概要・あらすじ
有名アイドルを母に持つ響谷友歌は、小さい頃からアイドルにあこがれ、ダンス、ボイトレ、楽器など、色々なことを学んできた。そしてついに、新人アイドル発掘コンテストで最優秀賞を受賞し、アイドルデビューが確約される。しかし、コンテストからの帰宅途中、上空から落下してきた鉄骨にぶつかり、友歌は意識を失ってしまう。そして気がつくと友歌は、異世界にいた。街では、ファンタジー世界の住人のような人々が、「霧」が発生したと言って建物に避難していく。彼らの話では、この世界は霧の脅威にさらされているという。霧というのは、数年前に突如発生した毒霧のことだった。どこに発生するかわからず、霧に長く覆われてしまうと、あらゆる生物が死滅してしまうらしい。友歌は、避難のために街の酒場に入る。するとそこには気のいい女将がおり、行くあてのない友歌を雇ってくれることになった。酒場にはステージがあり、注文、配膳の仕事のほかに、友歌はそこで歌うことになる。オーディションの時の服を着て、即興ライブを行う友歌に、街の人々は大喜びだった。初めて聞くアイドルソングに、人々の心は癒やされていく。そして、友歌の歌にはもう一つ特別な力があった。それは毒霧を消し去る力だった。そのことに気がついた大臣の息子シュテムは、国を挙げての式典の大ステージで、友歌のライブを執り行う。こうして友歌は、異世界で本格的にアイドルデビューを果たす。そして、その歌の力が毒霧を打ち消すことが知れ渡り、「聖女」と呼ばれるようになった。
登場人物・キャラクター
響谷 友歌 (ひびや ゆうか)
明るく前向きで素直な性格をしたアイドル志望の少女。アイドルの母を持ち、母のDVDを見た時からアイドルを目指して、さまざまな努力をする。ようやく、アイドルデビューが決まったその日に事故に遭い、異世界に転生してしまう。彼女の歌声が、転生先の異世界を覆う毒霧を打ち払う力を持っていたため「聖女」と呼ばれ、世界各地に出向いて毒霧を払うことになる。
シュテム
異世界にある王国の大臣の息子。金髪と眼鏡が特徴のイケメン。響谷友歌の歌声に、世界の脅威となっている毒霧を打ち払う力があることを知り、それを利用することを思いつく。
クレジット
- 原作
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和泉 杏花
- 構成
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近江谷