WHO I AM ―これが自分だ!という輝き―

WHO I AM ―これが自分だ!という輝き―

WOWOWと国際パラリンピック委員会(IPC)の共同プロジェクトとして、2016年から2020年まで放映された『パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM』のコミカライズ。世界最高峰のパラアスリートに迫る、計16のエピソードの中から、「ライリー・バット オーストラリア/車いすラグビー」「サフェト・アリバシッチ ボスニア・ヘルツェゴビナ/シッティングバレーボール」「リカルド・アウヴェス ブラジル/ブラインドサッカー」「ベアトリーチェ・ヴィオ イタリア/車いすフェンシング」の4編を漫画化。集英社「週刊ヤングジャンプ」2018年47号、52号、2019年4・5合併号、20号、25号、29号、2020年3号、9号、13号、2021年32号、35号、36・37合併号に掲載。

正式名称
WHO I AM ―これが自分だ!という輝き―
ふりがな
ふー あい あむ これがじぶんだというかがやき
原作者
WOWOW「WHO I AM」プロジェクト
漫画
ジャンル
その他スポーツ
 
自伝・伝記
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あらすじ

ライリー・バット オーストラリア/車いすラグビー

1989年5月22日、オーストラリア南東部のカンバーランドリーチにて、ライリー・バットは生まれた。先天性四肢欠損で、両足がなく手の指も一部欠損している状態だった。2歳のとき、祖父に買ってもらった4輪バギーに乗ったライリーは、できないはずのことが初めてできた瞬間に興奮する。それ以来、ラリーは「限界」を気にすることをやめ、困難があっても「できない」ではなく、「どうやって、いつやろう」と思うようになった。しかし、4歳の誕生日、やはり自分に足がないことに悩みはじめる。自分が障がい者であることを受け入れきれず、車いすを拒否しスケボーに乗って移動していた。時が経ち、12歳のライリーに大きな転機が訪れる。ライリーの学校に、車いすラグビーの選手団がやってきたのだ。車いすラグビーを体験したライリーに、4輪バギーに初めて乗ったときの感覚が蘇(よみがえ)る。こうして車いすラグビーと運命的な出会いを果たしたライリーは、輝かしいキャリアを築き上げていくことになる。

サフェト・アリバシッチ ボスニア・ヘルツェゴビナ/シッティングバレーボール

ボスニア紛争下、サラエボから車で3時間ほどに位置する村ルカバッツ。12歳のサフェト・アリバシッチは、地雷を踏んでしまい、左足のかかとを失ってしまう。それ以来、サフェトはすっかり希望を失い、家に引きこもるようになってしまった。心配した母親は、サフェトをシッティングバレーボールのチームに入れる。スポーツが好きなサフェトであったが、周りは皆大人ばかりで、なかなかチームに馴染(なじ)めずにいた。そんなある日、チームに同世代のエルミンが加入する。お互いの障がいを理解でき、思春期の悩みを共有できる仲間ができたことで、サフェトはシッティングバレーボールにのめり込んでいくのだった。

リカルド・アウヴェス ブラジル/ブラインドサッカー

1995年、ブラジルのオゾーリオ。6歳のリカルド・アウヴェスは、サッカー選手を夢見る少年だった。しかし、やがて網膜剝離を患い、8歳になる頃には完全に光を失ってしまった。サッカー選手への道は閉ざされたようにみえたが、数年後、体育教師のドドーに見いだされ、リカルドはブラインドサッカーと出会う。またたく間に才能を開花させたリカルドは、国内での活躍を経て、世界へ向けて伝説を築いていく。

ベアトリーチェ・ヴィオ イタリア/車いすフェンシング

ベネチア近郊の街モリアノ・ベネト。11歳のベアトリーチェ・ヴィオ(通称ベベ)は、重い髄膜炎を患った。97パーセントの確率で助からないと言われるが、残り3パーセントに賭けて、両腕両足の切断を行う。幸い命をとりとめたベベは、5歳の頃からやっていたフェンシングをまたやりたいと願う。その思いに応え、両親は苦心してベベ専用の義手を用意する。こうして、世界で唯一人の両手両足のないフェンサーとして、ベベは車いすフェンシングのスターへの道を歩み始めた。

登場人物・キャラクター

ライリー・バット

「ライリー・バット オーストラリア/車いすラグビー」の主人公。オーストラリアの車いすラグビー選手の男性。1989年5月22日、オーストラリア南東部のカンバーランドリーチに生まれる。スキンヘッドと口ひげあごひげが特徴。先天性四肢欠損で、両足と手の指の一部が欠損している。12歳で車いすラグビーと出会い、15歳のとき、史上最年少でアテネパラリンピックに出場。以後、オーストラリアチームを牽引する選手となり、2008年北京大会で銀メダルを獲得。2012年ロンドン大会、2016年リオ大会の2大会連続で金メダルを獲得する。力強いタックル、スピード、戦術に優れ、「危険な重戦車」の異名を持つ。同名の実在人物がモデル。

サフェト・アリバシッチ

「サフェト・アリバシッチ ボスニア・ヘルツェゴビナ/シッティングバレーボール」の主人公。ボスニア・ヘルツェゴビナのシッティングバレーボール選手の男性。1982年12月21日、旧ユーゴスラビアに生まれる。ボスニア紛争下、12歳のときに地雷を踏み、左足のかかとを失う。希望を失い、引きこもりになってしまったサフェトを心配し、母親がシッティングバレーボールチームに入部させる。19歳の時に初めて、ボスニア代表選手に選ばれ、翌2002年、世界選手権で初優勝を果たす。2004年アテネパラリンピックでは金メダルを獲得。ボスニアに初めて金メダルをもたらす。その後も、2008年北京大会で銀メダル、2012年ロンドン大会で金メダル、2016年リオ大会で銀メダルなど、祖国に栄光をもたらし続けた。同名の実在人物がモデル。

リカルド・アウヴェス

「リカルド・アウヴェス ブラジル/ブラインドサッカー」の主人公。ブラジルのブラインドサッカー選手の男性。1988年12月15日、ブラジルに生まれる。6歳のときに網膜剝離を患い、8歳で全盲となる。数年後、学校の体育教師に才能を見いだされ、ブラインドサッカーを始める。16歳のとき、史上最年少でブラジル代表に選出された。2008年には、19歳で背番号10を託され、北京パラリンピックで金メダルを獲得。その後、2012年ロンドン大会、2016年リオ大会でも金メダルを獲得し、ブラジル代表チームを4連覇に導いた。「リカルディーニョ」の愛称で知られる。同名の実在人物がモデル。

ベアトリーチェ・ヴィオ

「ベアトリーチェ・ヴィオ イタリア/車いすフェンシング」の主人公。イタリアの車いすフェンシング選手の女性。1997年3月4日、イタリアのベネチアに生まれる。5歳よりフェンシングを始める。2008年、11歳のときに重い髄膜炎を発症し、両腕両足の切断を余儀なくされるが、義手を付けて車いすフェンシングに挑戦。2010年には「四肢のない世界唯一の選手」として公式戦デビューする。2016年のリオパラリンピックでは、個人戦で金メダル、団体戦で銅メダルを獲得した。通称は「べべ」。「輝く不死鳥」「最強の不死鳥」の異名を持つ。同名の実在人物がモデル。

クレジット

原作

WOWOW「WHO I AM」プロジェクト

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