ボス、俺を使ってくれないか?

ボス、俺を使ってくれないか?

中溝康隆のデビュー小説『ボス、俺を使ってくれないか?』のコミカライズ作品。プロ野球を舞台に、二軍でくすぶり続けているピッチャーの起死回生の活躍を描いたスポーツドラマ。契約更改やFAによる移籍、故障による登録抹消など、プロ野球の裏事情もリアルに盛り込まれている。白泉社「ヤングアニマル嵐」2018年2号から4号にかけて連載された作品。

正式名称
ボス、俺を使ってくれないか?
ふりがな
ぼすおれをつかってくれないか
原作者
中溝 康隆
漫画
ジャンル
野球
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あらすじ

プロ野球チーム「東京エレファンツ」に所属する石原昌利は、プロ3年目ながら未だに一軍での登板経験がないままだった。すっかり二軍での生活になじんでしまった石原は、交際相手のマリコと結婚して彼女の実家の家業を継ぐため、そのまま引退することも考え始めていた。そんなある日、石原に一軍の試合への登板機会が訪れる。一軍の投手陣が故障や不調で戦線を離脱したため、突然石原にチャンスが巡ってきたのだ。さらに石原は、その試合で勝利投手となり、そのまま一軍先発メンバーに名を連ねることとなる。このままいい成績をおさめれば一軍に帯同できると考えていた石原だったが、その年のシーズンオフに移籍を打診されてしまう。

登場人物・キャラクター

石原 昌利 (いしはら まさとし)

プロ野球選手の男性で、ポジションはピッチャー。大学からドラフト3位で「東京エレファンツ」に入団したが、その後は二軍暮らしが続き、一軍での登板経験はない。しかし入団3年目にして、一軍の投手陣が故障や不調で相次いで戦線を離脱したことで一軍に昇格。その後、登板した試合で勝利投手となるものの、シーズンオフに「神戸クロマニヨンズ」への移籍を打診され、受け入れることとなった。神戸クロマニヨンズでは一軍の先発ローテーションの一角を担い、オールスター戦にも選出されるなど活躍を見せた。二軍暮らしが長かったために、野球に対しては大きな夢や希望を持っていなかったが、石原昌利自身の活躍とともに周囲の見る目が変わったことに刺激を受け、さらに上を目指すようになる。

マリコ

石原昌利と交際している女性。石原よりも4歳年上で、実家は和菓子屋を営んでいる。石原とは合コンで知り合ったものの、野球にはまったく興味がなく、石原の試合にもほとんど応援に行くことはない。和菓子屋の一人娘のために実家からは婿養子を期待されており、ことあるごとに石原を実家に連れて行っていた。「神戸クロマニヨンズ」に移籍し、一軍に定着した石原と結婚したあとは「プロ野球選手の妻」としての自覚を持つようになり、試合にも頻繁に足を運ぶようになった。

大野 道大 (おおの みちひろ)

プロ野球選手の男性。日本を代表するスラッガーだが、故障のために二軍で調整していた際に、石原昌利と出会う。もともとは「神戸クロマニヨンズ」に所属していたが、FAで「東京エレファンツ」に移籍し、その人的補償のために石原が神戸クロマニヨンズに移籍することとなった。一軍に定着した石原とは試合で何度も対戦しており、石原が最もリスペクトしている相手でもある。石原とは違うチームに所属しているものの、プロ野球選手の先輩として一軍生活のアドバイスを送ったり、いっしょに食事に行ったりと非常に仲がいい。

クレジット

原作

中溝 康隆

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