概要・あらすじ
父を亡くした後、跡を継いで母とともに日之出食堂をもり立てる少年味吉陽一。ある日食堂に、日本料理界を支える味皇がふらりとやってくる。陽一の作る創作的なカツ丼に驚いた味皇は彼を味皇料理会に招く。
そこでの料理会イタリア料理部主任、丸井とのスパゲティ勝負を皮切りに、陽一は数々の料理人との味勝負に挑んでいくことになるのであった。
登場人物・キャラクター
味吉 陽一 (あじよし よういち)
下町の食堂「日の出食堂」の2代目。数々の料理勝負をアイディア料理と奇想天外な技術で勝利していく。
ウィーン少年料理団 (うぃーんしょうねんりょうりだん)
オーストリアの5人組の少年料理人。味皇料理会フランス料理部主任、下中の後輩である。
味吉 法子 (あじよし のりこ)
陽一の母。朗らかな性格で町内の人気者である。おっちょこちょいな一面もあるが、陽一が料理勝負のために研究に没頭している間もしっかりと店を切り盛りしている。
太郎・次郎 (たろうじろう)
大阪の通称「どんぶり兄弟」。衣装、言葉使いともに公家のような振る舞いをする。
堺 一馬 (さかい かずま)
陽一の最大のライバル。カレーを得意料理とし自称「カレーの天才」。陽一とは何度も料理勝負しているが、コンビを組んで協力することもあった。
山岡 みつ子 (やまおか みつこ)
近所に住む陽一の幼なじみで、食堂の手伝いをすることもある。しかし料理の腕はまったくだめで、彼女の作った料理は不味いと不評である。弟のしげるといつも行動をともにしている。
村田 源三郎 (むらた げんざぶろう)
味皇料理会に敵対するグループ「味将軍グループ」の総帥。料理人を尊重する味皇とは真逆に、料理店を傘下に置くやり方で日本の料理会を支配しようとしている。その正体は味皇の弟、源三郎。
瀬戸内少年料理団 (せとうちしょうねんりょうりだん)
味将軍グループの育成機関「食の穴」で未来のグループを担うべく教育されている12人の少年少女たち。「二十四の御箸」とも呼ばれる。野球ユニフォームで料理する。
丸井 善男 (まるい よしお)
味皇料理会イタリア料理部主任。陽一が数々の料理勝負に挑むきっかけを作る。勝負後も陽一のアドバイザーとなる。みつ子に恋心を寄せている。
村田 源二郎 (むらた げんじろう)
日本料理会の最大勢力「味皇料理会」の創始者。世界各国の料理に精通し、料理の技量も持つ。美味な料理を食べたときには人知を越えたリアクションを取る。正体を隠し「怪傑味頭巾」として活躍することもある。
クレジット
原作
ミスター味っ子 (みすたーあじっこ)
亡き父の残した日之出食堂を切り盛りする少年・味吉陽一が、一流の料理人として成長していく姿を描くグルメ漫画。第12回講談社漫画賞少年部門を受賞した寺沢大介の代表作。串焼きハンバーグや、揚げピザなどの陽一... 関連ページ:ミスター味っ子