あらすじ
第1巻
銀河辺境の星、ウィンダミア王国に住むフレイア・ヴィオンは、幼い頃から大好きな歌にあこがれを抱きながら平凡な暮らしを送っていた。平均寿命の短いウィンダミア人にとっての晩婚、14歳を迎えたフレイアは、周囲に結婚をうながされながらも「歌手になる」という夢をあきらめられずにいた。そんなある日、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」のオーディションが開催される事を知ったフレイアは、歌手になるためにウィンダミアを出る決意をする。あこがれの「ワルキューレ」入りを夢見て飛び出したフレイアは、侵入したコンテナの行き先でアルバイトをしていた、ハヤテ・インメルマンと出会う。ハヤテの指摘でそこが惑星、ラグナではない事を知ったフレイアだったが、偶然来ていた可変戦闘機部隊「Δ小隊」と遭遇する。その後、街でヴァールシンドロームが発生し、「ワルキューレ」が出動する。あこがれの「ワルキューレ」の登場に心が躍るフレイアは、思わず戦場の中に向かって走り出すのだった。
第2巻
惑星、ラグナでのオーディションに合格し、あこがれの戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の一員となったフレイア・ヴィオンは、「ワルキューレ」の一員として歌やダンスの特訓を始めていた。しかし思うように実力を発揮できず、エースボーカルの美雲・ギンヌメールからも厳しい言葉を受け、さまざまな悩みにぶつかってしまう。そしてフレイアは、何かと協力し合ったり励まし合ったりしているハヤテ・インメルマンの事が、徐々に気になるようになる。さらに「ワルキューレ」に入った事で戻れなくなってしまった故郷への思いにも駆られ、次々と降りかかる試練の数々に、歌に集中できない日々が続いていた。そんな時、ハヤテが入隊テストのためにミラージュ・ファリーナ・ジーナスと対戦する事が決まった。そしてテスト当日、ハヤテが必死に戦っている姿を目にしたフレイアは、自分の戦場がどこであるか、何のために歌うのかを改めて自らに問い直し、新たな成長を見せるのだった。
第3巻
ハヤテ・インメルマンとミラージュ・ファリーナ・ジーナスが二人きりで海岸にいたのを見て、フレイア・ヴィオンはハヤテへの恋心を自覚する。そしてフレイアは、ハヤテに好きな人がいるのかを気にするようになる。その後、惑星アル・シャハルのプロトカルチャー遺跡での戦いで、フレイアと美雲・ギンヌメールは、風の歌い手と接触する。大きな黒い穴に飲み込まれたフレイア達は、その後に体験した事は覚えていなかった。そして最期まで必死に戦い空に散ったメッサー・イーレフェルトの死を受け、フレイア達はさらなる特訓に力を入れていた。そんな中、ウィンダミア王国との戦争が激化し、アル・シャハルはウィンダミアの支配下に落ちてしまう。フレイアは仲間の励ましを受けながら、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」としての歌に込める願いや、ハヤテへの思いをさらに強くしていく。そして戦争の行方がかかった、アル・シャハルへの奇襲作戦に、フレイアも「ワルキューレ」として参加する事になる。
登場人物・キャラクター
次男くん (じなんくん)
ウィンダミア王国に住む青年。ウィンダミアアップルを作っている農家の次男。フレイア・ヴィオンの婚約者でもあり、フレイアの事は密か気になっていた。しかし、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」を夢見て星を出ようとするフレイアの決意を悟り、彼女を送り出す事に協力する。フレイアが「ワルキューレ」に入ってからは、別の女性と結婚して農業を続けている。
ベス・マスカット (べすますかっと)
マクロス・エリシオンに所属する、ブリッジオペレーターの女性。クールで冷静な性格で、眼鏡をかけている。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」メンバーとも仲がいい。実は酒豪。
ミズキ・ユーリ (みずきゆーり)
マクロス・エリシオンに所属する、ブリッジオペレーターの女性。緑髪のサイドテールの髪型で、頭に黄色い小さなクラゲを乗せている。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」メンバーとも仲がいい。
ニナ・オブライエン (になおぶらいえん)
マクロス・エリシオンに所属する、ブリッジオペレーターの女性。赤茶色の髪で、いつも帽子をかぶっている。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」メンバーとも仲がいい。
キュルル
海猫の子供。惑星、ラグナにある戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の寮でペットとして飼われている。鳴き声は「キュ」。唇が分厚く、全身がボーダー模様になっている。
その他キーワード
ウィンダミアアップル
ウィンダミア王国の名産品のリンゴ。別名「銀河リンゴ」で、フレイア・ヴィオンの大好物。黄色い切り込みのような模様がある。美味で栄養豊富なうえ、安価といった特徴があり、ほかの惑星でも広く流通している。
クレジット
- 原案
-
「マクロスΔ」より
- 監修