概要・あらすじ
時は200X年、人類は心を持ったロボットを生み出すことに成功し、良きパートナーとして平和に暮らす日々を送っていた。しかし世界征服を企むアルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)によって、悪のチップを植え付けられたロボットたちが突如人々を襲い始める。だがその時、圧倒的な力を持つロボット軍団の前に現われた、正義のロボット・ロックマンの活躍により、一時の平和が取り戻される。
その後もDr.ワイリーは、自らが作ったロボット軍団で幾度も世界征服に乗り出すが、すべてロックマンによって阻止されてしまう。こうして世界にはようやく本当の平和が訪れたかに思われたが、この時、新たな野望は既に動き出していたのであった。
登場人物・キャラクター
ロックマン
少年の姿をした戦闘用ロボット。もともとはトーマス・ライト(Dr.ライト)によって開発された家庭用お手伝いロボットだったが、ライトナンバーズの暴走を止めるためDr.ライトに改造を志願し、戦闘用ロボットとして生まれ変わった。太陽エネルギーを圧縮して弾丸のように放つ「ロックバスター」が主な武器。その他にも、特定のロボットの武器チップを組み込むことで、そのロボットの武器や能力を使用できる「武器トレースシステム」を有している。 戦闘時以外は本来の家庭用ロボット「ロック」となり、ごく普通の少年のように過ごす。
ロール
トーマス・ライトによって開発された家庭用お手伝いロボット。ロックマンにとっては妹のような存在でもある。看護士になることを夢見る心優しい性格だが、凍死寸前のカリンカを助けるために自らのエネルギーを使ったり、ロックマンのために単身で刑務所から脱獄を図ったりと、無茶をすることも多い。
トーマス・ライト (とーますらいと)
ロックマンやロールの開発を務めた、壮年の男性。人類で初めて心を持ったロボットを生み出し、「ロボット工学の父」と評されるようになった優秀な科学者でもある。心優しい性格のため、ロボットたちが戦闘や犯罪に関わるようになってしまったことに心を痛めている。
ラッシュ
トーマス・ライトが開発した、ロックマンのサポートを行う犬型のロボット。ジャンプ台や高速飛行形態、潜水形態など、状況に合わせてさまざまな形態に変形が可能。ロックマンだけでなく、カットマンと連携を行う場面もある。
ビート
ミハイル・セルゲイビッチ・コサック(Dr.コサック)からロックマンに贈られた、鳥型のサポートロボット。非常に優れた飛行能力を持ち、Dr.コサックやカリンカがピンチになった際にはアイテム2号さえ上回るスピードを見せる。
エディー
ロックマンをサポートするロボットで、頭に手足が生えたようなデザインが特徴。頭の中に入れたアイテムをロックマンに届けることが主な役目となっている。また原作のゲームには登場しない設定として、炊飯器としての機能も備えている。
タンゴ
ロックマンのサポートを行う猫型のロボット。普段は猫らしくのんびりと過ごしているが、ロックマンがピンチに陥るとブルースとともに密かなサポートを行う。エディーを通して、映像を届ける機能がある。
ライトット
トーマス・ライト(Dr.ライト)の助手を担当する、ずんぐりむっくりとした体型のロボット。「Dr.ライトの一番弟子」を自称するだけあって有能で、Dr.ライトが開発していないロボットも修理や点検をすることができる。ただし普段は自身の欲に忠実な性格で、Dr.ライトに無断でメカを開発したり、勝手にパーツをちょろまかそうとしたりしている。
ブルース
トーマス・ライトによって試作開発された、史上初の心を持ったロボット。ロックマンにとっては兄のような存在でもある。普段は人間の生活に溶け込んで、正体を隠しながら過ごしている。武装は太陽エネルギーを圧縮して弾丸のように放つ「ブルースバスター」と、あらゆる攻撃を防ぐ盾の「ブルースシールド」。非常に優れた戦闘能力と洞察力で、ロックマンを陰ながら支える。
カットマン
ライトナンバーズの1体で、森林伐採作業用ロボットとして開発された。ロックマンやロールと基本設計が同じなため、本来はロックマン用のサポートロボットであるラッシュと連携を行うことも多い。ライトナンバーズの中では最も古株なためリーダー的な存在となっているが、非常に短気でキレやすい。
アイスマン
ライトナンバーズの1体で、南極大陸探査用ロボットとして開発された。フードを被った幼い少年のような外見で性格も気弱だが、周囲のあらゆる物体を凍らせる高い戦闘能力も有している。密かにエレキマンに憧れを抱いている。
エレキマン
ライトナンバーズの1体で、原子力発電制御用ロボットとして開発された。電圧制御には高い判断力が求められるということもあり、ライトナンバーズの中で最も高い性能を誇る。クールで表情を崩さないが、遊園地に行った際には入念に書き込みがされたガイドマップを手にはしゃぐという意外な一面もある。
アルバート・W・ワイリー (あるばーとだぶりゅーわいりー)
天才的な実力を持つ悪の科学者で、トーマス・ライトとは旧友にしてライバルという関係にある壮年の男性。戦闘用ロボットであるワイリーナンバーズを何十体も生み出して幾度も世界征服に乗り出すが、すべてロックマンの手で阻止されている。たび重なる失敗で借金生活を送るようになり、時給戦隊アルバイターに資金稼ぎをさせるようになる。
レゲェ
アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)といつも一緒にいる、カラスのような外見をしたペットロボット。九官鳥やオウムのように、Dr.ワイリーの話した言葉の語尾を繰り返すという特徴がある。
フォルテ
アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)がロックマンを倒すことを目的として開発した、戦闘用ロボット。他のDr.ワイリー製ロボットと違い、「スペシャルワイリーナンバーズ」と呼ばれる。猛獣のように好戦的な性格で、またロックマンに勝つことを自身の存在意義だと認識しているため、あらゆる手段を駆使してロックマンに戦いを挑もうとする。
ゴスペル
フォルテのサポートを行う狼型のロボットで、フォルテがピンチの際には戦闘に乱入して彼を助ける。他のDr.ワイリー製ロボットと違い、「スペシャルワイリーナンバーズ」と呼ばれる。ロックマンとの戦いでは披露していないが、フォルテとの合体機構も持つ。
シャドーマン
ワイリーナンバーズの1体で、隠密行動を得意とするロボット。忍者のような外見の通り、日本刀や煙玉といった武具を自在に使いこなす。右目に映ったものを、アルバート・W・ワイリーのもとに映像データとして送る機能が搭載されている。
コピーロックマン
三次元立体コピーシステムによって誕生したロボット。ロックマンの姿や記憶をそのままに、性能だけが向上している。自身が偽物であることに気づかず、本物のロックマンを撃破した後に、さらなる大事件を引き起こしてしまう。
スターマン
ワイリーナンバーズの中でも5番目の世代にあたるロボット。宇宙戦闘用のロボットで、フォルテの攻撃も完全に防ぐ「スターバリア」が最大の武器。時給戦隊アルバイターの一員で、「スター・ゴールド」と名乗り常に中心に立つリーダーのような存在でもある。
ミハイル・セルゲイビッチ・コサック (みはいるせるげいびっちこさっく)
世界的なロボット技術の権威で、コサックナンバーズや警察官ロボットの開発に携わった壮年の男性。ロボットと信頼関係を築くことの重要性を綴った著書は、世界で1000万部を超える大ベストセラーとなった。
カリンカ
ミハイル・セルゲイビッチ・コサック(Dr.コサック)の一人娘。自身の幼少期からDr.コサックがロボット研究に夢中だったため、ロボットの存在を快く思っていない。しかしロールに命がけで助けられてから、考えを改めるようになった。
リングマン
コサックナンバーズの1体で、ロボット犯罪を取り締まるために開発されたロボット。警察に所属しており、階級は警部。リング状の武器である「リングブーメラン」は、攻撃だけでなく拘束目的にも使用可能。理知的かつ心優しい性格で、コサックナンバーズの中でもリーダー的な役割を務めている。
ダイブマン
コサックナンバーズの1体で、水中探査用として開発されたロボット。魚捕獲用の武器「ダイブミサイル」を胸部や腕部から発射する。豪快で情に厚い一面はあるものの非常に直情的で、操られているコサックナンバーズたちともためらいなく戦闘を始めてしまう。
スカルマン
コサックナンバーズの1体だが、他のロボットとは違い純粋な戦闘用として開発された。力の暴走を恐れたミハイル・セルゲイビッチ・コサック(Dr.コサック)に封印されていたが、アルバート・W・ワイリーによって解放され、Dr.コサックの研究所を襲撃する。
ヤマトマン
第1回最強ロボット選手権に日本代表として出場したロボットで、武者のような姿をしている。ミスターエックスナンバーズの中でもトップクラスの実力を誇り、コピーロックマンを追い詰めた。しかしその実力が、結果的にコピーロックマンの暴走を招いてしまう。
ダークマン
アルバート・W・ワイリーが開発したロボットたちで、1号から4号までが存在している。ワイリーナンバーズの幹部になることを夢見てさまざまな策を講じるが、すべて失敗に終わってしまう。
集団・組織
ライトナンバーズ
ロックマンやロールをはじめとするトーマス・ライトが生み出したロボットたちの総称。戦闘用ではなく、人々の役に立つことを目的に開発された。初期のライトナンバーズであるカットマンたちは、アルバート・W・ワイリーに利用されてしまった過去がある。
ワイリーナンバーズ
アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)によって開発されたロボットたちの総称。Dr.ワイリーの世界征服を目的として作られているため、いずれも戦闘用に特化した能力を持つ。いくつかの世代に分かれていて、各世代ごとに基本的に8体ずつ開発されている。
コサックナンバーズ
ミハイル・セルゲイビッチ・コサックが開発したロボットたちの総称。ライトナンバーズと同じく、人々の役に立つように作られている。ただしスカルマンだけは、アルバート・W・ワイリーに脅迫されて作られたため、戦闘用の性能となっている。
ミスターエックスナンバーズ
第1回最強ロボット選手権に世界各国の代表として出場していた、高性能ロボットたち。しかしMr.Xを名乗るアルバート・W・ワイリーによって操られ暴走し、このような名称で呼ばれるようになった。
時給戦隊アルバイター (じきゅうせんたいあるばいたー)
借金返済のために遊園地でアルバイトをしていた、スターマンをはじめとする8体のワイリーナンバーズが名乗っていた名前。いずれも対ロックマン用として開発されており、連携行動も得意としている。
イベント・出来事
第1回最強ロボット選手権 (だいいっかいさいきょうろぼっとせんしゅけん)
アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)のような第二、第三の悪の科学者が出現することを防ぐために、世界中の科学者たちが開発した平和のためのロボットが集結した大会。しかしこの大会そのものが、Dr.ワイリーによって仕組まれていたものであった。
その他キーワード
アイテム2号 (あいてむにごう)
スケートボードのような形状をした、空中高速移動用ユニット。最高速度はマッハ3にまで到達する。飛行能力を持たないロックマンが、遠距離移動を行う際に使うことが多い。
三次元立体コピーシステム (さじげんりったいこぴーしすてむ)
アルバート・W・ワイリーが開発した特殊システム。対象者の姿だけでなく、記憶や性格までもそっくりそのままコピーする高い精度を持つ。コピーロックマンはこのシステムによって生み出された。