ボールルームへようこそ

ボールルームへようこそ

ある日、偶然に社交ダンス教室を訪れ、その美しさに魅せられた男子中学生が、ダンサーを志し活動する姿を描いた青春ストーリー。タイトルの「ボールルーム」は「舞踏室」、「ボールルームダンス」は「社交ダンス(競技ダンス)」の意味。「月刊少年マガジン」2011年12月号から連載。

正式名称
ボールルームへようこそ
作者
ジャンル
競技ダンス
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社)
巻数
既刊9巻
関連商品
Amazon 楽天

世界観

社交ダンスが題材。ある誤解からダンス教室を訪れ、社交ダンスに興味を持った男子中学生の富士田多々良が、ペアを組む相手すらいない状態からダンスを始め、自分よりもキャリアの長い同世代選手たちにもまれながら成長していく姿が描かれる。

あらすじ

1巻(小笠原ダンススタジオへようこそ~シャドー・ベーシック~ワルツを踊れ)

 中学3年生の富士田多々良は、自分に全く自信がなかった。特にやりたいこともなく、進路希望調査も書きあぐねている。毎日がうつろな日々だった。そのため学校ではモグ田と呼ばれ、イジメを受けていた。その日も、多々良は同級生たちにカツアゲされているところを、通りかかったプロダンサー仙石要に助けられた。 その仙石に社交ダンスの練習場「小笠原レッスンスタジオ」へ無理やり連れていかれ体験レッスンを受けた多々良は、同級生の花岡雫に出会う。 初めて目にした社交ダンスの世界と美貌の花岡雫に多々良は強い関心をもち、社交ダンス(競技ダンス)を始めることを決意する。

 仙石の指導を受け始めた多々良は、雫がアマチュアランキング1位で、プロのダンサーを目指していることを知る。しかも彼女は海外留学まで予定していた。 その雫とパートナーの天才ダンサー・兵藤清春のダンスは華麗だった。雫と清春は結成9年目のカップルで、つけ入る隙はなさそうだった。多々良の雫への淡い恋心には早くも壁が立ちふさがった。

 それでも多々良はワルツの猛練習を開始する。  

2巻 (三笠宮杯~ダンサーズ・ハイ~パートナー~たたらの舞台) 

多々良は雫と清春が出場する大会を見学していた。ところが清春が突然失踪、出番が迫るが姿を現さない。多々良は仙石から無茶ぶりされ、清春の替え玉としてステージに立たされる。パートナーの雫と共に何とか踊りきった多々良。その荒削りだが勢いのあるダンスに感応し、清春は怪我した脚に構わず、激しく踊ってしまう。その結果、脚を壊してしまった清春。多々良は責任を感じ落ち込むが、逆に清春に感謝され、雫を頼むと意味深な言葉を残される。言葉の真意を図りかねる多々良の前に、赤城賀寿が現れる。彼は、パートナーとして妹の真子がいながら、強引に雫とカップルを組む。わがままな賀寿を諫めるため、多々良と真子カップルを組み、賀寿に対抗する。 

3巻 (天平杯~現実~花と額縁)

赤城賀寿花岡雫のカップルに勝って雫を自由にするため、多々良は賀寿の妹の真子とパートナーとなり、非公式戦「天平杯」で雌雄を決することになる。1次予選で多々良たちは初心者用のベーシックルーティンを踊り、時々、清春のバリエーションを混ぜる。ギリギリで1次予選を通った多々良たちは2次予選へ。2次予選で賀寿たちが同じフロアに立つとほとんどの人の視線は彼らに。立ち姿だけでレベルの違いが歴然。多々良は思い切ってフロアの中心へ出ていくが賀寿と衝突してしまう。それでもダンスを続ける多々良に賀寿は怒る。  特別審査員として元プロフェッショナルスタンダードチャンピオンで清春の母・兵藤マリサが登場した。準決勝に進んだ多々良だが体力が限界に。頭ではどう踊ればいいのかわかっているのに思うように身体が動かない。それでも審査員室では多々良たちの組の評価が思いのほか高い。動きの一つ一つが丁寧でワルツとタンゴのリズムが良かったと、最下位ながも決勝進出を果たす。 

 決勝では緊張で身体の冷えと緊張感で、堅実なベーシックルーティンだけを踊る多々良たち。そこから一転、バリエーションを開始、知ってる技を舞台構成を考えた即興でつなげていく。技術は拙いが多々良たちのダンスはボディ・ランゲージに強い存在感があふれだす。賀寿とカップルだった時には埋もれていた真子が花として輝きだし、額縁に徹した多々良とのコンビネーションに、観客や審査員の目がすべて真子に集中していく。

4巻(赤城賀寿~特別振り付け~判定)

賀寿に技術面では太刀打ちできないことを認めつつ、真子を輝かせることだけに焦点を絞り、多々良は賀寿の妹の真子と天平杯の決勝を踊り切った。意外なことに観客から、大きな声援を受ける。しかしそれは、ほとんどが、真子への拍手だった。審査委員たちも戸惑っていた。本来、審査委員は男性選手の技術力と男女の一体感を見て順位をつけるべきなのだが、審査委員達の目も真子だけを追っていたのだった。賀寿とのペアは多々良と真子のペアの踊りに大きな刺激を受けた。全力を出し切っていく2人。闘争心を激しく燃やしながらも、笑みを絶やさず、圧倒的な実力差を見せつける。

結局、 決勝戦で優勝したのは、賀寿と雫のペアだった。 多々良と真子のペアは6組中6位という結果に終わる。 しかし天平杯の大会中、最も華のある女性ダンサーとして選ばれたのは真子。今までは 個性が無いと評価されていた真子を多々良が最大限に輝かせた結果であった。試合には完敗した多々良と真子のペアだったが、真子が雫より高く評価されたため、勝負は

多々良と真子たちの勝利とみなされ、 真子は兄・賀寿と再びペアを組むことになる。そして、多々良と真子のペアは解散となるのだった。

コラボレーション

TVアニメ『進撃の巨人 Season 2』×TVアニメ『ボールルームへようこそ』

2017年6月、TVアニメ『進撃の巨人 Season 2』と、TVアニメ『ボールルームへようこそ』のコラボレーション企画が行われた。こちらは『ボールルームへようこそ』が『進撃の巨人 Season 2』の後番組として放送されることにちなんで、『進撃の巨人』のキャラクターのリヴァイ・アッカーマンと『ボールルームへようこそ』の富士田多々良が社交ダンス用の正装をしてダンスを踊るイラストが描き下ろされた。このイラストは2作品のコミックスの購入者用プレゼントのブックカバーに使用されたり、特性グッズが制作された。

タイアップ

複製原画展

本作『ボールルームへようこそ』がTVアニメ化されることにちなんで、2017年6月23日から7月17日にかけて、書泉ブックタワーの6階コミックフロアと、芳林堂書店高田馬場店の5階コミックフロアで複製原画展が実施された。漫画版『ボールルームへようこそ』の複製原画の他、TVアニメ版の場面カットや設定資料イラストも展示された。 

公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)×TVアニメ『ボールルームへようこそ』

本作『ボールルームへようこそ』がTVアニメ化されることにちなんで、2017年6月25日から7月1日にかけて、渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンにて、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)とTVアニメ『ボールルームへようこそ』のコラボレーションCMが放送された。CMにはアニメ映像とともに、第36回 三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権スタンダード部門準優勝、ラテン部門優勝を果たした藤井創太 と吉川あみのカップルも出演した。

メディアミックス

2017年7月より、板津匡覧監督によるTVアニメ版が放送された。シリーズ構成と脚本を末満健一、キャラクターデザインを岸田隆宏、アニメーション制作をProduction I.Gが担当し、富士田多々良役を土屋神葉、花岡雫役を佐倉綾音、仙石要役を森川智之が演じた。

作家情報

 竹内友は、主に少年漫画誌で活躍している漫画家。群馬県前橋市出身。2009年、月マガ新人賞を受賞した『隣の肖像』 が、月刊少年マガジン増刊の「月マガGREAT」に掲載されデビュー。代表作は初連載作品でもある本作『ボールルームへようこそ』。 

登場人物・キャラクター

主人公

市立玉村中学校に通う3年生の男子。のちに、緋山千夏とペアを組んで踊るようになる。髪全体を放射状にツンツンに立てた黒髪の、小柄でかわいらしい容姿をしている。花岡雫からは「フジ田くん」、室井健からは「モグ... 関連ページ:富士田 多々良

花岡 雫

富士田多々良と同じ市立玉村中学校3年生。競技ダンスではまだアマチュアながら、15歳とは思えない色気とプロ級のレベルと言われている。パートナーの兵藤清春と共に世界へ進出する夢を持っている。

日本を代表するプロダンサーの23歳の男性。本郷千鶴とペアを組んで踊っている。髪全体を上げて額を全開にした、アッシュブラウンのツンツンヘアにしている。190センチの長身で筋肉質なスタイル抜群の容姿に加え... 関連ページ:仙石 要

中学3年生の男子で、兵藤マリサの息子でもある。花岡雫とペアを組んでいる天才アマチュアダンサーとして知られている。前髪を眉が見えるようにばらばらの高さで切り、髪をツンツンにはねさせている。また、下まつげ... 関連ページ:兵藤 清春

高校1年生の男子で、アマチュアダンサー。赤城真子の兄で、真子とペアを組んで踊っている。髪型は前髪を額が見えるほど短く切った、アッシュブラウンのツンツンヘアにしている。群馬県の方言交じりの口調で話す、明... 関連ページ:赤城 賀寿

中学2年生の女子で、アマチュアダンサー。赤城賀寿の妹で、賀寿とペアを組んで踊っている。髪型は前髪を左寄りの位置で斜めに分け、肩につくほどの金髪前下がりボブヘアにしている。やや気が弱く、物静かな性格。賀... 関連ページ:赤城 真子

兵藤清春の母親で、兵藤ソシアルダンスアカデミーで講師を務める女性。元プロフェッショナルスタンダードチャンピオンでもある。前髪を左寄りの位置で分け、胸まで伸ばした巻き髪ロングヘアにしている。眼鏡をかけ、... 関連ページ:兵藤 マリサ

女子高生で、富士田多々良とペアを組むことになるアマチュアダンサー。多々良とは同い歳で、高校のクラスメイトになったことがきっかけで知り合う。髪型は前髪を上げて額を全開にし、胸の下まで伸ばした赤毛巻き髪ロ... 関連ページ:緋山 千夏

本郷 千鶴

プロダンサーの若い女性。仙石要とペアを組んで踊っている。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、胸まで伸ばしたウルフカットにしている。明るく面倒見のよい性格。気が強く、要とは対等に意見し合い、取っ組み合いの喧嘩にまで発展することもあるが、それは仲が良く、互いを信頼していることの裏返しである。

女子高生で、峰吾郎とペアを組んで踊っているアマチュアダンサー。緋山千夏の友人でもある。前髪を目の上で切った、ふんわりとしたショートカットヘアにしている。穏やかそうに見えるが毒舌家で、特に千夏には容赦が... 関連ページ:甲本 明

若い男性で、兵藤ソシアルダンスアカデミーに所属し、井戸川民絵とペアを組んで踊っているアマチュアダンサー。頭頂部にだけパーマをかけ、それ以外の髪を刈りあげた髪型に「マッチ棒のよう」と評される細身の体型を... 関連ページ:釘宮 方美

中年男性で、甲本明とペアを組んで踊っているアマチュアダンサー。職業は銀行員で、家族は妻の峰房子と娘の峰雛子がいる。髪型は前髪を真ん中で分けて額を見せたストレートショートカットにしている。細い目に眼鏡を... 関連ページ:峰 吾郎

たまき

小笠原ダンススタジオで働く若い女性。前髪を眉上で短く切り、肩までの内巻きセミロングヘアにしている。明るく親しみやすい性格で、ダンススタジオ入会希望者にも非常に親切に接する。ある日仙石要に連れられてやって来た富士田多々良と知り合い、初心者の多々良をサポートすることになる。

峰吾郎の妻で、元アマチュアダンサーの中年の女性。前髪を上げて額を全開にし、肩につくほどのセミロングウェーブヘアを後ろでひとつにまとめている。気が強く知的な性格。吾郎とは大学の競技ダンス部で知り合い、先... 関連ページ:峰 房子

社交ダンス好きの中年男性で、群馬県で行われている非公式のダンス大会「天平杯」の主催者。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪に太目の体型、くりっとした目をしている。天平杯では審査員も務めており、派手な振... 関連ページ:鼻毛石 天平

若い女性で、兵藤ソシアルダンスアカデミーに所属し、釘宮方美とペアを組んで踊っているアマチュアダンサー。鼻の周囲にそばかすがあり、三白眼で、前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、ぼさぼさなストレートロングヘ... 関連ページ:井戸川 民絵

小笠原ダンススタジオで働く若い女性。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につくほどのセミロングヘアにくりくりのパーマをかけている。眼鏡をかけ、体型がかなり太目なこともあり、仁保友親には「牛女」呼ばわり... 関連ページ:番場 可憐

小笠原ダンススタジオで働く若い男性。前髪を上げて額を全開にし、髪全体を後ろに向かって立てている。その髪型から番場可憐には「ハゲ」呼ばわりされている。小笠原ダンススタジオには入社したばかりで、ある日、仙... 関連ページ:仁保 友親

アマチュアダンサーの若い男性。美野とペアを組んで踊っている。スポーツ刈りに太眉の、がっしりした体型をしている。強面で近寄りがたい雰囲気だが、実際は穏やかでおっとりとした性格。ダンサーとしても優秀で、ア... 関連ページ:岩熊

富士田 鉄男

富士田多々良の父親。髪全体を真上にツンツンに立てた髪型に無精ひげを生やし、眼鏡をかけている。やや太目の体型。妻とは離婚しており、自分の母親と息子の多々良の三人で暮らしている。多々良が社交ダンスを始めたことは打ち明けられていないが、多々良が打ち込めるものを見つけたことは察しており、静かに見守っている。

室井 健

市立玉村中学校に通う3年生の男子。髪全体を真上にツンツンに立てた髪型に、がっしりした体型をしている。中学校時代は富士田多々良をカツアゲの対象として小ばかにしていたが、社交ダンスを始めて以来背筋が伸び雰囲気の変わった多々良に、次第に一目置くようになる。のちに多々良と同じ高校に進学する。

場所

小笠原ダンススタジオ

仙石要が所有する社交ダンス教室。もともとは花岡雫の母方の実家であったが、現在では要が運営している。そのため要の目に留まった富士田多々良は、無償でダンスレッスンを受けられるようになる。一方で、競技者を育... 関連ページ:小笠原ダンススタジオ

兵藤ソシアルダンスアカデミー

兵藤マリサが講師を務める社交ダンス教室。レッスン料が非常に高額で、敷居の高い教室として知られている。しかしジュニア・ユースの育成に力を注ぐマリサの方針で、小笠原ダンススタジオから移ってきた富士田多々良とそのパートナーの緋山千夏は1レッスン45分500円という破格のレッスン料で学んでいる。

その他キーワード

ボールルームダンス

『ボールルームへようこそ』で日本でいう社交ダンスのこと。イギリス発祥で、宮廷舞踏から発展してきたもの。競技会方式で踊るものを競技ダンスやダンススポーツと呼ぶ。スタンダードとラテンの2種類があり、それぞれタンゴやワルツなど五種目ずつ合計10種類のダンスを踊って競う。

書誌情報

ボールルームへようこそ 既刊9巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉 連載中

第1巻

(2012年5月発行、 978-4063713299)

第2巻

(2012年7月発行、 978-4063713398)

第3巻

(2012年11月発行、 978-4063713541)

第4巻

(2013年4月発行、 978-4063713732)

第5巻

(2013年9月発行、 978-4063713886)

第6巻

(2014年4月発行、 978-4063714135)

第7巻

(2014年11月発行、 978-4063714500)

第8巻

(2015年10月16日発行、 978-4063714685)

第9巻

(2017年6月23日発行、 978-4063925883)

SHARE
EC
Amazon
logo