ある日祇園の舞妓の世界に魅せられ、銀座の女帝と呼ばれる母親を超えるために家を出る。京都の祇園を舞台に、女帝への階段を登っていく芸妓の物語。原作は倉科遼。

正式名称
女帝花舞
作画
原作
ジャンル
水商売
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概要・あらすじ

進藤彩香は多忙な毎日を送る、銀座の女帝であった。母親の不在で淋しい思いを抱えていた進藤明日香は、良家の子女が集まる名門高校でも自分の居場所が見つけられず悶々とした日々を送っていた。そんなある日、明日香はテレビで見た祇園の舞妓に心を奪われる。育ての親である安西のおばあちゃんの死をきっかけに、明日香は高校を中退。

単身京都に向かい、祇園の女帝となるため屋形「よし野」の門を叩く。明日香は女帝になるまでは母親と会わない覚悟で、芸事にまい進する。一方で、暴力団の内部抗争をストップさせたキーパーソンとなり、その後も政界と暴力団がからむ事件で重要な役割を度々果たしていく。そんななか、明日香の後ろ盾となった政財界のフィクサー、猪郷精之助が暗殺されるという事件が発生する。

登場人物・キャラクター

進藤 明日香 (シンドウ アスカ)

名門高校に通うも、水商売の娘というレッテルを貼られ悶々とした日々を過ごす女子高生。銀座の女帝と呼ばれる進藤彩香の娘というプレッシャーと、母親の不在による孤独を、母親に反抗することで心のバランスを保っていた。ある日テレビで目にした祇園の舞妓に心を奪われ、育ての親である安西のおばあちゃんの死をきっかけに、祇園で芸妓になるため、家出をする。 暴力団と政界がらみの事件では、肝の座った大胆な行動で度々キーパーソンとなる役割を担う。祖父である故尾上雄一郎元総理暗殺の陰謀にも立ち向かっていく。

進藤 彩香 (シンドウ アヤカ)

進藤明日香の母親。18歳で大阪でホステスの世界に入り、20歳で上京、夜の銀座に勤める。以降政財界、芸能界、スポーツ界、極道界の人脈を得てさまざまな問題を解決し、銀座の女帝と称されるまでになった。女帝への道を選んだ娘の明日香の決意を尊重し、「今後は明日香とも女帝をめぐるライバル」とのプロ意識から、突き放した態度をとるが、陰では母親として娘を心配しながら涙することも。 一方、ホステスを辞めた従業員にその後の働き口を提供するために旅館や割烹を所有するなど、仲間想いで情が深い。実の父親は故尾上雄一郎元総理。

進藤 英二 (シンドウ エイジ)

進藤明日香の父親で、進藤彩香の夫。銀座で指折りの黒服で彩香を陰で支えてきた。強く優しい理想の父親として、安西から話を聞かされているうちに、明日香の中で理想の男性像となる。明日香が生まれる直前に脳腫瘍で亡くなった。

安西 (アンザイ)

進藤明日香に「安西のおばあちゃん」と慕われているが血はつながっていない。昔、湯島で居酒屋をやっていた縁で進藤彩香と知り合い、彩香の姉替わり母親替わりとなり、明日香の面倒を見るために同居することになった。明日香の育ての親と呼べる存在であり、実家で暮らしていた明日香にとって唯一心を開ける存在であった。

伊達 直人 (ダテ ナオト)

日本最大の暴力団「菱和会」の六代目。進藤彩香が10代の頃大阪で出会い、2人でお互いの世界で頂点に立とうと誓い合った同志。進藤明日香の反抗的な態度に彩香が悩んでいると知り、明日香に「ママの「女帝」という生き方を否定するなら、ママから離れて一人で生きろ」と忠告する。以降、明日香の女帝への道を彩香と共に陰ながら見守っており、明日香がピンチの時には駆けつける。

吉野 雅子 (ヨシノ マサコ)

屋形「よし野」の女将。高齢のため、最後の仕込みとして進藤明日香を預かるが、一目で明日香の資質を見抜き、最高の芸妓に育てることが生きがいとなる。明日香が銀座の女帝の娘である境遇を理解し、暖かく見守っている。一代で大きな芸妓になってもらいたいとの思いから、本名で勝負するよう明日香と命名する。

中條 美佳 (ナカジョウ ミカ)

進藤明日香と同期の舞妓。京都生まれの京都育ち。呉服問屋をしていた父親が花街遊びで身を持ち崩し、花街に復讐するため、京都一の舞妓・芸妓になる決意を持っている。幼い頃から芸事に精通しており、東京から来た素人同然の明日香を歯牙にもかけない態度をとっていたが、杉野謙司が杉野謙一外務大臣の息子だと知り、謙司が想いを寄せる明日香に激しいライバル心を燃やす。

大島 康平 (オオシマ コウヘイ)

急成長した宝石会社社長の息子。進藤明日香と同じ高校でお互いファーストキスの相手。親が金持ちとはいえ成り上がり者であったため、明日香と同じく名門高校に居心地の悪さを感じていた。明日香にインスパイアされ高校を中退、京都で一番の板前になるために祇園で修行する。明日香を陰ながら見守り、拉致された明日香を救う際には命がけで奔走するなど、何度も明日香のピンチを救う。

雪乃 (ユキノ)

進藤明日香が付き人となった売れっ子の芸妓。歌舞伎俳優、吾妻征四郎と不倫の関係にあり、一度は泥沼の果て自殺未遂をしたが征四郎への想いを中々断ち切れないでいた。明日香との関係が深まるにつれ、明日香の人間的魅力と女帝としての資質を意気に感じ、協力的になっていく。

杉野 謙司 (スギノ ケンジ)

杉野謙一の息子。母親の意に反し、考古学者になりたいと京都大学に進学する。大学の下見に来た時に、進藤明日香に出会い一目惚れするが、謙司の素性を知った中條美佳に狙われ体の関係を持ってしまう。素直で優しいがお坊ちゃん気質で、優柔不断。自分の母親である杉野梨奈が明日香を陥れようとしていることをまったく知らない。

杉野 謙一 (スギノ ケンイチ)

進藤彩香の初恋の相手で、外務大臣。進藤明日香が母親である進藤彩香を救うために、ボイスレコーダーを身を挺して手に入れたことでスキャンダルから救われたどころか、次期総理の座につくという確約を手に入れる。自身の総理選出馬前に、明日香の祖父である故尾上雄一郎元総理がアメリカの陰謀により殺されたという自説を明日香に語り始める。

杉野 梨奈 (スギノ リナ)

杉野謙一の妻。進藤彩香とは小学校からのライバルで何度も衝突してきた過去がある。夫の謙一と息子の杉野謙司を総理大臣にすることが夢。明日香と息子の謙司が付き合っていると思い込み、暴力団やスケコマ師を使い卑劣な手段で明日香を潰そうとする。

吾妻 征四郎 (アヅマ セイシロウ)

歌舞伎界の重鎮と呼ばれる俳優。進藤明日香の先輩である雪乃と愛人関係にある。酒を飲み過ぎるといやらしいスケベ親爺になり、明日香にまで手を出そうとする。明日香に拒まれたことを根に持ち、明日香のライバル三千歳を愛人にしようと画策する。

本城 武士 (ホンジョウ タケシ)

金沢の暴力団「本城組」の二代目。日本最大の暴力団「菱和会」の伊達直人のもとで修行中に進藤明日香と出会い、祇園で再会する。互いに想いを寄せ合っているが、明日香に「極道の妾になるために祇園に来たんちがう」と拒まれる。暴力団同士の抗争で明日香を守るため刺客を射殺し、実刑判決を受けることとなる。

高山 左近 (タカヤマ サコン)

若手歌舞伎俳優。祇園に通い詰めて祇園一の舞妓芸妓にするから付き合ってくれと進藤明日香に迫る。師匠の吾妻征四郎には、何事も器用ではしこい人と評されている。明日香は大人の雰囲気と気遣いを身に着けた左近に一時的に惹かれはするが、言葉と裏腹な態度に気づき距離を置く。プライドの高い梨園の人間特有の、裏の顔を持つ。

猪郷 精之助 (イゴウ セイノスケ)

日本の政財界の裏のドン、フィクサー。吉野雅子が現役の芸妓時代、師事していた右翼の大物に連れられて祇園に通っていたことから、吉野と親しく話をする仲になる。進藤明日香が身を挺して手に入れたボイスレコーダーの内容が政治を動かしたことに興味を覚え、そのせいで窮地に陥った明日香の後ろ盾になるため、40年振りに祇園を訪れる。 「個を捨て公、国のために働く」という女帝に必要な心を明日香が持っていることに驚嘆する。

三千歳 (ミチトセ)

進藤明日香と同い年の芸妓。わけあって屋形で育てられ、舞いや三味線を仕込まれた花街のエリート。先斗町で売り上げトップの座に君臨し、明日香が切磋琢磨し合えるライバルになると思った西島により紹介される。明日香とは親友と呼べるほどの仲になるが、女帝の血が流れている明日香に勝つため、最も勢いのある暴力団「蟷螂会」のトップ、坂東の情婦になる道を選ぶ。

松村 誠司 (マツムラ セイジ)

外見は紳士的でインテリ風の40代男性。杉野梨奈が進藤明日香を潰すために雇った結婚詐欺師でスケコマ師。騙せない女はいないと豪語する。男性経験の少ない明日香は、スマートな松村の物腰にあっけなく術中に嵌ってしまう。狡猾な男で、梨奈が政治家の妻だと突き止めると、今度は梨奈をゆすり始める。

豆千代 (マメチヨ)

本名は千夏。大島康平に想いを寄せる舞妓。進藤明日香を追い続けた末、自分には手が届かないと悟った康平と一時期恋仲になるが、自分への愛がないことを痛感し別れを選択する。明日香を超えようと女帝を目指す決意をし、政界の秘密を握るため、亀田元総理に近づこうとする。

ニール・マッケンジー (ニールマッケンジー)

自称金融関係の仕事で日本に来たという白人男性。進藤明日香と老人を不良から救ったことで出会う。本職はアメリカの国務次官補で、杉野謙一を失脚させるために送り込まれた工作員。明日香について調べるうちに、自分と近い将来敵対するであろう立場の人間と悟るが、気持ちを抑えきれず正体を隠したまま深い関係になる。

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