プレゼント・フロム LEMON

プレゼント・フロム LEMON

亡き父親の遺志を継いで、歌でスターを目指す沢口麗紋のデビューするまでや、芸能界入りしたあとの波乱に満ちた芸能生活が描かれている。少年漫画の王道である主人公の成長が主軸となっており、芸能界やテレビ業界の用語はほとんど使われていない。全2巻で、1巻目が「SIDE-A」、2巻目が「SIDE-B」という表記になっている。「週刊少年ジャンプ」昭和62年33号から51号まで連載された。

正式名称
プレゼント・フロム LEMON
ふりがな
ぷれぜんと ふろむ れもん
作者
ジャンル
アイドル
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概要・あらすじ

歌手の沢口桃次郎は、苦節15年目にして初めての大舞台に挑む。しかし出番直前に桃次郎は舞台袖で倒れてしまう。それから10年。父の桃次郎のように、歌で多くの人を感動させられる歌手を目指して、沢口麗紋はコンテストに出場する。

登場人物・キャラクター

沢口 麗紋 (さわぐち れもん)

父親である沢口桃次郎のような歌で人に感動を与えられる歌手を目指す少年。父の死後もノドを何度もつぶすくらいに練習を重ねた結果「男と女の声をあわせもつ完璧な声」と称される歌声になる。あてにしていた大崎厳に見限られたが、その後に再会した秋野このえのサポートにより、父と同じ演歌歌手ではなくアイドルとしてデビューすることになる。 何事も前向きに考える性格で、一度聞いただけで曲のメロディーを覚えることができる。

沢口 桃次郎 (さわぐち ももじろう)

沢口麗紋の父親。売れない演歌歌手だが、大崎厳が「必ず大スターになる」と太鼓判を押すほどの実力の持ち主。スカートの短い女性を見るとスカートめくりをするのが唯一の欠点で、このクセは息子の沢口麗紋に引き継がれている。大崎のサポートもあり、多くの観客の前で歌うことになったが出番が回ってきた時に倒れ、そのまま帰らぬ人となる。

沢口 武道 (さわぐち たけみち)

沢口麗紋の兄。沢口桃次郎の死後、麗紋と共に親戚のおばさんの家に預けられる。そして高校卒業後に就職して、今は「慕路荘」というアパートで麗紋と2人で暮らす。

大崎 厳 (おおさき げん)

TVJ(テレビジャパン)のプロデューサー。弱冠33歳で大きなイベントを任せられているやり手。沢口桃次郎にほれ込み、桃次郎とコンビを組んでこれからという時に、桃次郎が死亡してショックを受ける。桃次郎の死から10年後の大崎巌は数々のスターを育て、手がける番組はすべてヒットする名プロデューサーとなっていた。しかし人柄が大きく変わっており、強引な手腕や自己中心的な振る舞いをするため業界内に敵が多い。

広川 舞美 (ひろかわ まいみ)

イソベプロダクション所属の大人気アイドル。沢口麗紋とは同じ小学校に通っていた幼馴染。沢口桃次郎の死で麗紋が引っ越したため離れ離れになったが、麗紋が参加するコンテスト会場で再会する。小学生の時の麗紋との「一緒にプロとなる」という約束を励みに芸能界で頑張っており、麗紋に対して好意を抱いている。

秋野 このえ (あきの このえ)

オータムプロダクションの社長。本名は「小林花子」で、秋野このえは芸名。昔はアイドルとして活躍していた。10年前に沢口桃次郎が倒れた場にも居合わせ、桃次郎の代わりに歌った沢口麗紋にこの時から注目していた。その後は大崎厳のプロデュースでアイドル活動していたが、大崎のやり方についていけずにアイドルを引退する。 大崎への復讐のためにオータムプロダクションを立ち上げ、麗紋をスターアイドルにして大崎の鼻を明かそうと考える。

小林 浩行 (こばやし ひろゆき)

秋野このえの弟。裁縫を得意としており、ファッションデザイナーとして沢口麗紋のステージ衣装を作る。原宿でいろいろな人を観察して、音楽で表現することを趣味としている。

矢頭 真琴 (やがしら まこと)

超人気の若手女優。演技力は抜群だが歌唱力はない。しかし、その人気からレコードを出すことになり、替玉に沢口麗紋が選ばれる。この替玉問題が発覚しても、窮地を乗り越えてより大きなスターになると自信たっぷりの発言をする。

林 風仁 (はやし ふうじん)

広川舞美と恋愛の噂がある二枚目の歌手。大崎厳による沢口麗紋つぶしの一環として広川と急接近する。そして広川のことを本気で好きになり、邪魔者の麗紋にいろいろと揺さぶりをかける。

さと子 (さとこ)

コンテストの時から沢口麗紋のファンの少女。麗紋が初めてサインを書いたファンでもある。つらいことがあっても、麗紋の歌やステージで一生懸命歌っている姿を励みにして頑張っている。さと子と話したことで、麗紋はファンの存在の大切さに気づく。

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