概要・あらすじ
社会人1年目の冴えない青年・窪田は、ふとしたことからアパートの隣の部屋に住む奇妙な生物・ミシと交流を持つこととなる。ミシは煙草を食べる、奇妙な歌を歌う、変な汁を作るなど窪田の理解を超える行動を繰り返していく。そんなある時、窪田は鹿児島へと帰郷したはずの女性・早田みどりを偶然にも見つけてしまう。
彼女に恋心を抱いていた窪田は、自分への連絡がないことに苦悩、更には鳥取へと転勤が決まってしまう。一方ミシはとある旅行会社の手助けを得て、故郷・ミッシング・ランドと日本を繋ぐトンネルを開通させることに成功。町中に大量のミシが溢れだした。
登場人物・キャラクター
窪田 (くぼた)
メガネをかけた冴えない青年。初登場時は大学生で、後に女性向け下着メーカーに就職する。隣に住むミシに何かとよく絡まれるようになる。学生時代早田みどりに思いを寄せており、彼女が鹿児島へ帰郷した後も気持ちは変わっていない。
ミシ
巨大な頭部を持ち、腰から上は毛に覆われ、尻尾を生やした謎の生物。奇妙な歌を歌う、玄関先で変な汁を作るなど奇行が目立ち、隣室の窪田によく絡んでいる。純粋な性格であり、時に核心を突く言葉を放つ。語尾に「みし」と付ける特徴的な話し方。なまはげに良く似た兜を着用することもある。実は中央アジアに棲み、独自の文化を作り上げていた部族であり、仲間が2000万人いる。
早田 みどり (はやた みどり)
学生時代の窪田の友人、卒業と同時に鹿児島へと帰郷した。窪田に思いを寄せられているが、気が付いてはいない様子。
その他キーワード
ミシ汁 (みしじる)
『ミシ』に登場する飲み物。ミシが作るスープで、「原っぱを渡る空っ風のような」匂い。飲むと気分が異常に高揚し、奇妙な歌を口ずさむようになってしまう代物。中毒性も高い。