プラチナエンド

プラチナエンド

人生に絶望して中学校の卒業式の日に飛び降り自殺を図った架橋明日は、特級天使のナッセに命を救われ、次代の神候補に任命された。超人的な力を手にした明日が、ほかの神候補と戦いながら自身の幸せを模索するファンタジー。作画:小畑健、原作:大場つぐみのタッグで描かれる『DEATH NOTE』『バクマン。』に次ぐ3作目の作品で、これらの作品に登場した施設などが随所に登場している。集英社「ジャンプスクエア」2015年12月号から2021年2月号まで連載。2021年10月テレビアニメ化。

正式名称
プラチナエンド
ふりがな
ぷらちなえんど
原作者
大場 つぐみ
漫画
ジャンル
ファンタジー
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊8巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

中学卒業式当日に、屋上から飛び降り自殺を図った架橋明日は、特級天使ナッセに命を救われ、何よりも速く移動できると、人の気持ちをコントロールできる赤い矢、確実に人を殺せる白い矢の三つの能力を手に入れる。明日は7歳の時に両親と弟を事故で亡くし、以来叔母夫婦の家で奴隷同然の扱いを受けてきた。ナッセは、明日の家族を事故に見せかけて殺したのは、叔母夫婦であると告げる。信じられない明日は、赤い矢の能力を使い、叔母が叔父にそそのかされて、自身の父親の遺産をすべて手に入れるために家族を殺した事を知る。その後、両親を殺された事を知った明日の絶望と憎しみを感じ取った叔母は、自ら命を絶つ。思うがままに人をあやつれる天使の能力に驚く明日だが、死んだら決して幸せになれない事を改めて感じ、自殺しようとしていた自分を振り返り、その行動を恥じるのだった。そして明日は赤い矢を使って、自身の家族を殺した叔父を自首させ、自由になったお金でマンションを買って一人暮らしを始めた。そんなある日、明日はテレビで、天使を従え、人気グラビアアイドル達と浮名を流していたお笑い芸人の頓間諒介が突然死した事を知る。さらにテレビでは、ヒーロー番組「超文明戦隊メトロファイブ」のリーダー、メトロポリマンに扮して、銀行強盗の逮捕協力をしたヒーローとして、天使の加護を受けた生流奏がインタビューに答えていた。そのインタビューで奏は、頓間を殺したのは自分であり、残る神候補も消していくと宣戦布告する。ナッセによると、明日と同じような能力を得た人間がほかに12人いて、その12人の神候補の中から次代の神を決めるのだという。排他的思想を持つ奏を前にして、殺されたら幸せになれないと動揺する明日は、不安を抱えながら迎えた高校の入学式で、幼なじみであり、ずっと思いを寄せてきた花籠咲に赤い矢を撃たれてしまう。花籠も神候補に選ばれた一人と知った明日は、彼女と争わねばならない事に衝撃を受ける。

第2巻

花籠咲赤い矢を撃たれ、架橋明日は彼女のそばにいられるだけで極度の幸せを感じるようになった。そして明日は、花籠の身を守れるなら、生流奏と刺し違えても構わないとすら思うようになる。そんな中、明日を心配して追って来たナッセに諭され、明日は、生きている事こそがすべての幸せの根源であると、冷静さを取り戻す。花籠に刺された赤い矢の効力は33日間で切れてしまったが、明日は幸せを摑むためには行動力が必要なのだという事を学ぶ。ちょうどその頃、メトロポリマンとして正義のヒーローを気どり、警察の手助けをする傍ら、思うように神候補を見つけられない事に苛立ちを感じ始めていた生流奏が行動を起こす。彼は球場を貸し切り、言葉巧みに神候補達をおびき出し、三人の神候補を白い矢で殺害する事に成功する。球場に集まったたくさんの一般人に紛れて様子を見に行った明日と花籠は、目の前で多くの人達が殺されるのを、ただ見る事しかできなかった事を悔やむ。殺した三人のと赤い矢を得た奏は、さらなる脅威となり、花籠は奏に対抗するために仲間を募ろうと明日に持ち掛ける。花籠の提案に賛同した明日の前に、神候補の男性、六階堂七斗が現れる。彼は球場での奏の残虐な振る舞いに怒りを覚えており、自身が味方である事を示すため、赤い矢を刺して服従させてくれるよう明日に依頼する。

第3巻

ナッセの発言により、六階堂七斗を誠実な人間であると確信した架橋明日花籠咲は、六階堂を仲間にする事を決める。六階堂は末期癌に侵されており、絶望していたところに天使が目の前に現れ、次代の神候補に選ばれたのだと語った。次代の神を選ぶ闘いは最長で999日に及ぶ事から、六階道は自らの命が尽きる前に赤い矢を使い、富豪から現金2億円を譲り受けて、あとは残された家族のために、生活の基盤を作った。そして、生流奏のような利己的な人間に神の座を任せずに済むように行動したいと語るのだった。目的のためならば奏を殺す事も辞さないと明かす六階堂は、仲間内で唯一人を殺せる白い矢を持つ明日に、いざという時には奏に白い矢を刺し、殺害するよう強要する。自らの死期が近い事を予感する六階堂の覚悟の強さに明日は戸惑い、その事にナッセは不満げな顔をする。そんな中、テレビでは2年前に女子中学生を三人殺した殺人犯の少女Aが、少年院を脱走したとの速報が流れる。少年院に残されたメッセージから、明日は、少女Aが奏に赤い矢を刺されてあやつられている事と、彼女自身が奏にと赤い矢の能力を与えられている事を知る。明日は少女Aを捕えようと考えるが、神出鬼没な彼女に翻弄されるうちに、二人の女子中学生が少女Aに殺されてしまう。ここに至って明日はついに、六階堂と共に少女Aと彼女を裏であやつっている奏との戦いを決意する。翼を持つ者しか来れないような、高いタワーの上で待っていた少女Aのもとにたどりついた明日と六階堂は、突然爆発したタワーから危機一髪脱出する。明日は、爆死した少女Aを救えなかった後悔の念と、白い矢を使わずに、直接人に手をくだす事を厭わなくなった奏に動揺する。そしてついに、現れた奏と初対面を果たす。

第4巻

生流奏六階堂七斗白い矢を放つが、架橋明日の構えた赤い矢でその攻撃を相殺されてしまう。矢を盾のように構える防御法を見い出した明日は、奏の放つ白い矢を防ぎ続ける事により、奏を激昂させる。六階堂は周りの見えなくなった奏を銃撃するが、すんでのところで奏を取り逃がしてしまう。奏に赤い矢を刺せなかった事を悔やむ明日は、今まで叔母夫婦やクラスメイトにいじめられた時も、何の抵抗もできなかった事を思い出し、自分は戦闘に向いていないのだと絶望する。一方、花籠咲は、そんな明日を見るのがいたたまれなくなり、目を背けてしまう。夜、明日と二人きりになった花籠は、自分を殺してくれるよう明日に依頼する。家族ぐるみで仲のよかった二人だが、明日の家族が亡くなってからは、学校でいじめられる明日を、花籠は傍観する事しかできなかった。そして花籠は、明日が屋上から飛び降りるのを目撃してしまい、罪の意識にさいなまれていたのだ。そして海に入り、自殺しようとしていたところをルベルに助けられたのだという。これまでの事を責めるつもりはない、という明日に戸惑う花籠は、明日に惹かれている事と、明日と共に幸せを摑みたいという思いを明確に意識するようになる。それからの花籠は、積極的に赤い矢の能力を使うようになり、明日と六階堂にとって頼もしい戦力として成長する。

第5巻

死闘続きの架橋明日六階堂七斗の足手まといにならないように、花籠咲がほしいと願うようになった。そんな花籠の意思を汲み、ルベルは天界のあらゆる知識を詰め込み、知識の天使となる事で昇格を狙う。バレを超すほどの知識を得れば、ルベルは特級天使と認められ、翼の能力と白い矢の能力を、新たに花籠に与えられるようになるのだ。そんなある日、知識習得を頑張るルベルの傍らにいた六階堂のもとに、赤い矢が一つ戻ってくる。赤い矢が戻ってきたという事は、六階堂が情報収集のためにしもべにしていた探偵の誰かが神候補に殺された事を意味する。自身の個人情報が、殺害された探偵から漏れた可能性があると推測した六階堂は、すぐさま自宅へ向かうが、すでに妻子は連れ去られたあとだった。明日を連れ、妻子救出に向かった六階堂は、メトロポリマンに扮し、堂々と殺人を犯す生流奏にあこがれる神候補の底谷一と出会う。奏が神となったあとの、混沌とした世を見たいと願う底谷は、奏に仲間と認められたいがために、妻子を餌に六階堂をマジックミラーハウスに閉じ込めてしまう。マジックミラーハウスは、中から外の様子を窺えないが、外からは中の様子が丸見えになっているため、外から奏に白い矢で狙われると、六階堂は避けようがない。そんな中、明日は六階堂を助けようと奔走するが、自らも奏と底谷に囲まれ、絶体絶命の危機に陥る。

第6巻

生流奏底谷一に狙われた架橋明日は策もなく、自ら六階堂七斗とその妻子の閉じ込められているマジックミラーハウスの中に入る。マジックミラーハウスは、一度入ってしまうと内側からは出られないが、中で飛び回り続けているあいだは、奏の白い矢に狙われて命を落とす危険はない。妻を抱えて飛ぶ六階堂の体力を心配する明日は、六階堂の娘、奈々香を抱きかかえてミラーハウス内を飛びながら、生き延びる道を必死に模索する。一方、明日と六階堂の帰りを待ち続ける花籠咲の不安と無力感を痛いほど感じるルベルは、花籠の心中を察し、涙を流す。天使が涙を流すほど人間に共感する事は特異であるとされ、ルベルは神から「感情の天使」の異名を賜り、1級天使へと昇格を許される。そしてルベルはさっそくの能力を花籠に与え、共に明日達のもとへ向かう。明日と六階堂の閉じ込められたマジックミラーハウスに近付いた花籠は、背を向けている底谷に赤い矢を刺す事に成功。これにより底谷は、初めて人を愛する感情を知り、同時に生きている素晴らしさも知る事となり、これまで崇拝してきた、殺戮を厭わない奏の姿勢に異を唱えるようになる。そして味方となった底谷により、明日と六階堂はマジックミラーハウスから無事脱出する。その後、明日達は奏の雇った赤い矢を刺された四人組の一人である、武器マニアの幕松竜二を早々に倒すが、バイオテロを目論む小日向冬子に、死に至るウイルスを地上にばらまくと脅される。全国民を人質に取られた明日達は絶体絶命の状況に陥るが、人間の細胞を使った小日向の殺人ウイルスに白い矢を撃ち込む事で、殺人ウイルスを死滅させる事に成功する。だが、ほかにも危険な薬品を隠し持っている様子を見せる小日向を前に、予断を許さない状況が続く。

第7巻

小日向冬子と対峙した架橋明日は、未だバイオテロを目論む小日向に白い矢を刺す事をためらう。すでに生流奏により赤い矢を刺されている小日向をおとなしくさせるには、白い矢で殺害するほかに手はないが、明日はどうしても白い矢を放つ事ができなかった。小日向はそんな明日の一瞬のスキを突いて攻撃を仕掛け、花籠咲は明日をかばうためにその前に躍り出る。さらにそんな花籠を守って、底谷一が小日向と相討ちとなり、共に息絶えるのだった。心から大切に思う花籠を守って満足して死んでいった底谷の最期に、奏は反吐(へど)を吐きながら、自身の理想の世界観を語り出す。裕福な家庭に生まれた奏は、底谷のような貧困と醜さの泥沼の中で生きる最下層の人間を排除し、裕福で見た目の美しい者達だけが生きる世界を築きたいと考えていた。最下層の人間を排除すれば、格差も不平等もなくなると笑う奏に激昂した明日は、一対一で矢を撃ち合う勝負を持ち掛ける。明日は、奏の命を奪う事で一生その呵責に悩まされては幸福になれないと悟り、赤い矢を奏に刺して、すべてに決着をつけるつもりだった。対する奏は明日に白い矢を向け、綺麗事ばかりを並べる彼女を殺そうと目論む。対峙する二人は、次々に矢を放つ。そしてなかなか勝敗のつかない状況に焦れた奏は、至近距離で白い矢を明日に構える。

第8巻

架橋明日はスキを突いて生流奏赤い矢を撃ち込む事に成功したが、奏に刺した矢は押し戻されてしまう。誰かが、すでに奏に赤い矢を刺していたのだ。もはや奏を更生させる事が叶わないと悟った明日は、花籠咲と共に奏を抑え込み、身動きを取れなくする。そして死期が迫った六階堂七斗は、幕松竜二の残した銃を構え、奏を銃殺。こうして本懐を遂げた六階堂は力つき、妻子に見守られながら息を引き取るのだった。残された明日は、神候補も一般人も見境なく殺害し続けてきた奏に同情の余地はないとしながらも、奏を殺す事が本当に正解だったのかと思い悩む。神候補達との闘いが続く事に消耗する明日は、ルベルと共に、残る神候補達の情報を整理する。一方、天界では、まだ次代の神を決める儀式は始まったばかりだというのに、すでに半数以上の神候補が脱落した事態を鑑み、緊急集会が開かれていた。

テレビアニメ

2021年10月テレビアニメ化。TBS・BS11ほかにて放送。主人公の架橋明日を入野自由、天使のナッセを小倉唯が演じる。

登場人物・キャラクター

架橋 明日 (かけはし みらい)

高校1年生の男子。7歳の時に両親と弟を亡くし、以後、引き取られた叔母宅で奴隷同然の扱いを受けたため人生に絶望し、中学校の卒業式の日に、屋上から飛び降り自殺を図った。しかし、特級天使のナッセに命を救われる。そして次代の神候補に選ばれ、何よりも速く動ける翼と、人の心をコントロールできる赤い矢、命中させた相手を確実に殺せる白い矢を能力として授けられる。 ナッセにより人並外れた能力を得たあとも、手に入れた能力を悪事に使おうとはまったく考えず、ささやかな普通の幸せを望む控えめな性格。死んだら幸福になれなくなる、が口癖。生きる事に強く執着しているため、神候補との争いで命を落とさずすむよう、頻繁に能力を使用するようになっていく。 殺人は問答無用で悪である、という考えを持つが、ほかの神候補すべてを殺害する事で神になろうと考える独善的な生流奏と出会ってからは、奏の凄まじいほどの殺戮思想を前にして、その殺人を肯定するようになる。幼なじみの花籠咲に幼少期から惹かれており、彼女と同じ高校に追いかける形で入学を決めた。コスチュームが赤色である事から、戦闘中、仲間内では「レッド」と呼ばれる。 反射神経が非常に優れており、赤い矢を盾として使用し、奏の白い矢の攻撃を連続で弾き返す事ができる唯一の存在。

ナッセ

天界から人間界に遣わされた天使。階級は「特級」で、現在は天界で三人しか存在しない特級天使のうちの一人である。非常に純真無垢な性格をしている。天使のため、性別はないが、非常にかわいい顔立ちをしており、生流奏に「ぼく好みの可愛い子」と言われ、よくからかわれていた。天界にいる時から、架橋明日をずっと見守っており、次代の神候補の儀式に参加できる事が決まると、明日を幸せにしてやる事ができるかもしれないと喜んだ。 「特級」の階級が与えられるほど卓越した純真さを持ち、「策士の天使」の異名を持つルベルに非常に苦手意識を持たれている。天使であるため人間の死に慣れており、それゆえ死生観が人間のそれとはずれている。人の死を軽んじる発言が多く、それをたびたび明日に指摘されるが、価値観の違いから、直す事ができない。 明日を神にしたいのではなく、明日を幸せにしたいのだとつねづね口にしている。残虐な手口で神候補を追い詰めていく奏に対し、明日が幸せになるためにその存在が邪魔だと言い放ち、明日に殺させると宣言した。洞察力に優れており、人の顔色を見て、相手が噓をついているかどうかを見抜く事ができる。

花籠 咲 (はなかご さき)

高校1年生の女子。神候補の一人。2級天使のルベルの加護を受けており、赤い矢の能力を持つ。架橋明日とは幼なじみで、明日の家族が亡くなるまでは、家族ぐるみで遊びにいく仲だった。明日の家族が亡くなってから、学校でいじめられるようになった明日を、見て見ぬふりしてきた事を後ろめたく思っている。明日が中学校の卒業式の日に屋上から飛び降りるのを目撃し、絶望のあまり入水自殺しようとしていたところをルベルに助けられる。 明日を傍観する事しかできない事を歯がゆく思っていたが、明日に惹かれている事と、明日と共に幸せを摑みたいという思いを自覚してからは、積極的に生流奏を倒そうと行動するようになる。小学校の時に明日と見つけた四つ葉のクローバーの思い出から、自身の幸せの色は黄色と確信し、奏との戦闘では黄色のコスチュームを着用した。 これは、六階堂七斗の勤めるアパレル企業の渾身の技術を駆使したスーツで、ヘッドギアは普段は猫耳のように見えるが、折りたためば顔を覆うゴーグル型ウェアラブル端末へと変化する。端末は目線を動かすだけで操作できるため、両手は自由に使える。 また、スーツにはファイバーアクチュエーターを織り込み、電気信号で強制的に伸縮させ、非力な花籠を庇護できるよう計算されている。複雑な構造ゆえ発生しやすいスーツ熱を放出できるように、猫の尻尾を模した長い尾がスーツ臀部の位置に取り付けられており、尻尾の先端部分がバッテリーになっている。バッテリーを体から遠く離す事で、冷却ビットと兼用となり、非常に合理的な設計仕様になっている。 戦闘時、仲間からは「イエロー」と呼ばれる。底谷一と奏には、コスチュームが全体的に猫を模している事から、戦闘中は一貫して「猫耳」と呼ばれた。

生流 奏 (うりゅう かなで)

上層学園に通う高校生の男子。実家は上層産業を経営している。血液型はB型。上層学園理事長の孫であるため、学園内で非常に顔が利く存在。特級天使のメイザの加護を得ているため、翼と赤い矢、白い矢の能力を保有する。神になるために、白い矢で次代の神候補を殺せばいいと考えている危険人物。銀行強盗事件を解決した事から、政府と警察に認められた。 さらに超文明戦隊メトロファイブのリーダー、メトロポリマンの衣装姿で公式ヒーローとして世間に認められ、一躍時の人となった。だが、実際には銀行強盗事件をダシに、自身の能力の高さと、自分の能力で誰かが死んでも、それは業によるものであるという自分の正当化のPR活動に過ぎなかった。さらにはテレビ中継で、ほかの神候補達への宣戦布告、殺害予告をした。 必殺技と称し、「必殺メトロポーン」と叫びながら白い矢で標的を殺害する。TV局の駐車場で殺した神候補である頓間諒介の赤い矢と、貸し切りにした球場で殺害した神候補だった田淵三郎、畠山省吾、中矢間知代の翼三つと赤い矢二つを得た。過去に最愛の妹である生流怜愛を亡くし、後追いしようとしたところをメイザに救われて次代の神候補となる。 神となり、妹を天使として永遠にそばにはべらせる事が最大の目的だが、貧困層を排除し、容姿の整った者達だけの格差のない平等な世界を築く事も目指している。貧しくても心が清ければいいという考え方は詭弁であるとし、貧困からは汚いものしか生まれないと頑なに考えている。 そのため、小学生のような道徳的理想論を述べる架橋明日を毛嫌いしていた。

頓間 諒介 (とんま りょうすけ)

お笑い芸人を生業としている男性。2級天使のロタに選ばれ、次代の神候補となった。赤い矢の能力を与えられ、その能力で女優やグラビアアイドルなどを虜にし、次々と交際している。一度に矢をさせる限度である14本をフルに使い、虜にした女性達とTV局の駐車場で性行為を楽しんでいたが、行為の最中にメトロポリマンに扮した生流奏に白い矢で刺され、絶命する。

ロタ

天界から人間界に遣わされた天使。2級天使で、神選びの儀式に参加する事になったが、儀式を面倒くさがり、適当な人間を候補に選んで、早く儀式から抜け出そうと画策した。生流奏により神候補に選んだ頓間諒介が殺され、安堵の息をつくなど、候補に選んだ人間にはいっさいの愛着を持たない、冷徹な性格の天使である。

架橋 開良 (かけはし あきら)

架橋明日の弟。明日が7歳の時に、乗車した家族所有の車が爆発し、両親と共に死去した。事件の当日に、家族全員で乗る予定だった車に明日が乗り合わせていなかったのは、明日が架橋開良の忘れ物を取りに、一度自宅に引き返したためである。

ルベル

天界から人間界に遣わされた天使。2級天使で、「策士の天使」の異名を持つが、非常に悪知恵の働く事から、ナッセには「意地悪の天使」と呼ばれている。神選びの儀式に参加する事になり、花籠咲を神候補の人間に選んだあとは、彼女がほかの神候補に殺されないように細心の注意を払い、神候補を見つけたらとりあえず赤い矢を刺し、服従させるように指導した。 花籠に赤い矢を刺された架橋明日に、翼を持たない花籠の翼になる事を提案して納得させた。明日が本心から花籠に思いを寄せている事を知るや、神候補を殺そうと画策している生流奏から花籠の身を守るために、明日の気持ちを追い詰め、刺し違えてでも奏を殺すよう仕向けた。神となる人間は人格や言動を加味し、厳正なる話し合いで決めるべきだと考えており、奏のようにほかの神候補を皆殺しにして神の座に就こうとする人間を嫌っている。 2級天使であるため、神候補に選んだ花籠に翼と赤い矢の両方の能力を与えてやる事ができず、その結果、花籠が仲間内で十分な戦力となれない事に苦しむのを目のあたりにして、花籠の気持ちに共感して涙した事から、神に1級天使への昇格を認められた。 その事から「感情の天使」の異名を得た。

田淵 三郎 (たぶち さぶろう)

神候補に選ばれた男性。一浪して挑んだ大学受験に失敗した事で人生に絶望し、死を考えたところを1級天使のエグラに生きる希望を与えられた。翼と赤い矢の能力を保有していたが、生流奏の罠にかかって殺害され、能力を奪われてしまう。奏と闘う際に超文明戦隊メトロファイブの一人、メトロイエローの衣装を着用していたため、共に闘う畠山省吾には「イエロー」と呼称された。 奏の策略にはまり、命を落とした。

畠山 省吾 (はたけやま しょうご)

神候補に選ばれた男性。三浪して挑んだ大学受験に失敗し、人生に絶望していたところを同じ境遇の田淵三郎と出会い、意気投合。遊び尽くしてから共に死のうと考え、街をさまよっていたところを1級天使のエマカに生きる希望を与えられた。翼と赤い矢の能力を保有していたが、生流奏の罠にかかって殺害され、能力を奪われてしまう。 奏と闘う際に超文明戦隊メトロファイブの一人、メトロブルーの衣装を着ていたため、共に闘う田淵には「ブルー」と呼称された。奏の策略にはまり命を落とした。

中矢間 知代 (なかやま ちよ)

いじめられる事に絶望していたところを2級天使のジャミに神候補に選ばれた少女。翼の能力のみ保有しており、矢の能力を持たない事から、神候補達を殺害しようと企む生流奏を非常に脅威に感じ、田淵三郎と畠山省吾に仲間にしてほしいと申し出た。田淵と畠山が中矢間知代を仲間にするかどうか判断に迷うあいだに、奏に赤い矢を刺されて服従させられてしまう。 奏が畠山を殺害するのに協力したあと、自らも白い矢を刺されて絶命した。奏には「ちーちゃん」と呼ばれていた。

六階堂 七斗 (むかいどう ななと)

アパレル会社に勤めている男性。主に新商品の企画を担当していた。現在は病気療養のため、休職中である。神候補に選ばれた人間の一人で、一級天使のバレの加護を受けており、翼と赤い矢の能力を保有している。末期癌に侵されており、全身に転移し、助かる見込みはないと言われて絶望しているところを、バレに生きる希望を与えられた。 神候補に選ばれた当初は、神になれば病死の心配がなくなると喜んでいたが、最長で999日に及ぶ神を決める闘いの最中に絶命する事を恐れ、赤い矢を使って富豪から現金2億円を譲り受け、妻子の今後の生活の保障を確保した。赤い矢を使って得た金は盗んだも同然という考えを持ち、汚い心を持つ自分は神の座に就くのにふさわしくないとし、六階堂七斗自身の目で見極めた神候補を神の座に就かせようと、全力でサポートしようと考えている。 死を受け入れ、いつ死んでもいいと覚悟を決めているがゆえの精神的強さを持ち、仲間内で唯一、人を確実に殺せる白い矢を持つ架橋明日に、生流奏を殺す覚悟を決めるように迫っていた。奏におびき出された球場で、奏とほかの神候補達を探し出すために限度である14本の赤い矢をすべて使い、戦略を練るなど、非常に大胆な行動をする策略家である。 奏に脅威を感じ、彼に対抗する仲間を探して明日と花籠咲に近づいたが、初対面時、自身が味方である事を証明するために、自身に赤い矢を刺し服従させるよう明日に提案している。行動力があり、大人な考えを持つ反面、奏との戦闘の際は仲間同士でコスチュームを揃えたがるなど、子供じみたこだわりを見せる事もある。 妻の名は「あや」、娘の名前は「奈々香」で、一人称は「自分」である。コスチュームが緑色である事から、戦闘中、仲間内では「グリーン」と呼ばれる。末期癌で死期が迫る中、明日に、奏を殺す事が自身の幸せであると告げ、明日と花籠の協力を得て奏を銃殺し、満足して死んでいった。

バレ

天界から人間界に遣わされた天使。「知識の天使」の異名を持つほど博識のため、知識をひけらかしすぎたために、特級天使から1級天使に降格させられた過去がある。神候補に選んだ六階堂七斗をはじめ、仲間となった架橋明日や花籠咲に、赤い矢の使い方などを教えたりアドバイスを送る。

メイザ

天界から人間界に遣わされた天使。無級からいきなり特級になった謎の多い天使で、天界では「欲望の天使」と称されている。生流奏を神候補に選んだ天使であり、奏の強欲な面に惹かれ、奏を神候補に選ぶ事を決めた。奏には、セクシーな天使だと気に入られている。

山田 美々々 (やまだ みみみ)

連続女子中学生殺人事件の犯人として女子少年院に服役中の女性。読者モデル「ミスリン」として活動していた2年前に、三人の女子中学生を殺害して少年院に入れられていた。しかし、生流奏に赤い矢を刺され、絶対服従の状態にされたうえで脱走の手引きを受けた。奏により翼と赤い矢の能力を与えられ、その能力を使って女子中学生二人を殺害したあと、奏によりのぼっていたタワーを爆破されて爆死した。 男子は汚いからと嫌っており、セーラー服姿の女子中学生を偏愛する殺人鬼で、報道倫理上「少女A」と呼ばれる。殺人の手口としては、鋭利な刃物を使用し、ターゲットの頸動脈と両手首を切り刻む。我を忘れると「ミスリンコ」と発言し、笑う癖がある。

南河 (みなみかわ)

上層学園に通う高校生の男子。クラスメイトからは「ミナミくん」と呼ばれ、親しまれている。生流奏とよくつるんでおり、奏の妹が亡くなった事も知る仲である。テレビに映ったメトロポリマンのスーツをまとった奏を見て、メトロポリマンの正体が奏である可能性を疑った唯一の人物。

底谷 一 (そこたに はじめ)

神候補に選ばれた男性。産まれた時から不細工で、母親にも嫌われるほど醜い容姿だった。母子家庭で、母親は風俗で働いており、酒やギャンブルに溺れていた。給食費が払えないほど非常に貧しく、橋の下の段ボールハウスに住んでいる事から、いつもいじめられていた。中学生の時に、首つり自殺をした母親の遺体を前にいよいよ人生に絶望し、首を吊ろうとしたところを1級天使のバルタに助けられる。 容姿と財力が大きく人生を左右する世の中に不満を持つため、神候補に選ばれた。神候補になり、翼と赤い矢の能力を得て最初にしたのは、普段からあこがれていた学校の女子生徒に赤い矢を撃ち、会話をする事だった。女子とうまく話せないながらも、赤い矢の効力でキスする事に成功した底谷一は、鏡越しに見た自身の容姿の醜さに絶望し、整形外科医に顔面改造を依頼し、新しい顔を手に入れた。 メトロポリマンに扮した生流奏の、神候補を殺すと言う宣戦布告をテレビで見た際、その堂々とした姿に歓喜し、奏のしもべになる事を決意する。奏にしもべになる事を許されてからは、あこがれの奏の事を「ポリマン先輩」と呼ぶようになった。 顔面整形をしたあとは、赤い矢を使わなくてもモテるようにと、筋トレに精を出し始めた。花籠咲に赤い矢を撃たれるまで、人を愛する事も愛された事もなかったが、赤い矢の効力で花籠を一途に愛するようになると同時に生きる喜びを知り、殺戮を厭わない奏へのあこがれの感情が侮蔑へと変わった。初めて愛を知った喜びからか、赤い矢の本来の効力以上に花籠を愛し、彼女のために命を投げ打つ覚悟で奏に死闘を挑む。 最期は、架橋明日をかばい絶体絶命の状況に陥った花籠を救うために小日向冬子の攻撃を受け、相討ちの形で死亡した。愛する喜びに包まれての死は、底谷にとっての理想の死であった事から、非常に安らかな死に顔をしていた。

バルタ

天界から人間界に遣わされた天使。1級天使で、「勘の天使」の異名を持つ。人の意表をつくような面白い事が大好きで、神候補に底谷一を選んだのも、彼の型にはまらない思考の奇天烈さに興味を持ったからである。そのため、神候補や一般市民を殺害し続ける生流奏に恐怖するどころか、あこがれを持ち、しもべにしてほしいと考える底谷の思考に触れて歓喜した。 奏が神になったら世の中は非常に混沌としたものになるであろうと見越したうえで、それを支持する底谷の動向を静観する。

幕松 竜二 (ばくまつ りゅうじ)

元自衛官の男性。生流奏に赤い矢を刺されたうえで、翼と赤い矢の能力を与えられた。在職時に大量の武器と共に行方をくらましたが、その件は防衛省内でもみ消された。戦闘狂で、山奥で岩や木や獣に銃を向けるだけでは物足りず、某国に傭兵として渡る寸前に奏に雇われ、架橋明日らと対峙。結果、明日と花籠咲に二人がかりで翼を押さえられて飛行できない状態にされ、そこを底谷一に襲われて片腕を切り落とされ、戦線離脱した。

小日向 冬子 (こひなた ふゆこ)

製薬会社に勤めるOL。会社では、薬品の研究員をしている。生流奏に赤い矢を刺されたうえで、翼と赤い矢の能力を与えられた。薬物マニアで、バイオ兵器の開発に勤しんでいる。実験を趣味にしており、人体実験に特に興味を示している危険人物。奏に雇われ、架橋明日らと対峙した際、白血球をベースに独自に組み替え融合を繰り返して開発した史上最悪の殺人ウイルス「フユコスペシャルウイルス」、略して「FSV」を振りかざし、地上へばらまくと脅した。 FSVは感染すると重篤な免疫不全を引き起こす危険なウイルスで、感染するとあらゆる病原菌を取り込んでしまう。また空気感染するため、その感染力は強力。「FSV」をばらまかない見返りとして、明日に遺体処理のために開発した人体を溶かす新薬の人体実験の被験者となるよう要求したが、明日の機転により、人間の細胞を使ったFSVに白い矢を撃たれ、死滅させられた。 最期は、明日をかばった花籠咲を守りたい一心で向かって来た底谷一の刃を受けて絶命した。

生流 怜愛 (うりゅう れあ)

生流奏の妹。享年14歳。裕福で美しい容姿を持つ上層産業を経営する家系に生まれた事から、苦労知らずで美しいものばかりを見て育った。才色兼備の兄、奏を尊敬して非常になかよくしていたが、男性との交際を報告をしたところ、二人の関係が崩れると考えた奏に交際を反対される。言い争ううちに高い建物から落下し、脳挫傷が原因で亡くなる。 奏により、死後は美しい14歳の姿のまま冷凍保存された。

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次代の神選びの儀式 (じだいのかみえらびのぎしき)

現役の神が見守る中、13羽の天使が選んだ13人の神候補の人間を競わせ、頂点に立つ人間を次代の神に据えるという儀式。選定期間は999日である。神候補に選ぶ事ができる人間は生きる希望を失くした人間に限られており、それは裏を返せば、今の世の中に不満があったり変えたいと望んでいる人間が選定対象になるという事である。天使は次代の神候補の人間に生きる希望である翼や赤い矢、白い矢の能力を与える事ができるが、神選びの争いの最中に、神候補の人間が得た能力を返還する事はできない。 生きる希望である能力をなくすという事は、すなわち死を意味するからである。次代の神が決まれば、神になれなかった神候補達は与えられた能力を没収される。自身の選んだ人間が見事神となったあかつきには、次代の神を選んだ天使は業を終え、その神のそばで穏やかに生きる事が許される。 また、神になった人間は、ほしいものは何でも手に入れる事ができ、望む世界を作れる。

天使 (てんし)

神に仕える者の総称。階級が上から、特級、1級、2級、無級となっている。普段は天界から人間界を見守っている。特級天使は現在この世に三人しかおらず、その能力は非常に高く、何かに卓越している。天使の階級は、努力次第で昇級降格する事があり、無級からいきなり特級に昇級する事もある。特級天使は、次代の神選びの儀式で選んだ人間に、何よりも速く動ける翼と、人の心をコントロールできる赤い矢、人を確実に殺せる白い矢の能力をすべて授ける事ができる。 1級天使は翼と赤い矢を、2級天使は翼か赤い矢のどちらかの能力しか人間に与える事はできない。なお、天使は涙を流す事はないが、人間に共感して涙を流した唯一の天使、ルベルは「感情の天使」として神に認められた。

(つばさ)

天使が次代の神候補の人間に与える事のできる能力の一つ。その能力を発動させると空を飛ぶ事ができ、背中から白く大きな翼が生える。翼には接触する事が不可能で、神候補以外の人間の目には見えない。自力で持てる分の重量までは飛ぶ速さに影響はないが、人間は一人までしか運べない。持ち主が死んだら、能力はほかの神候補もしくは赤い矢を刺された一般人に、矢の効力のある33日間だけ移す事ができる。

赤い矢 (あかいや)

天使が次代の神候補の人間に与える事のできる能力の一つ。この矢に刺された相手は、男女関係なく、33日間刺した人間の事を好きになる。その効果は絶大で、刺した相手を言いなりにし、自由にあやつれるほどである。ただし、矢を撃った人間に対してよほど罪悪感を抱いていない限り、「死ね」と命令されても死なず、また殺人を依頼しても直接手を下す事はない。 一人の人間に使えるのは一度きりで、同時に刺せるのは14人までと決まっている。しかし刺された人間が死んだ場合、矢は33日を待たずに矢を放った持ち主のもとに戻り、再び使えるようになる。また、赤い矢が刺さった状態の人間は、その矢の効力が消えないとほかの赤い矢が刺さらず、刺されても跳ね返す仕組みになっている。 赤い矢を所持している人間に赤い矢を刺した場合、自身に赤い矢を刺すように命令する事はできるが、あとに刺した矢の効力が上回る事になる。なお、赤い矢と白い矢は同時に用意し、番える事ができる。基本的に逃れられないが、何よりも速く動ける翼の能力を持つ人間だけが、矢から逃げられる唯一の存在である。持ち主が死んだら能力はほかの神候補もしくは赤い矢を刺された一般人に、矢の効力のある33日間だけ移す事ができる。 死ぬ前に赤い矢を刺しておけば、神候補の人間が死んだ時に、優先してその人間の能力を譲られる事ができる。矢同士をぶつけると、威力を相殺する事ができ、それを利用して矢を盾のように構えた攻防戦が可能である。また、矢は放つ人間から対象者が見えていなければ当てる事ができず、翼の能力を使い、目に見えない速さで飛んでいる時は矢を放つ事はできない。

白い矢 (しろいや)

特級の天使が次代の神候補の人間に与える事のできる能力の一つ。刺した相手を、確実に死に至らしめる事ができる。もともとは、もうすぐ死ぬ人を苦しませずに安らかに眠らせるための、安楽死の矢として天使が使用するものである。なお、赤い矢と白い矢は同時に用意し、番える事ができる。基本的に逃れられないが、何よりも速く動ける翼の能力を持つ人間のみが、矢から逃がれられる。 持ち主が死んだら、能力は他の神候補もしくは赤い矢を刺された一般人に、矢の効力のある33日間だけ移す事ができる。矢同士をぶつけると、威力を相殺する事ができ、それを利用して矢を盾のように構えた攻防戦が可能である。また、矢は放つ人間から対象者が見えていなければ当てる事ができず、翼の能力を使い、目に見えない速さで飛んでいる時は矢を放つ事はできない。

クレジット

書誌情報

プラチナエンド 8巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2016-02-04発行、 978-4088806372)

第2巻

(2016-05-02発行、 978-4088807096)

第3巻

(2016-08-04発行、 978-4088807607)

第4巻

(2016-11-04発行、 978-4088808147)

第5巻

(2017-02-03発行、 978-4088810096)

第6巻

(2017-06-02発行、 978-4088810805)

第7巻

(2017-11-02発行、 978-4088811611)

第8巻

(2018-04-04発行、 978-4088813707)

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