概要・あらすじ
新山真希は、常盤コンツェルンの営業部に所属する平社員。ある日、会社のロビーでずっこけて、自社の若きイケメン社長の常盤那由多に、コーヒーを盛大にぶっかけてしまう。平謝りする真希だったが、那由多は怒った様子もなく、服を弁償する代わりに、今日一日自分の言うことを聞くように命令する。そして真希を連れて向かった先は、豪華客船で行われる船上パーティーだった。独身の那由多は、女性から声をかけられるのが煩わしく、真希にフィアンセのフリをしてくれと言うのだ。セレブたちの中に放り込まれて、動揺する真希だったが、那由多のエスコートもあり、なんとかフィアンセ役を務める。しかし、那由多が席をはずしたスキに、近寄ってきた男にワインを飲まされて、正体をなくしてしまう。男の部屋に連れて行かれそうになったところを救ったのは、那由多だった。意識が朦朧としている真希に、那由多は口移しで水を飲ませる。気がついて真っ赤になる真希に那由多は、二年前のある出来事から、真希のことがずっと気になっていたのだという。那由多はあらためて、真希に本当のフィアンセになってくれないかと話す。真希は返事の代わりに、那由多のネクタイをつかんで引き寄せるとキスをした。こうして平社員から社長夫人へとのぼり詰める、玉の輿ラブストーリーが始まった。
登場人物・キャラクター
新山 真希 (にいやま まき)
常盤コンツェルン営業部に勤める平社員。25歳の女性で、ロングヘアが特徴。快活でサバサバしており、前向きな性格。青年社長の常盤那由多にコーヒーをかけてしまったことがきっかけで、彼のフィアンセになる。一生懸命、那由多にふさわしいパートナーになろうとする。
常盤 那由多 (ときわ なゆた)
大企業である常盤コンツエルンの若き社長。31歳の男性で、爽やかな外見と柔らかい物腰が特徴のイケメン。笑顔を絶やさず穏やかな性格ながら、強引な一面もある。二年前に社内の廊下で新山真希にぶつかったときから、彼女を気にかけており、偽のフィアンセとしてパーティーに連れ出して告白した。