概要・あらすじ
病院訪問教育、それは長期入院中の児童や生徒を対象に、教師を病院まで派遣して授業を行う制度の事。鷲見梅は、小学校に3年勤めたのちに特別支援学校に赴任してきたばかりの新米教師。子供思いで仕事熱心な鷲見は、病院訪問にもやる気を見せる。しかし、事故や病気で傷ついて心を閉ざした子供からは、強く拒絶される事も。そんな鷲見の教育係を務めたのが、先輩教師の見崎恭平。無愛想でやる気がなさそうにすら見える事もある見崎だったが、病院訪問教育のベテランの彼は、巧みに子供たちを立ち直らせていくのだった。そんな見崎の姿を見て、自信を喪失した鷲見は、教師をやめようとする。そんな中、鷲見は周囲の人々からある事を教えられる。それは、鷲見が病院訪問教育を知るきっかけになった小説の著者が見崎であり、彼もかつては鷲見のように失敗を繰り返していたという事だった。他の教師たちの励ましもあり、なんとか立ち直った鷲見は、見崎のもとで様々な現場を経験する。ときには病状の悪化による子供の死などにも向き合いながら、鷲見は教師として成長していくのだった。
クレジット
- 原作
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山本 純士