フープメン

通訳としての実力を見込まれ、バスケ部員として勧誘されたごく平凡な少年・佐藤雄歩が、他の優秀な部員との才能の違いに苦しみ、葛藤しつつも、自分らしく一歩ずつ成長していく姿を描いた爽やかな雰囲気の作品。「週刊少年ジャンプ」平成21年14号から31号にかけて掲載された。

正式名称
フープメン
ふりがな
ふーぷめん
作者
ジャンル
バスケットボール
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全2巻完結
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概要・あらすじ

ごく平凡な高校生・佐藤雄歩は、ある日突然、学校のアイドル的存在の美少女・小金井麻央から呼び出される。期待に胸を膨らませて待ち合わせ場所の体育館に赴いた雄歩だったが、麻央の口から出たのは「バスケって興味ない?」という予想外の言葉だった。麻央の目的は英会話が得意な雄歩に、新加入の留学生ジョシュの通訳を務めてもらうことにあったのだ。

麻央の可愛さにつられてバスケ部員となったものの、通訳以外での見せ場はなく、他の有力選手との才能の差を思い知らされることになる雄歩。しかし、バスケットボールの練習を通じて過去の後ろ向きな感情を克服した雄歩は、ひたむきに努力を重ねることで少しずつ成長し、選手としての自身の立ち位置を確かなものにしていくのだった。

登場人物・キャラクター

佐藤 雄歩 (さとう ゆうほ)

八柴高校に通っている男子高校生。左目の目じりの下にある泣きぼくろが特徴。ごく普通の少年だが、幼少の頃にアメリカ人の友人と過ごしていたおかげで、日常会話レベルの英会話ができる。部活動には参加せず、友人とだべって放課後を過ごす、のんびりした帰宅部ライフを満喫していたが、学校一の美少女・小金井麻央から、バスケ部の期待の新人ジョシュの通訳を依頼され、その流れからバスケ部員となる。 温厚かつ気を遣える性格で、ジョシュのチームメイトに対する激しい叱責も、上手に意訳してアドバイスとして伝えていた。恋愛に関して奥手で、麻央と恋人同士になった状況を夢想しては、たびたび妄想の世界に入り込んでしまうという思い込みの激しいタイプでもある。入部当初は通訳の役割を期待されただけの初心者だったが、周りの部員とのレベル差を痛感し、がむしゃらに練習しているうちに、徐々にバスケ選手として成長していく。 幾度となく練習を繰り返したシュートの正確性には定評があり、実戦では3ポイントシュートで決勝点を決めるなどの活躍をする。泣きぼくろがむかつくという理不尽な理由でいじめられていた過去を持ち、そのせいで無意識に泣きぼくろを指で押さえ、見えなくするクセがついている。

ジョシュ

八柴高校に通うアメリカ出身の男子高校生。容姿端麗な金髪の少年で、本名は「ジョシュア・久慈・グリフィンJr.」。留学生として来日し、バスケ部へと入部した。ポジションはポイントガード。「魔法のパス」と称される類まれなるパスセンスの持ち主で、その実力の高さから弱小バスケ部の「救世主」として期待されていた逸材。入部当初は英語による意思の疎通ができない状況にイライラを募らせていたが、佐藤雄歩の通訳によって部員とのコミュニケーションが改善されてからは、巧みなパスによってチームを引っ張る存在となる。 人を見極める目も確かで、のちにシューターとしての雄穂の才能を認めることになる。雄歩とは単なる部員同士を関係を超えた親友になる。

小牟田 鐘 (こむた あつむ)

八柴高校に通っている、飄々とした性格の男子高校生。長身なうえにボール扱いのセンスにも恵まれたバスケ部の主力選手。身体能力が高く、日本の高校生では難しいダンクシュートもできるほど。その実力はすでに全国クラスだが、部活動中に藤代達哉と殴り合いの喧嘩をしたことで謹慎処分を受ける。幼なじみの小金井麻央とは軽口を叩き合う仲で、部員からは麻央と付き合っていると見られている。 ただし、当人にそんな意識は一切ない。小牟田鐘のことを恋敵と認識した佐藤雄歩の心の中で勝手にライバル認定されていたが、初心者ながら諦めないディフェンスを見せた雄歩のガッツに感心し、彼に興味を抱く。

藤代 達哉 (ふじしろ たつや)

八柴高校に通っている巨漢の男子高校生。190センチを大きく超える身長にアフロヘアという、威圧的な風貌をした少年。バスケットゴールのリングの上で逆立ちになり、軽々と腕立て伏せをすることができるなど、人並外れた身体能力を誇る。小金井麻央に好意を寄せており、彼女に近づくためにバスケ部員となった。根が非常に単純で、麻央と会話をする小牟田鐘に対してイライラを募らせ、最終的に鐘に殴りかかり、大喧嘩した末に謹慎処分となった。 選手としては素人同然だったが、復帰後はその長身と怪力を駆使した優れたリバウンダーとなり、チームに大いに貢献する。佐藤雄歩のことを「ほくろ」と呼び、パシリ扱いする。

小金井 麻央 (こがねい まお)

八柴高校に通う女子高生。アイドル並の可愛さで校内でも注目の的になっている。バスケ部のマネージャーをしており、新加入した有力な留学生ジョシュの通訳を依頼するために、英会話が得意な佐藤雄歩を呼び出しバスケ部に勧誘する。ジョシュの指示を的確にチームメイトに伝えられる雄歩の通訳としての能力を高く評価し、ジョシュともどもバスケ部の「救世主」と呼ぶ。 小牟田鐘とは幼なじみの間柄だが、周囲からは冷やかし半分に恋人同士扱いされている。

中西 千里 (なかにし ちさと)

八柴高校に通っている短髪の男子高校生。バスケ部のキャプテンを務めている3年生。長らく弱小として苦しんでいるバスケ部の現状を憂えており、「救世主」となるジョシュの運動能力と、ジョシュとのコミュニケーションを円滑にできる佐藤雄歩の通訳に対し、大いに期待をかける。

為吉 廣成 (ためよし ひろなり)

八柴高校バスケ部の顧問を務めている、若干いい加減な性格の男性教師。バスケットボールは未経験で、ルールを覚える気もまったくない。部活にもなかなか顔を見せないが、選手の気持ちをつかんで鼓舞する能力に長けており、試合前にはそれらしい言葉を並べ立てて、部員のやる気を最大限に引き出す。常盤中央高校のバスケ部顧問・五十嵐健正とは学生時代の先輩後輩の関係で、彼女をとられた因縁の相手でもある。

出口 (いでぐち)

常盤中央高校のバスケ部の男性部員。都代表に選ばれたほどの逸材で、八柴高校のバスケ部員を「クズ」と称して見下していた。八柴高校との練習試合では、ジョシュと小牟田鐘の2人が入り、生まれ変わった八柴高校バスケ部に圧倒されてしまう。

五十嵐 健正 (いがらし けんせい)

常盤中央高校のバスケ部の顧問を務めている男性教師。八柴高校の為吉廣成は大学時代の先輩。その縁で八柴高校とは何度も練習試合を組んでおり、常に常盤中央高校が圧勝していた。バスケ部を全国大会を視野に入れるほどの強豪に成長させた立役者だが、廣成の彼女を奪った過去があり、いまも廣成と顔を会わせるたびに嫌味を吐かれている。

秋田 豪 (あきた ごう)

都内有数の強豪である創瑛学園のバスケ部に所属する男子高校生。199センチという長身と筋骨隆々の体が武器で、悠々とダンクシュートを決められる期待のルーキー。ポジションはセンター。先輩の夏木純からひとつひとつのプレイに対して評価ポイントをつけられており、マイナスポイントがたまったせいで右の眉毛を剃られている。

夏木 純 (なつき じゅん)

都内有数の強豪である創瑛学園のバスケ部に所属する男子高校生。レベルの高い創瑛学園バスケ部の中にあっても「バケモノ」と称される優秀なプレイヤー。ポジションはパワーフォワード。後輩の秋田豪のプレイに的確なアドバイスをしつつ、そのプレイに評価ポイントを付けている。

城石 春 (しろいし はる)

都内有数の強豪である創瑛学園のバスケ部に所属する男子高校生。ズバ抜けたセンスを持つ押しも押されぬエースだが、自身の筋肉に話しかけてテンションを高めるという変人でもある。ポジションはポイントガード。

(はな)

創瑛学園に通う女子高生で、佐藤雄歩の従姉妹。創瑛学園のバスケ部の情報を求めていた雄歩の願いを聞き入れ、監督に話を通してバスケ部の練習を見学させた。若干人見知りな性格をしている。

中ノ瀬 (なかのせ)

羽家立高校のバスケ部に所属する男子高校生。頭にバンダナを巻いたバスケ部のエースで、全国でも有数の実力者。八柴高校との試合では、マッチアップした小牟田鐘と互角以上にやりあった。土壇場で勝負を決めた佐藤雄歩のシュートセンスを賞賛する。

原口 英二 (はらぐち えいじ)

八柴高校に通っている長髪の男子高校生。バスケ部に所属する佐藤雄歩の気のいい友人。バスケ部に途中入部した雄歩に、小牟田鐘と藤代達哉の確執といった、人間関係を教えていた。

松原 (まつばら)

八柴高校に勤めている白髪の男性教師。アメリカへの留学経験があり、学校では英語を教えている。バスケ部に入ったジョシュに対し、マンツーマンで日本語を教えていた。

書誌情報

フープメン 全2巻 〈ジャンプコミックス〉 完結

第1巻 救世主

(2009年7月3日発行、 978-4088747064)

第2巻

(2009年9月4日発行、 978-4088747415)

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