グラゼニ

プロ野球チームの神宮スパイダースに所属する中継ぎ投手が、自身の年俸を上げるべく、厳しいプロ野球界の中で奮闘する様を描いたプロ野球漫画。試合以外の裏話や選手達の引退後の人生がどうなるかなど細かく取り上げている。2012年版『このマンガがすごい!』オトコ編第2位を獲得。第37回講談社漫画賞受賞。

正式名称
グラゼニ
原作
漫画
ジャンル
野球
レーベル
モーニングKC(講談社)
巻数
全17巻
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概要・あらすじ

プロ野球チーム神宮スパイダースに所属する主人公凡田夏之介は、プロ入り8年目にして年俸1800万円、地味な左投の中継ぎ投手。1軍にもそこそこ起用されているが、現在の年俸では引退後の生活など全くもって心許ない状況。そんな凡田夏之介は、厳しいプロ野球界の中で、「グラウンドには銭が埋まっている」、略して「グラゼニ」の精神を掲げ、自分の引退後の人生を盤石の物にするため、日々試合に向かう。

登場人物・キャラクター

凡田 夏之介 (ボンダ ナツノスケ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号39、左投左打の投手。コントロールは良いが、球威はあまりない。特技は全球団1軍選手の年俸をソラで言える事。年俸で選手の上下を計る性分をしており、自分より年俸が低い打者は抑え、高い打者には打たれる、しかし、年俸5000万円を超えると打ち取る確率が上がる体質を持つ。 山梨県の高校を卒業後しプロ入り8年目、年齢26歳で年俸1800万円の状況に危機感を覚え、中継ぎからの先発転向を狙っている。容姿のモデルは東京ヤクルトスワローズの佐藤賢だと思われる。

徳永 (トクナガ)

過去に神宮スパイダースに所属していた元野球選手。背番号29、右投右打の投手だった。年齢は35歳。引退前は年俸3000万円稼いでいた時期もあったが、現在は360万円弱。山梨県の高校でスターだった事や、面倒を見てもらっていたことから、同県出身の凡田夏之介や大野雪雄から尊敬されている。 現在はオトワラジオで野球解説者をしているが、擬音混じりの感覚的な解説をする為評判は良くない。同僚の松本ひでおとは仲が良い。

渋谷 章 (シブヤ アキラ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号14、右投の投手。プロ入り7年目、年齢は27歳で年俸3600万円。主人公凡田夏之介とは同期の親友。先発ローテーション入りしていて、通算21勝を挙げている。健康管理に気を使うしっかりした性格だが、凡田夏之介からは気難しい性格と思われている。 投手としての腕は良いが、重度のムエンゴ病が悩みの種。

大野 雪雄 (オオノ ユキオ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号は41から3になった、右投左打の外野手。プロ入り3年目の25歳で、年俸は2000万円。山梨県出身で、同県出身の先輩凡田夏之介や、同県の高校でスターだった徳永から後輩として可愛がられている。守備に難があるがその分打撃には素質がある。 そのため、プロ入り2年目の後半に1軍に定着し、好成績を残した事でチームから期待される。だが、3年目はその重圧から成績を伸ばせずに苦しんでいる。

東光 淳次 (トウコウ ジュンジ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号50、右投右打の捕手。年齢は32歳で年俸500万円。大学ではスター選手だった。バッティングとインサイドワークに優れているが弱肩である為、普段は2軍暮らし。スポーツ記者の北村とは同期で仲が良く、現状を心配され引退を勧められているが、自身はプロ野球を続けていくつもりでいる。 1軍に任命された際、主人公凡田夏之介とバッテリーを組む事になる。

瀬川 (セガワ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号22、右投の投手。社会人を経てプロ入り、年齢は29歳で年俸5000万円。役割はクローザーで、20セーブを挙げて球団に貢献する。だが、その後は成績を伸ばせず2軍に降格。トーマス・ホットポッパーと同様に、チームの新外国人クローザーの獲得に戦々恐々としている。

トーマス・ホットポッパー

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号22、右投の投手。年齢は25歳で年俸2000万円。2mの長身で、馬力を持つクセ球をサイドスローで放つ。普段は温厚だが、グラウンドでは頭に血が上りやすく、そうなると球が中心に集まる悪癖が出る。出身がカリフォルニアのアメリカ人であるため、球団の新外国人獲得のしわ寄せで自身が解雇されないか同チームの瀬川以上に戦々恐々とし、主人公凡田夏之介に相談をしてくる。

栗城 里志 (クリキ サトシ)

神宮スパイダースに所属していた元野球選手。背番号は67、左投の投手だった。年齢は30歳で、現在はバッティングピッチャー兼スコアラーをしている。現役時代は中継ぎを任され、コントロールは良いが球威はあまり無いという、主人公凡田夏之介と似た性質を武器にしていた。だが、球威を欲しがるあまり中途半端になり、引退せざるを得なくなった。 凡田夏之介にとっては教師でもあり反面教師でもある人物。

樹 六破 (イツキ ロッパ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号60、右投左打の外野手。年齢は26歳で年俸650万円。栃木県出身。妻帯者。野球の素質はあるが、野球を楽しんでプレイしている為プロには向いていない。加えてかなりの肥満体型なので、主人公凡田夏之介からは「草野球のおっさん」と称されている。 だが、もうすぐ子供が産まれてくる事を知り、1軍に任命される為努力する様になる。

丸金 千太郎 (マルガネ センタロウ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号40、右投右打の捕手。高卒6年目で年齢は24歳、年俸は500万円。東京都出身。母子家庭で育ち、現在は妹の学費の面倒を見ている苦労人。そのため、凡田夏之介以上に金に対して執着心が強い。元々は2軍の捕手だったが、1軍の捕手寺杉洋三が脇腹痛を患った事により、1軍に任命。 凡田夏之介とバッテリーを組む事になる。

寺杉 洋三 (テラスギ ヨウゾウ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号2、右投の捕手。年齢は32歳で、年俸1億4000万円。東京都出身。凡田夏之介にとっては1軍昇格を後押ししてくれた恩人。捕手、打者共にバランスよくこなす選手で、大卒後、神宮スパイダースに入団してほどなくレギュラーを獲得、プロ生活約10年で通算1000本安打、150本塁打を記録している。 しかし、トレーニング中に脇腹痛を患い、丸金千太郎と捕手を変わる事になる。モデルは元東京ヤクルトスワローズの古田敦也だと思われる。

椎名 敬士 (シイナ ケイシ)

神宮スパイダースに所属する野球選手。背番号11、右投の投手。高卒10年目で年齢は28歳、年俸は2億4000万円。前年までに84勝を挙げている先発エース投手で、夫人は元女子アナウンサーという、凡田夏之介とは真逆の立場に位置する人物。ただ凡田夏之介はもっと稼げる投手だと考えており、アドバイスをする事もある。

土手来 丈 (ドテライ ジョウ)

瀬戸内カーナビーツに所属する野球選手。背番号5、左打の野手。プロ生活24年目の41歳で、年俸は4億円。通算500ホームラン、ホームラン王3回を誇る、通称『ミスター・カーナビーツ』。昨シーズンに凡田夏之介との対戦で右手首を骨折して戦線離脱。復帰後は、怪我や寄る年波のせいで成績が落ちて、年俸に見合った活躍をしていない状況と言われている。 にも関わらず球団のオーナーに気に入られているめ引退には至らず、球団側が頭を抱える原因になっている。

原武 裕美 (ハラタケ ヒロミ)

瀬戸内カーナビーツに所属する野球選手。背番号29、右投右打の投手。プロ入り14年目の32歳、年俸は2900万円。広島県出身。元ツッパリ、入団時から中継ぎ一筋のイメージから「瀬戸内番町」と呼ばれている。だが本当は小心な性格で球威も弱いため、生来の意外性と小手先の技術で生き残ってきた。 野球以外に、広島のローカル番組でグルメレポーターを務めたり、ウェブサイトで人生相談の回答を担当したりするなど、ファンからの人気は高い。凡田夏之介も中継ぎの後輩として可愛がられている。モデルは横浜DeNAベイスターズの三浦大輔と元プロボクサーの竹原慎二、名前の由来は郷ひろみの本名だと思われる。

関谷 雅光 (セキヤ マサミツ)

名古屋ワイルドワンズに所属する野球選手。背番号6、左投左打の1塁手。年齢は27歳で年俸1億8000万円。3番打者のクラッチヒッター。自分の丁度10倍の年俸のため、凡田夏之介が特に意識している存在。性格は豪快で、たとえ2日酔いであってもグラウンドに立てば驚異的な集中力を発揮でき、打撃だけでなく守備も強い。

北王子 敏文 (キタオウジ トシフミ)

名古屋ワイルドワンズに所属していた右投左打の元野球選手。42歳。群馬県出身。性格は温厚で知的。現役時代に2000本ヒットを達成し、「ミスター・ワイルドワンズ」と称された大選手。引退後は野球解説者、テレビ出演などで活躍し、次期名古屋ワイルドワンズの監督候補としても注目されている。 その際、過去に対戦した経験から、凡田夏之介をチームに引き入れたい選手として目を付けている節がある。

牧場 春彦 (マキバ ハルヒコ)

『週刊少年マガジン』にて『バトルオブ九郎』という漫画を5年連載し、そこそこの人気を博していた漫画家。マガジンで野球漫画を描くのが夢。中継ぎ投手を題材にした野球漫画を描く際に、凡田夏之介に取材を申し出る。モデルは『巨人の星』に登場する牧場春彦と思われる。

松本 ひでお (マツモト ヒデオ)

オトワラジオの実況アナウンサー。主に野球解説者を担当し、生番組のパーソナリティーも務める。作中ではオトワラジオ所属の徳永とは仲が良く、コンビで中継をする事が多い。作中で実在の人物と明言されており、モデルはニッポン放送の松本秀夫アナウンサー。

ユキちゃん

凡田夏之介が通っている定食屋・味平でバイトをしている看板娘。年齢は24歳。器量や気立ての良さ、調理の専門学校通いの知識と才能を生かして、繁盛に貢献している。大阪府出身で大阪テンプターズのファン。その他の球団に関してはあまり興味が無い。凡田夏之介は彼女目当てで定食屋・味平に来店しているのだが、凡田夏之介がプロ野球に関係している人物である事に気付く様子は無い。

西浦 菜津樹 (ニシウラ ナツキ)

主人公凡田夏之介が山梨県の高校に居た頃の先輩。体格が良く、球威のある球を投げる左投の投手で、プロスカウトを期待されたが指名されなかった。現在は幕張サベージ戦を中継する千葉県のケーブルテレビに就職、野球選手のトーク番組のディレクターもしている。高校時代は凡田夏之介をいびっていたが、逆に凡田夏之介からは内心見下されていた。 大野雪雄とは同郷の後輩だが、こちらには対照的に慕われている。現在は両者とも関係良好。

ダーティ桜塚 (ダーティサクラヅカ)

文京モップスに所属していた元野球選手で、現在はスポーツ交渉代理人として、野球選手のマネージメントや年俸の交渉人をしている。周囲に悪い印象を与えかねない程の交渉の苛烈さを持ち、その評判すら自身の武器として自ら「ダーティ」と名乗っている。凡田夏之介の高校時代の後輩、持田郁を部下に持つ。

集団・組織

神宮スパイダース (ジングウスパイダース)

『グラゼニ』に登場する球団。本拠地は神宮球場。選手の待遇は悪いらしく、なかなか年俸が上がらない選手も居る。重度の左右病を持つ田辺監督を筆頭に、監督と行動を共にする事の多いピッチングコーチ小里、中継ぎ投手達の責任者、ブルペンコーチ迫田が主な上位陣として登場する。凡田夏之介が所属する球団でもある。 モデルは東京ヤクルトスワローズ、名前の由来はザ・スパイダースだと思われる。

瀬戸内カーナビーツ (セトウチカーナビーツ)

『グラゼニ』に登場する球団。土手来丈を抱えているなどの理由で球団予算が厳しく、年俸2億円を超えると放出されるという暗黙の了解がある。球団には、原武裕美やセ・リーグを代表する絶対的エース3人のうちの1人、米良などが所属している。監督は臼井。モデルは広島東洋カープ、名前の由来はザ・カーナビーツだと思われる。

名古屋ワイルドワンズ (ナゴヤワイルドワンズ)

『グラゼニ』に登場する球団。監督の契約も近々切れるため、新しい監督を必要としている。球団には、関谷雅光やセ・リーグを代表する絶対的エース3人のうちの1人、殿山などが所属している。また、過去に北王子敏文が野球選手として所属していた。モデルは中日ドラゴンズで、名前の由来はザ・ワイルドワンズだと思われる。

川崎ブルーコメッツ (カワサキブルーコメッツ)

『グラゼニ』登場する球団。本拠地は横浜スタジアム。Twitterで情報収集を欠かさない、吉川監督がチームを率いている。モデルは横浜DeNAベイスターズで、名前の由来はジャッキー吉川とブルーコメッツだと思われる。

大阪テンプターズ (オオサカテンプターズ)

『グラゼニ』に登場する球団。本拠地は甲子園球場。監督は萩原。セ・リーグを代表する絶対的エース3人のうちの1人、多田が所属している。凡田夏之介が想いを寄せるユキちゃんが傾倒している球団でもある。モデルは阪神タイガースで、球団名の由来はザ・テンプターズだと思われる。

札幌パープルシャドウズ (サッポロパープルシャドウズ)

『グラゼニ』に登場する球団。球団には、故障により成績が低迷した投手、西河内浩や、日本一のピッチャーと言われるチームのエース、後藤田などが居る。モデルは北海道日本ハムファイターズで、名前の由来はパープルシャドウズだと思われる。

神戸オックス (コウベオックス)

『グラゼニ』に登場する球団。神宮スパイダースに所属する野球選手、是川のトレード先の球団。モデルはオリックス・バファローズで、名前の由来はオックスだと思われる。

幕張サベージ (マクハリサベージ)

『グラゼニ』に登場する球団。球団には、ボールの出所が分かりづらい投球フォームが特徴の手島、日本シリーズMVP獲得経験2回のチームの看板選手、五利今栄などが所属している。本拠地は千葉マリンスタジアム。モデルは千葉ロッテマリーンズで、名前の由来はザ・サベージだと思われる。

文京モップス (ブンキョウモップス)

『グラゼニ』に登場する球団。作中で日本を代表する球団と言われている。他球団と比べて高年俸で待遇が良い反面、黒い噂などダーティなイメージを極度に嫌う傾向にある。過去にダーティ桜塚が野球選手として所属していた球団でもある。モデルは読売ジャイアンツで、名前の由来はザ・モップスだと思われる。

書誌情報

グラゼニ 全17巻 講談社〈モーニングKC〉 完結

第1巻

(2011年5月発行、 978-4063870046)

第2巻

(2011年9月発行、 978-4063870435)

第3巻

(2011年12月発行、 978-4063870695)

第4巻

(2012年3月発行、 978-4063870961)

第5巻

(2012年6月発行、 978-4063871210)

第6巻

(2012年7月発行、 978-4063871319)

第7巻

(2012年9月発行、 978-4063871463)

第8巻

(2012年11月発行、 978-4063871579)

第9巻

(2013年2月発行、 978-4063871890)

第10巻

(2013年5月発行、 978-4063872118)

第11巻

(2013年7月発行、 978-4063872316)

第12巻

(2013年10月発行、 978-4063872484)

第13巻

(2014年1月発行、 978-4063872866)

第14巻

(2014年4月23日発行、 978-4063883275)

第15巻

(2014年7月23日発行、 978-4063883527)

第16巻

(2014年10月23日発行、 978-4063883824)

第17巻

(2015年1月23日発行、 978-4063884173)

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