概要・あらすじ
英子ともえは親友で、いつも行動を共にしていた。そんな中、もえに土田という彼氏ができる。彼氏ができても英子を大切に思うもえは、土田とのデートにも英子を誘い、三人で過ごす事となる。土田は好青年ではあるものの、やはり恋人同士に割って入るようなかたちの英子は居心地が悪い。もえと土田に幸せになってほしい気持ちから、英子はもえと距離を取り始める。(エピソード「友だちの話」)
土田ともえが破局を迎えた事を、鳴神は受け入れられずにいた。わがままなもえに対する怒りはもちろん、そもそもの原因が英子にあると知った鳴神は、英子に対して嫌がらせを繰り返す。すぐに反論してくるだろうと思っていた鳴神だったが、英子は何も言わない。そんな英子に対して鳴神はさらに苛立ちを覚える。(エピソード「友だちの話 2nd」)
英子に好意を抱くようになった鳴神は、英子に接近するが、肝心の英子は鳴神はもえに対して好意を抱いているのだろうと勘違いをする。もえは英子を取られたくない思いから、英子と鳴神を引き離そうと画策するが、なかなかうまくいかない。それどころか「鳴神ならば英子を任せられるかもしれない」という鳴神への信頼感と、やはり英子を奪われたくない嫉妬といった異なる二つの思いが生まれ、もえは大いに葛藤する事となる。(エピソード「友だちの話 Final」)
登場人物・キャラクター
英子 (えいこ)
高校2年生の女子で、もえとは親友。家族構成は両親と英子の弟。ルックスはごく普通で、これまで彼氏ができた事がない。笑うとなくなってしまうほどの小さな目にコンプレックスを抱いている。いつもいっしょにいるもえと自分の容姿に差がある事実は理解しているものの、もえが相手ならば比べられても構わないと考えている、おっとりとした優しい性格の持ち主。 優しさの故に、断る事が苦手な優柔不断な一面があり、自分の言いたい事をはっきり主張するもえにあこがれている。
もえ
高校2年生の女子で、英子とは親友。ふんわりとした雰囲気の美少女で、男子からの人気が高く、芸能界からもスカウトを受けている。英子を大切に思っており、自分の彼氏となる人物には「英子と自分を同じくらい大切にする事」「英子を優先する自分を許してくれる事」という条件を課し、もえ自身も英子が気に入らない相手であれば別れると言い切っている。 それらの条件を飲んだ土田と交際をスタートさせたが、暗に英子を邪魔者扱いした土田の発言に怒り、破局を迎えた。穏やかな外見とは裏腹に言いたい事ははっきりと口にするタイプで、その事でイメージと違うと一方的にがっかりされる事があり、人付き合いを苦手としている。英子だけはそんなところもかっこいいと言ってくれた事から、人一倍大切に思っている。 鳴神が英子に好意を抱いた際には、鳴神の人柄のよさは認めながらも、英子を取られたくないという思いから二人の仲を引き裂こうとする。
土田 (つちだ)
高校2年生の男子。もえの彼氏で、鳴神とは親友。入学式でもえに一目惚れし、ずっと片思いをしてきた。「英子と自分を同じくらい大切にする事」「英子を優先する自分を許してくれる事」という、もえからの厳しい条件をすべて受け入れる事で、もえと付き合う事になった。だが、英子のいないところでもえと二人きりになった事をつい喜んでしまい、怒ったもえにふられてしまう。 しかし土田自身は、まだもえの事をあきらめきれていない。
鳴神 (なるがみ)
高校2年生の男子で、土田の親友。ルックスはいいが、実姉の理不尽なわがままに振り回されてきた過去があり、女性に対して幻滅していた。英子を優先し、一方的に土田をふったもえに対しては、わがままな女だという印象しか持っていない。別れる原因となった英子に対して嫌がらせをしていたが、のちに和解し、英子に対して好意を抱きアプローチを開始する。
英子の弟 (えいこのおとうと)
英子の実弟。姉の英子とは仲がよく、頻繁に英子の部屋に出入りしている。英子の親友であるもえの存在は話の中だけで知っていたが、実際に家に遊びに来た際に一目惚れしてしまう。
クレジット
- 原作