あらすじ
ヒタチ・O・イズルは、人類が宇宙環境に適応するため生み出された遺伝子「S級遺伝子」を所有する特別な男子。彼は「S級遺伝子」の保持者の義務として、軍のパイロット養成機関であるグランツェーレ都市学院高等部に入学することになったが、自身では将来の展望を描けず、軍人になる実感がわかずにいた。しかし訓練の日、イズルは自分が学院のエースパイロットであるアサギ・K・トシカズの遺伝子上の弟であることから、トシカズを快く思わないトウシバ・ミツグに目をつけられ、模擬戦を申し込まれる。こうしてイズルの波乱の学園生活が始まるのだった。
関連作品
関連作品に『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』がある。本作『マジェスティックプリンス』が原作であるTVアニメ版とは違う設定で描かれているのに対し、こちらはTVアニメ版の内容に沿ったコミカライズとなっている。漫画は尾崎祐介が担当し、原作は創通/フィールズが担当している。
メディアミックス
本作『マジェスティックプリンス』はTVアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』を原作としており、こちらは2013年4月から9月にかけて、TOKYO MX、tvk京都他多数の局において放送された。監督は元永慶太郎、キャラクターデザインを平井久司、シリーズ構成と脚本を吉田玲子、脚本を志茂文彦が担当した。ヒタチ・イズル役を相葉裕樹が演じた。なお、本漫画版とTVアニメは、ストーリーから設定にいたるまで、内容は大きく異なる。
登場人物・キャラクター
ヒタチ・O・イズル
グランツェーレ都市学院高等部に通う1年生の男子。「S級遺伝子」の第3世代にあたる。アサギ・K・トシカズとは同じ遺伝子を保有しており、トシカズの遺伝子上の弟であるが、別々に暮らしていたため養父母は異なる。前髪を右寄りの位置で分け、襟足まで伸ばした藍色のストレートショートヘアをしている。明るくのんびりした性格で、趣味は機械いじりと、イラストや漫画を描くこと。 そのため、将来はどちらかに関係する職業になりたいと考えていたが、「S級遺伝子」保有者の義務としてグランツェーレ都市学院に入学することになった。入学後も学院で機械操作の技術を学び、将来に役立てたいと考えていたが、アマネと出会い、仲間たちと学院生活を送る中で少しずつ「機体(ハイモブ)」パイロットとしての自覚を持つようになっていく。 持ち前の器用さを活かして機械の修理を行ったり、周囲の女性のイラストを描くのが得意。
アマネ
GDF(全地球防衛軍)月面部隊の隊長を務める若い女性。アサギ・K・トシカズの直属の上司でもある。前髪を目の上で切り、襟足まで伸ばした明るい茶色のショートヘアをしている。任務のかたわらヒタチ・O・イズルらグランツェーレ都市学院高等部の訓練生たちの指導も務めており、明るく親しみやすい性格と、健康的でセクシーな雰囲気から男子生徒に非常に人気がある。 「月の女闘士」と呼ばれるほどの実力者だが、「機体(ハイモブ)」のパイロットという職業柄、自分が長生きするのは難しいと考えており、そのため常に後悔のない生き方を心がけている。イズルのことは、トシカズの遺伝子上の弟であることもあってよく気にかけており、アドバイスをしたり、時にわざと実力を試すようなことをしながら成長を見守っている。 スズカゼとは長い付き合いで、非常に親しい。
イリエ・D・タマキ
グランツェーレ都市学院高等部の1年生の女子。ヒタチ・O・イズル、スルガ・E・アタル、クギミヤ・S・ケイ、ラクシュラム・シュメリアとは同期で友人。イズルら4人とは入学当初落ちこぼれだったことから、5人まとめて「ザンネンジャー」と呼ばれている。「S級遺伝子」の第3世代にあたる。金髪で、前髪を目の上で切ったショートカットにしている。 表情に乏しいため一見クールに見えるが、実際はとぼけたマイペースな性格。スピード狂で、乗り物に乗るとついスピードを出し過ぎ、よく壁などに激突している。好物は塩辛で、「1日に1ダースは塩辛を食べたい」と公言していることから「イカデビル変人」とも呼ばれている。
スルガ・E・アタル
グランツェーレ都市学院高等部の1年生の男子。ヒタチ・O・イズル、イリエ・D・タマキ、クギミヤ・S・ケイ、ラクシュラム・シュメリアとは同期で友人。イズルら4人とは入学当初落ちこぼれだったことから、5人まとめて「ザンネンジャー」と呼ばれている。「S級遺伝子」の第3世代にあたる。前髪を目の上で切り、茶色い髪全体を外にはねさせ、両サイドで立てた髪が猫の耳のように見える特徴的な髪型で、眼鏡をかけている。 明るい性格でノリが良く、イズルとは出会ってすぐに親しくなった。養父が軍の幕僚であることから、大のミリタリー好きで、銃器などに非常に詳しい。
クギミヤ・S・ケイ
グランツェーレ都市学院高等部の1年生の女子。ヒタチ・O・イズル、イリエ・D・タマキ、スルガ・E・アタル、ラクシュラム・シュメリアとは同期で友人。イズルら4人とは入学当初落ちこぼれだったことから、5人まとめて「ザンネンジャー」と呼ばれている。「S級遺伝子」の第3世代にあたる。前髪を目の上で切り、腰のあたりまで伸ばした群青色のストレートロングヘアをしている。 耳の感覚が異常発達しており、周囲の音を拾いすぎてしまうことから、常に遮音のためヘッドホンをしている。クールで険のある態度から、周囲からは「イバラの女王」と呼ばれることもある。非常にプライドが高く、トップであることに強い執着心を持つ気の強い性格。入学前、ニューカレドニア機関でトップの成績だったことを誇りに思っており、他の訓練生と何かにつけ張り合おうとするところがある。
ラクシュラム・シュメリア (らくしゅらむしゅめりあ)
グランツェーレ都市学院高等部の1年生の女子。ヒタチ・O・イズル、イリエ・D・タマキ、スルガ・E・アタル、クギミヤ・S・ケイとは同期で友人。イズルら4人とは入学当初落ちこぼれだったことから、5人まとめて「ザンネンジャー」と呼ばれている。某国から留学生としてやって来た貴族の少女。前髪を目の上で切りそろえ、水色の髪を段を付けて切って腰まで伸ばしたロングヘアを紫色のヘアバンドでまとめている。 美しい容姿とその身分から、周囲からは「姫」と呼ばれている。無口で表情に乏しく、やや世間離れした性格。そのため他者を皆「ご主人様」と呼んだりと、ずれた言動をする。しかしパイロットとしては非常に優秀で、「機体(ハイモブ)」の操縦に関しても天才的。 運動能力にも優れるが、一方で記憶障害の疑いがある謎の多い存在。イズルとは、入学直後、彼が建物の屋上で休憩していたところにラクシュラム・シュメリアが突如空から降って来たことで知り合った。
アサギ・K・トシカズ
グランツェーレ都市学院高等部の2年生の男子。ヒタチ・O・イズルの遺伝子上の兄で、「S級遺伝子」の第2世代にあたる。前髪を目の上で切り、肩につくほどの長さのボブヘアにしている。クールで寡黙な性格で、自分にも他人にも非常に厳しい。パイロットとして非常に高い技術を持ち、2年生にしてグランツェーレ学園高等部のエースの座に君臨している。
スズカゼ
グランツェーレ都市学院高等部で、ヒタチ・O・イズルたちの指導教官を務める若い女性。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、腰まで伸ばした亜麻色のストレートロングヘアを低い位置で1つに結んでいる。非常にスタイルが良く、男性のような口調で話す。担当した生徒たちがみな「S級遺伝子」のエース的存在となることを強く望み、厳しくも熱心に指導を行っていたが、ウルガルの侵略により、戦地に赴くことになってしまう。 棒付きキャンディーが好きで、よくなめている。
トウシバ・ミツグ (とうしばみつぐ)
グランツェーレ都市学院高等部の1年生の男子で、ヒタチ・O・イズルのクラスメイト。 前髪を眉上で短く切り、ツンツンに立てたショートカットにしている。「ノーマル遺伝子」と呼ばれる遺伝子操作を受けていない存在で、イズルらのような「S級遺伝子」の保持者ではない。兄もまた「ノーマル遺伝子」でありながらグランツェーレ都市学院にトップ入学した秀才だったが、アサギ・K・トシカズに敗れてトップの座を降りた経験がある。 そのためトシカズと同じ遺伝子を持つイズルのことを「七光り」「特別扱いされている」と捉え快く思っておらず、ライバル視している。
イルマ・N・センドリック
グランツェーレ都市学院高等部に所属する1年生の女子で、ヒタチ・O・イズルのクラスメイト。「S級遺伝子」の保持者でもある。前髪を目が隠れるまで伸ばして切りそろえ、肩につかない長さのショートヘアで、サイドの髪だけ髪飾りでまとめている。控えめで目立たない性格で、成績も芳しくない。しかし、体内の細胞から特殊な電波を発しており、探知・探索などでデータを計測できない「nothing」と呼ばれるステルス能力を持つ。 だが、イルマ・N・センドリック自身は学院生活に限界を感じており、のちに退学を決意する。
オヤっさん
グランツェーレ都市学院で整備士を務める非常に大柄な中年男性。4人の子持ち。周囲からは主に「オヤっさん」と呼ばれており本名は不明。前髪を眉上で短く切った短髪にゴーグルをつけ、作業服を着ている。グランツェーレ都市学院のOBで、最初から「機体(ハイモブ)」のパイロットではなく、整備士志望として入学し卒業した。豪快でさっぱりとした性格。 ヒタチ・O・イズルとは、訓練で出会ってすぐに整備士としての技能を見抜き、その実力を買い作業を手伝わせたりと、非常に親しくしている。訓練生時代は、ヨシダ・シゲトシから技術を学んだため、現在も彼とは親しい間柄。
アッシュフォード・クロウ (あっしゅふぉーどくろう)
「クロウ財団」の社長兼エンジニアを務める若い男性。前髪を真ん中で分け、襟足まで伸ばしたパーマヘアで、眼鏡をかけ、無精ひげを生やしている。「機体(ハイモブ)」の製造・販売を行っており、グランツェーレ都市学院に営業にやってくる。飄々とした捉えどころのない性格だが、ヒタチ・O・イズルら訓練生に関心を示しており、彼らの力を試すために協力したり、自社製品を貸し出すこともある。 反面、会社のために有用な情報を得るためであれば、手段を選ばないところがある。
ヨシダ・シゲトシ (よしだしげとし)
戦地に赴いたスズカゼの代わりに、グランツェーレ都市学院高等部でヒタチ・O・イズルたちのクラスの担当教官を務めることになった年老いた男性。漢字で表記すると「吉田茂利」となる。前髪を眉上で短く切った短髪で、口ひげを生やし眼鏡をかけている。穏やかで心優しい性格で、悩めるイズルの精神的支えになっていく。かつて、スズカゼ、アマネ、マリア・セイラム、オヤっさんらの教官を務めたこともある。
マリア・セイラム (まりあせいらむ)
病気で休養することになったヨシダ・シゲトシの代わりに、グランツェーレ都市学院高等部でヒタチ・O・イズルたちのクラスの担当教官を務めることになった若い女性。黒髪で、前髪を目の上で切り、胸まで伸ばしたロングウェーブヘアにしている。眼鏡をかけており、男性のような口調で話す非常に厳しい性格。かつてはグランツェーレ都市学院のエースと呼ばれるほどの存在だった。 授業中でも常にお酒を飲んでいるほどのアルコール好き。
イルマ・N・センドリックの父親 (いるまえぬせんどりっくのちちおや)
イルマ・N・センドリックの父親で、海の家で料理人を務める中年の男性。コック帽をかぶって前髪を上げ、もみあげを長く伸ばした短髪で、口ひげとあごひげを生やしている。明るく豪快な性格。イルマからは、「学院生活はうまく行っている」「優秀な成績を収めている」と報告を受けており、イルマのことを学院のエースだと認識していた。しかし、授業の一環でヒタチ・O・イズルたちグランツェーレ都市学院高等部の面々が訪れたのを機に真実を知り、イルマのついた嘘に戸惑っている。
リンカ・H・リンカ
グランツェーレ都市学院高等部に所属する女子。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、ロングヘアを左右で2つのお団子にしてまとめて大量の髪飾りをつけている。明るく押しの強い性格で、「S級遺伝子」の保持者でもある。学院広報部の部長を務めており、愛用のカメラの名前は「那須与一」。ヒタチ・O・イズルが試験でラクシュラム・シュメリアに勝利し学院内の人気が急上昇したのを機に、イズルに取材を申し込む。
グラン・I・ナグラ
グランツェーレ都市学院高等部に所属する男子。前髪を目の上で切ったショートヘアをしている。学院広報部のメンバーで、通り名は「巨乳の探究者」。ザニ・W・タカナシ、ジョン・P・ミスJr.、ヤク・ミスズとは親しく、4人そろって学院内の女子を盗撮して回る「盗撮変隊ミトルンジャー」を結成している。「S級遺伝子」の保持者でもあるが、その能力は、主に女子のスリーサイズを見抜くことに使われている。
ザニ・W・タカナシ
グランツェーレ都市学院高等部に所属する男子。学院広報部のメンバーで、通り名は「徘徊の観察者」。グラン・I・ナグラ、ジョン・P・ミスJr.、ヤク・ミスズとは親しく、4人そろって学院内の女子を盗撮して回る「盗撮変隊ミトルンジャー」を結成している。「S級遺伝子」の保持者でもあるが、その能力は、主に任意の人物の足取りを突き止め観察することに使われている。
ジョン・P・ミスJr.
グランツェーレ都市学院高等部に所属する男子。学院広報部のメンバーで、通り名は「針穴の凝望者」。グラン・I・ナグラ、ザニ・W・タカナシ、ヤク・ミスズとは親しく、4人そろって学院内の女子を盗撮して回る「盗撮変隊ミトルンジャー」を結成している。「S級遺伝子」の保持者で、分子の隙間を発見し見通す力を持っている。
ヤク・ミスズ (やくみすず)
グランツェーレ都市学院高等部に所属する男子。学院広報部のメンバーで、通り名は「貧乳正義の信奉者」。グラン・I・ナグラ、ザニ・W・タカナシ、ジョン・P・ミスJr.とは親しく、4人そろって学院内の女子を盗撮して回る「盗撮変隊ミトルンジャー」を結成している。「S級遺伝子」の保持者ではない「ノーマル遺伝子」だが、なぜか女性の身体の成長の最終過程を見抜く力がある。
レイ・H・バレンタイン
グランツェーレ都市学院高等部に所属する学院広報部の女子。前髪を目の上で切り、肩につくほどのボブウェーブヘアをヘアバンドでまとめている。マスクをして口元を覆っており、話す時には、左肩に乗せている人形を使った腹話術で話す。そのため、周囲からは「妖怪」と評されている。実はマギカ・斉藤の命令で、リー・バレンタインとともに学院内の優秀な「S級遺伝子」の保持者を探している。 髪型はカツラで、外すと前髪を目の上で切りそろえたロングウェーブヘアとなる。また、マスクで隠している右頬には、バーコードのような形の入れ墨がある。
リー・バレンタイン (りーばれんたいん)
クロウ財団のライバル会社「ヤツビシ」で技術担当を務める若い男性。前髪を目が隠れそうなほど伸ばしたストレートショートヘアにしている。優秀な「S級遺伝子」の保持者の獲得を望んでいるがうまくいかず、アッシュフォード・クロウに目をつける。その後、アッシュフォードから得た「S級遺伝子」保持者のデータをもとに、マギカ・斉藤の命令で、レイ・H・バレンタインとともに学院内の優秀なS級遺伝子の保持者を探すことになる。
マギカ・斉藤 (まぎかさいとう)
GDF(全地球防衛軍)で中佐を務める中年の男性。前髪を眉上で短く切った短髪にしている。世論対策のためGDFの評価を上げるべく策を弄しており、アッシュフォード・クロウのような技術者に情報を提供し、優秀な「機体(ハイモブ)」を製作しようとしている。また、それと並行してリー・バレンタインとレイ・H・バレンタインを用いて、グランツェーレ都市学院高等部で「機体」のパイロットとなる優秀な「S級遺伝子」保持者を探している。 軍内で敵対するシモンの息がかかった存在であるアサギ・K・トシカズを快く思っておらず、トシカズの遺伝子上の弟であるヒタチ・O・イズルも憎んでいる。そのため、イズルの不調を理由に退学させようとする。
ヨシダ・ミキヨ (よしだみきよ)
ヨシダ・シゲトシの妻の年老いた女性。前髪を上げて額を全開にし、後ろでシニヨンにしてまとめている。若い頃は事務員として働いており、グランツェーレ都市学院の教員面接で面接官補佐をしていたことから、面接にやってきたシゲトシと知り合った。その後、偶然にもお見合い相手としてシゲトシと再会し、シゲトシのやや気弱だが人に気を遣う心優しい性格に惹かれ、支えたいと考え結婚した。
ユウコ・O・シマダ
ヒタチ・O・イズルが描いた漫画に登場するオリジナル美少女キャラクター。前髪を目の上で切り、肩につくほどの長さのセミロングヘアにしている。グランツェーレ都市学院に「MJP(マジカルジュエルプリンセス)」になるためにやって来たという設定で、血液型はB型、星座はてんびん座。主に番外編に出演し、イズルがスルガ・E・アタルに作品を読ませる形で登場する。
集団・組織
クロウ財団 (くろうざいだん)
アッシュフォード・クロウが社長とエンジニアを務める世界屈指の大企業で、エレクトロニクス分野で革命を起こした。人類が宇宙進出する際の要となった太陽光エネルギーの管理・制御から、「機体(ハイモブ)」の設計もこなす天才エンジニア集団として知られている。グランツェーレ都市学院のある「グランツェーレ学園都市」の出資者でもあり、都市設計にもかかわっている。
場所
グランツェーレ都市学院 (ぐらんつぇーれとしがくいん)
「S級遺伝子」保持者を「機体(ハイモブ)」のパイロットとして育成するための機関。「S級遺伝子」保持者の才能を引き出すことを目的に作られており、独立型軍事都市「グランツェーレ学園都市」の内部にある。通常義務教育の他宇宙科学、天文学、機体工学など宇宙での戦闘に必要な知識の講義や、戦闘に耐える肉体の錬成と、「機体」への登場訓練が行われる。
その他キーワード
ゲロ臓 (げろぞう)
ヒタチ・O・イズルが作った自立駆動型携帯端末。肩に乗るほどの大きさの、カエルの形をしている。話すことが可能で、パソコンと同じ機能を持っているため画像を映写することもできる。イズルのサポート役として「機体(ハイモブ)」にも同乗する。
ウルガル
人類の敵である外宇宙生命体。始めは木星小惑星「パトロクロス」周辺で痕跡が発見され、当初は「UFOや宇宙人が実在する」といったゴシップとして処理されていた。しかし、ある日宇宙から謎の卵が飛来し、中から現れた人間そっくりの謎の存在による破壊行為で甚大な被害が出たことから、地球が外的生命体の脅威にあることが確定。対抗策として「GDF(全地球防衛軍)」が設立され、侵攻に備えるようになった。
S級遺伝子 (さらぶれっどきゅういでんし)
宇宙環境に適応するため、人工的に生み出された遺伝子。あるいは、その遺伝子を所有する人間。20世紀、地球の資源枯渇問題を機に、人類が宇宙でも生活できる人間を生み出すために開発された。「S級遺伝子」を保有する子供は、あらかじめ肉体改造を施された状態で、「カプセル」と呼ばれる培養液を母体に生まれてくる。「S級遺伝子」の子供は誕生し「カプセル」を離れた後は、選ばれた養父母のもとに預けられて生活し、そこである一定の期間を過ごした後、選抜試験を受けるため「GDF(全地球防衛軍)」と呼ばれる軍機関に入り、グランツェーレ都市学院で学ぶことになる。
クレジット
- 企画
-
創通/フィールズ
- 構成