ママレード・ボーイ

お互いの両親が離婚・再婚して、同居することになった小石川光希と松浦遊の恋愛を描いた漫画。後に同じ世界を舞台にした『ママレード・ボーイ little(リトル)』が発表されている。

あらすじ

第1巻

親友の秋月茗子らと楽しく高校生活を過ごしていた小石川光希は、ある日突然、両親が離婚し、旅行先で知り合った夫婦とパートナーを代えて、それぞれ再婚する事を聞かされる。突然の話を受け入れる事ができず、離婚と再婚に反対する光希だったが、相手の松浦家の連れ子、松浦遊は賛成の立場を取っていた。結局反対しているのは光希一人だけとなり、しぶしぶこの話を受け入れる。こうして光希と遊は、それぞれの両親も含めた2世帯で、大きな一軒家での新しい生活をスタートさせる。そして遊は、光希の通う高校に転校し、すぐに女子生徒達の注目を集めるようになる。光希は共同生活を通じ、そんな遊の事が少しずつ気になるようになり、遊もまた光希に興味を抱いている様子を見せる。そんなある日、両親から遊園地のチケットをもらって遊びにいった光希と遊は、そこで遊の元彼女、鈴木亜梨実と偶然顔を合わせる。以降、光希は遊と亜梨実の関係が気になって仕方がない。一方で、確実に距離を縮めていく光希と遊に対し、中学時代から光希と仲のいい須王銀太は、二人の関係を苦々しく感じていた。

第2巻

中学時代に須王銀太から酷いふられ方をした小石川光希だったが、実はそれは誤解であり、光希と銀太はずっと両思いだった事が判明する。だが、改めて銀太から告白を受けた光希は、自分が松浦遊と銀太のどちらが好きなのかわからなくなり、返事を保留する。そんな中、光希達の通う高校で文化祭が開催され、男子テニス部は恒例の他校との招待試合が行われる事になった。銀太とダブルスのパートナーを組む生徒が骨折をしてしまい、代わりにテニス経験者の遊が出場する事が決定。最初はペースの合わなかった銀太と遊だが、招待試合でやって来る相手に六反田務がいると知った二人は、お互いに過去に六反田との因縁があった事もあり、すぐに意気投合する。そして試合開始前、光希を見た六反田は「過去に銀太がふった相手だ」という旨をデリカシーなく大声で発言。光希は自分の事をペラペラと六反田に話していた事、そして周囲から注目された恥ずかしさから銀太を激しく責め、その場から走り去る。その事で銀太は調子を崩し、プレイ中に些細なミスを連発。銀太は遊からのフォローを受けるものの、絶体絶命のピンチに陥る。

第3巻

両親が2週間ほど新婚旅行のために海外へ出発し、小石川光希松浦遊は二人きりで過ごす事になった。丁度クリスマスだったため、光希と遊は準備をするなど楽しく過ごすが、ふとした瞬間に光希は遊を意識してしまう。そして二人きりのささやかなクリスマスパーティーを開始しようとしたところ、須王銀太鈴木亜梨実、そして六反田務に突然訪問され、五人で過ごす事になった。その中で光希は、銀太と亜梨実が交際していると勘違いしていたが、実は銀太は光希に、亜梨実は遊に嫉妬してほしいという気持ちから芝居をしていただけだったと知る。光希はやはり銀太への気持ちを捨てきれず、遊と銀太のあいだをフラフラとする状態が続き、亜梨実からはそんな人に遊を渡したくないと宣戦布告をされてしまう。そんな中、秋月茗子名村慎一の交際が明るみになり、茗子は自宅謹慎処分、名村は実家を継ぐために辞職する事となった。親友の茗子が交際していた件について何も知らなかった光希は、激しくショックを受ける。そんな光希に対して茗子はベタベタとした友情は要らないと伝え、二人の友情に大きな亀裂が走る。

第4巻

松浦遊三輪悟史と親密な関係を築いており、小石川光希は入り込めずにいた。遊と悟史が恋愛関係にあるのではないかと疑った光希は、悟史にマラソンで勝負を挑み惨敗するが、この事件をきっかけにして光希は悟史と会話を交わすようになる。そんな中、小石川家と松浦家は軽井沢に家族旅行に行くが、光希は夜にこっそり宿泊先を抜け出して悟史と会う遊を目撃。さらに遊が将来建築家を目指しているのではないかと思われる節があり、光希は真実を知りたいと遊に詰め寄るが、遊は家族と言えど自分の事は必要以上に話したくないと突き放す。傷ついた光希は遊と距離を取るようになり、楽しみにしていた修学旅行先でもギクシャクとした関係が続く。そんな光希を見かねた遊が、自分は悟史と異母兄弟だと告白。そして悟史の父親、三輪由充が著名な建築家であり、自分のルーツを知る一環として建築関係の資料を見ていたと告げる。一方、悟史は秋月茗子に好意を抱き、光希に協力を依頼するが、名村慎一の事が忘れられない茗子は冷たく突き放す。それでもめげずにアプローチしてくる悟史を見た茗子は、少しずつ心を許すようになっていく。

第5巻

松浦遊三輪悟史が異母兄弟だという説は悟史の父親、三輪由充から否定されたものの、遊の中では自分が松浦千弥子と誰の子供なのかわからず、不安な気持ちなる。そんな遊は初めて小石川光希に自分の胸の内を打ち明け、光希がすべてを受け止めると同時に二人の交際がスタートした。そして光希は須王銀太に、遊は鈴木亜梨実に恋人同士になった事を報告し、二人を阻む問題はクリアになったかのように思われた。平穏な日々は続くかと思われた中、小石川留美からの依頼を受け、遊は大人気のモデル、佐久間すずと共に化粧品のCMに出演する事が決まる。現場ですずは遊を気に入り、いとこの悟史の伝手を利用し、遊を自分の家庭教師として迎える。当然すずの動向が気になる光希だったが、すずは遊の顔がきれいだから気になるといった程度だと知って安堵する。そんな中、光希と遊のあいだに二人きりで旅行に行く計画が持ち上がる。遊はアルバイトで二人分の旅費を稼ぐというが、光希はせめて自分の分は自分で出そうとアイスクリーム店でアルバイトを開始。そんな光希を偶然見かけたすずは、光希に興味を抱いて接近していく。

第6巻

小石川光希はアルバイト先で、松浦遊からもらったブレスレットを紛失。ブレスレットは同僚の土屋蛍が拾ったが、光希に興味のある蛍は渡さずにいた。そんな中、遊との旅行のために無理をしていた光希は職場で貧血を起こし、蛍に介抱してもらう。そのシーンを佐久間すずが目撃し、遊と釣り合うのは浮気をするような光希ではなく、秋月茗子のような美人だと思い込む。そしてすずは遊と茗子を引き合わせようと暴走を開始。一方で蛍は明るい光希に好意を抱き、自分を好きになってもらおうと動き出す。すずの策略や蛍からのアプローチにより、光希と遊のあいだにはすれ違いが生じ、楽しみにしていた旅行は延期になる。酷く落ち込む光希だったが、蛍からはブレスレットを返却され、すずからは勘違いをして申しわけなかったと、謝罪を受けて復活。そして光希は自分から遊とも仲直りし、これまで通り穏やかな日々を過ごすようになる。そんな中、三輪悟史の勧めによって小説を執筆した茗子は新人賞を受け、世間からの注目を集める。それと同時に小説を書く事によって、心の中を整理した茗子は名村慎一に会うため、光希と共に新幹線に乗り込む。

第7巻

秋月茗子名村慎一は復縁し、茗子は高校卒業後に結婚する事になった。小石川光希はまるで自分の事のように祝福し、エールを送る。感動的な出来事のあと、光希が自宅へと戻ると松浦千弥子のいとこ、並木英策が海外から一時帰国し、部屋を間借りしていた。そして松浦遊は英策に対し、自分は千弥子と英策の子供ではないかと質問をするが、きっぱり否定され、余計な事は考えるべきではないと諭される。遊はその言葉に従い、光希との時間を大切にする事にした。クリスマスが近づき、光希も遊もお互いのプレゼントを購入するためにアルバイトに励むなど、充実した日々が続く。そんな中、遊は部屋を整理している最中に両親の卒業アルバムを発見し、挟まれていた写真を見てしまう。そこで実は光希と遊の両親は旅行で知り合ったのではなく、大学時代からの知り合いで、お互いの親同士が交際していた事実を知ってしまう。光希と自分が血のつながった兄弟なのだと悟った遊は、一方的に光希に別れを告げる。その後、光希と遊は普通の家族として過ごし、遊は大学進学のために実家を出て、遠く離れた場所で一人暮らしを開始した。

第8巻

高校を卒業後、秋月茗子名村慎一は同棲を開始し、鈴木亜梨実須王銀太は順調に交際を続け、佐久間すず土屋蛍はいい雰囲気になっていた。小石川光希も地元の大学に進学したが、未だに松浦遊を忘れられず、勇気を出して遊に会いに行くが、遊からは彼女として高山佐保を紹介されてしまう。一方、遊は両親から再三帰宅しろと言われ、光希から気にしていないからと言われた事もあり、久しぶりに実家へと戻る。遊の前で明るく吹っ切れた様子を見せる光希だったが、やはり心の中には遊の姿があった。そして光希は遊に今も好きだと伝え、遊も実は佐保とは交際しておらず、ずっと光希が好きだったと気持ちを打ち明ける。それと同時に遊は光希に対し、血のつながった兄弟だと話し、光希も大いにショックを受ける。どんなに愛し合っていても結ばれないと理解した光希と遊は、最後の思い出づくりに旅行へと出かける。旅行の後はきっぱり別れるつもりだったが、光希と遊の気持ちは募る一方だった。そして光希と遊は覚悟を決め、両親の前で例え兄弟であっても愛し合っていると宣言する。

登場人物・キャラクター

小石川 光希

元気で明るく少し子供っぽい性格の女子。黒髪の肩までのセミロングだが、ポニーテールにしていることが多い。登場時私立桐稜大学附属高等学校1年生。テニス部所属。秋月茗子は中学時代からの親友。両親のダブル離婚・ダブル再婚によって、同居生活することになった松浦遊に惹かれはじめる。

松浦 遊

登場時高校1年生。眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能、更に料理上手。お互いの両親のダブル離婚・ダブル再婚によって、小石川光希と同居し、彼女の通う私立桐稜大学附属高等学校に転校する。一見気障に見えるが、自分の本心をさらけ出せない所がある。クラブ活動はしていないが中学時代はテニス部で、かなりの腕前。

小石川 仁

黒髪の穏やかな男性。小石川光希の父親。職業は銀行員。夫婦で行ったハワイ旅行で同じツアーだった松浦千弥子と恋に落ちるが、松浦千弥子の夫松浦要士と恋に落ちた妻小石川留美と4人で話し合い、ダブル離婚・ダブル再婚し、さらに2家族で同居することを決める。

小石川 留美

黒髪のソバージュヘアーの女性。小石川光希の母親。再婚後は松浦留美となり、松浦遊の義母になる。料理はかなり下手。化粧品会社勤務し、松浦遊を自社のCMに起用する。

松浦 要士

松浦遊の父親。職業は商社マン。夫婦で行ったハワイ旅行で同じツアーだった小石川光希の母親小石川留美と恋に落ち、小石川留美の夫小石川仁と恋に落ちた妻松浦千弥子と4人で話し合い、ダブル離婚・ダブル再婚し、さらに同居することを決める。

松浦 千弥子

松浦遊の母親。夫婦で行ったハワイ旅行で同じツアーだった小石川光希の父親小石川千弥子と恋に落ちる。小石川仁と再婚後は小石川千弥子となり、光希の義母になる。洋酒メーカー勤務。以前は三輪悟史の父 三輪由充の設計事務所に勤めていた。

秋月 茗子

背中までのロングヘアでパーマをあてている。整った顔立ちで大人びた表情をした女子高生。登場時私立桐稜大学附属高等学校1年生。文芸部所属。小石川光希の自慢の親友で、クラスメイト。口調も丁寧で大人っぽく人当たりもよいが、気が強い面もある。

須王 銀太

活発な男子。登場時私立桐稜大学附属高等学校1年生。小石川光希の友人で、クラスメイト。一本気で直情的な性格。中学時代、光希のことが好きだったにも関わらず、ふとした行き違いから光希を振ったような形になったが、その後はよい友人関係を続けている。テニス部所属で、同学年の中ではエース。

名村 慎一

短髪で眼鏡をかけた男性。私立桐稜大学附属高等学校の英語教師。小石川光希達のクラス担任。男子テニス部顧問。生徒からは「なっちゃん」と呼ばれ信頼されている。

鈴木 亜梨実

シャギーの入ったショートカットヘアで快活な性格の女子。登場時私立榊学園高等学校1年生。松浦遊の元彼女。男子生徒からはかなり人気があり、ファンクラブまであった。陸上部に所属している。気が強く、自分のペースで物事を進めるタイプ。

六反田 務

染めたウェーブの髪の男子。登場時登場時私立榊学園高等学校1年生。須王銀太の従兄弟で、犬猿の仲。鈴木亜梨実が大好きで、小学校の頃から彼女に対してストーカー行為をしている。須王銀太と松浦遊を勝手にライバル視している。

三輪 悟史

背が高く長髪の男子。私立桐稜大学附属高等学校の生徒会長。長身・長髪の美形で、女好き。小石川光希 の親友秋月茗子に好意を持ち、強引にアタックする。父親は建築家の三輪由充。美少女モデルの佐久間すずは従妹。

佐久間 すず

目立つ外見の女子中学生。三輪悟史の父方の従兄妹で、売れっ子の美少女モデル。無邪気で思いこみの激しい性格。綺麗なものが好き。松浦遊とはCM撮影で知り合い、一目惚れする。

土屋 蛍

やや陰のある男子。小石川光希がアルバイトするアイスクリーム店の同僚。光希より1歳下。ピアノが得意で、洛陽音大付属高校のピアノ科に所属しているが、休学中。父親は会社社長で、秋月茗子の父親の取引先。

書誌情報

ママレード・ボーイ 全6巻 集英社〈集英社ガールズコミックス〉 完結

第1巻

(2004年3月発行、 978-4088551074)

第2巻

(2004年4月発行、 978-4088551081)

第3巻

(2004年5月発行、 978-4088551098)

第4巻

(2004年6月発行、 978-4088551104)

第5巻

(2004年7月発行、 978-4088551111)

第6巻

(2004年8月発行、 978-4088551128)

ママレード・ボーイ 全5巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(2008年5月発行、 978-4086187312)

第2巻

(2008年5月発行、 978-4086187329)

第3巻

(2008年7月発行、 978-4086187336)

第4巻

(2008年7月発行、 978-4086187343)

第5巻

(2008年8月発行、 978-4086187350)

ママレード・ボーイlittle =marmalade boy little 既刊5巻 集英社〈マーガレットコミックス〉 連載中

第1巻

(2013年11月発行、 978-4088451367)

第2巻

(2014年5月23日発行、 978-4088452197)

第3巻

(2015年2月25日発行、 978-4088453545)

第4巻

(2015年10月23日発行、 978-4088454696)

第5巻

(2017年1月25日発行、 978-4088457116)

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