概要・あらすじ
16世紀北イタリア・パヴィア。名誉を重んじ、忠義に篤く、弱気を助け強きをくじく、そんな人々の希望と理想である「騎士」の時代が終わりを告げようとしていた頃。古き良き古典的な騎士であるジャック・ド・フォアは、追い剝ぎをはたらくドイツ軍ランツクネヒト隊のウルリヒ・ロートと相対する。騎士を時代遅れと蔑むウルリヒは、最新式の軽量な武器防具に身を固めており、ジャックは苦戦する。それでもジャックは、重い甲冑の不利をはねのけ、ウルリヒを追い込む。しかし、ウルリヒの命乞いにためらいを見せたジャックは、一瞬のすきをつかれて致命傷を負う。そしてジャックが断末魔の苦しみにあったとき、善良なる魔法使いマーリンが現れる。死に際して、名誉の回復と無念を晴らしたいと願うジャックを見て、マーリンはジャックを500年後の日本に転生させる。21世紀の東京。のほほんとした男子中学生・小葉野巡は、友達に招待されてフェンシング大会に来ていた。フェンシング体験コーナーで、剣を手にしたとたん、巡に騎士ジャックの記憶が復活する。巡は、ジャックの生まれ変わりだったのだ。ジャックは、自分を殺したウルリヒとの再戦を望んでいた。そしてその相手であるウルリヒの生まれ変わりは、遊佐洋平というフェンシングの選手であることが判明。巡(ジャック)は、フェンシングを始めるが、宿敵・遊佐(ウルリヒ)はある事情により、すでにフェンシングを辞めていた。