ミスター味っ子

亡き父の残した日之出食堂を切り盛りする少年・味吉陽一が、一流の料理人として成長していく姿を描くグルメ漫画。第12回講談社漫画賞少年部門を受賞した寺沢大介の代表作。串焼きハンバーグや、揚げピザなどの陽一が作る意表を突いた創作料理が特徴。後に陽一の息子・陽太を主人公にした続編、『ミスター味っ子Ⅱ』も連載されている。

正式名称
ミスター味っ子
作者
ジャンル
料理バトル
レーベル
講談社漫画文庫(講談社) / 講談社コミックスマガジン(講談社)
巻数
全10巻完結
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概要・あらすじ

亡き父・味吉隆雄が残した大衆食堂・日之出食堂を母・味吉法子と二人で切り盛りする中学生の少年・陽一。彼はある日、日本料理界の頂点に君臨する老人・味皇にその才能を認められ、彼の主催する味皇料理会へと遊びに来るように言われる。味皇の思惑は、将来的に陽一味皇料理会のシェフとして、料理の一部門を任せることだった。

味皇料理会が持つ味ビルを訪れた陽一は、ひょんなことからそこに所属するシェフ・丸井善男と料理対決をすることになり、工夫の末彼に勝利。世間にその名を広く知らしめることとなる。その後も陽一は、身近な料理人たちの手助けをしたり、堺一馬小西和也などのライバルと戦いながら調理の腕を着々と磨いていく。

そんな彼の元に味皇から一通の手紙が届く。それはその年最高の若手料理人を決める料理大会、味皇グランプリへの招待状だった。強敵を下し、見事優勝に輝いた陽一はさらに多くの料理人との対決を経て成長していくのだった。

登場人物・キャラクター

味吉 陽一 (あじよし よういち)

亡き父が残した日之出食堂を母・法子と共に切り盛りしている14歳の中学生。腕白で負けず嫌いな性格。ある日たまたま日之出食堂を訪れた味皇に才能を認められたことをきっかけに、様々な料理人と対決していくことになる。寿司やウナギ、中華料理など自らにとって初挑戦となる分野の達人に挑戦することが多いが、天才的な閃きと不屈の精神で、工夫を凝らした料理を作り上げていく。 その才能から、ミスター味っ子と呼ばれている。第28回味皇グランプリを堺一馬と同時優勝。第29回味皇グランプリでは単独優勝を飾った。

味皇 (あじおう)

日本料理界の頂点に立ち、料理界の天皇とまで称される初老の男性。物腰は柔らかいが、食への妥協は一切許さない厳しさを持つ。また、レストランでフルコースを食べた後に、分厚いかつ丼を平らげるほどの健啖家。ある日偶然見つけた日ノ出食堂にて味吉陽一の才能に将来性を感じ、彼が料理界へと羽ばたくきっかけを作った。 陽一のことを気にかけており、彼の為に手を貸すことも多い。

味吉 法子 (あじよし のりこ)

息子の味吉陽一と共に、亡き夫が残した日之出食堂を切り盛りする未亡人。少し抜けたところがあるものの、鋭い味覚を持っており、陽一の良き味見役として彼の試作によく付き合っている。とある料亭の令嬢として産まれて仲居として勤めていたが、板前の味吉隆雄と恋に落ちてしまい、父親の反対を受けて駆け落ちした過去を持つ。

堺 一馬 (さかい かずま)

味吉陽一と同じく、中学生ながら天才と称されるほどの腕を持つ料理人で、特にカレーを得意とする。陽一に劣らぬ負けず嫌いで、己の才能に絶対の自信を置く自称味の貴公子。八重歯が特徴的だが、本人は牙だと言い張り、可愛いと言われることを嫌っている。また野心家であり、物語中盤には東京に三店舗の店を構えるようになった。 第28回味皇グランプリでは陽一と共に史上初の同時優勝を果たした。裕福な家庭に育ち、弟と正反対の性格をした上品な姉がいる。弟子たちは数人おり、一番弟子のコーロギを始めバッタ、タガメなどの虫の名前が付いている。

丸井 善男 (まるい よしお)

味皇料理会でイタリア料理を担当する恰幅のいい男性。味吉陽一からは丸井のおっちゃんと呼ばれる。陽一が初めて味皇ビルを訪れた際に、勘違いと己のプライドの高さから彼と料理対決をすることになったが、得意のミートソーススパゲッティ対決にて敗北。陽一の才能を認め、以降は良きアドバイザーとして彼のサポートをしている。 陽一が九州や香港へと向かっている時に彼の代わりに日之出食堂の厨房に立つこともあるが、あまりの激務に体力が追い付かないこともある。

小西 和也 (こにし かずや)

肉料理の天才と呼ばれる若手コック。味皇料理会に所属していたが、我の強さから周りと馴染めずに脱退した過去を持つ。第28回味皇グランプリに出場、一回戦にて敗退してしまうものの投げやりになる様子も見せず、二回戦へと進む陽一を鼓舞した。翌年の第29回味皇グランプリには出場しなかったが、二回戦のカニ料理という題目に苦戦する陽一にアドバスを授けている。 後に味皇料理会肉料理部主任へと返り咲く。作者寺沢大介の実の友人をモデルとしている。

下仲 基之 (しもなか もとゆき)

味皇料理会でフランス料理部門を任されている若きシェフ。天才と呼ばれ、欧米の料理コンクールを総なめにした実績を持つ。第28回味皇グランプリにエントリーし、一回戦を突破するも二回戦で畑違いの冷やし中華対決で敗北。高いプライドが折られ、もう一度修業するために無断で渡欧してしまう。 その後、フランス料理界の巨匠、ジョルジュ・ムスタキという師匠を得て、彼の希望で帰国し味吉陽一との勝負のお膳立てをした。第28回味皇グランプリの際に陽一の才能を認めており、彼のライバルの一人となっている。作者寺沢大介の実の友人をモデルとしている。

中江 兵太 (なかえ ひょうた)

福岡県博多に店を構える、天才的な料理の腕を持つ少年。鍋料理を最も得意とする。明るい性格で物腰は柔らかいが、料理のこととなると人が変わり言葉づかいも悪くなる。自家栽培の野菜や自ら漁に随伴して品定めした魚を使うなど、素材への拘りがとても強く、素材の魔術師と称される。自分の出来る範囲の料理しかしないと言い、シンプルな料理しか作らないものの人気はとても高く、店は開店二時間前から人が並び始めるほど。

劉 虎峰 (りゅう こほう)

若干16歳にして香港の有名料理店・小亀楼の厨房責任者を任されている少年。料理人の名門・劉家一族であり、伝統の調理法を大切にしている。修業の為にやってきた味吉陽一を「どこの誰だか知らない馬の骨」と呼び、実力の差を見せつけるために餃子勝負を持ちかけた。餃子勝負が引き分けに終わった後に麺料理で勝負するも陽一に敗北、更に己の師匠・味仙人とも引き分けた陽一の実力を認め、共に修業の道を進む同士と認め合う仲になった。 半年後には味仙人の筆頭弟子になるまでに成長、第29回味皇グランプリで再び陽一と相見えることになる。

味仙人 (あじせんにん)

中華料理人の名門・劉家の総帥であり、中国一の料理人と言われる老人。弟子の劉虎峰を料理対決で負かした味吉陽一に興味を持ち、彼とのデザート勝負を望んだ。高いカリスマ性を持ち、慕ってくる料理人は多いが、年少の陽一にも一定の敬意を払う器の大きい人物。陽一の父、味吉隆雄とも面識がある。

味吉 隆雄 (あじよし たかお)

味吉陽一の父親であり、日之出食堂の創業者で、あらゆる料理に精通した実力派の料理人。多くの料理人を育てており、7年前に他界しているが今なお彼を慕って日之出食堂を訪れる者もいる。彼の残したレシピノートが、料理を試作する陽一にヒントを与えることもある。

集団・組織

味将軍グループ (あじしょうぐんぐるーぷ)

『ミスター味っ子』に登場する組織。味皇料理会と並ぶ勢力を持つ料理界の一大グループ。全国の料理店を傘下に収めることを目標としており、腕の良い料理人を多く揃えているものの、営業戦略は非常に汚い。

味皇料理会 (あじおうりょうりかい)

『ミスター味っ子』に登場する組織。日本料理界の頂点に君臨する味皇こと村田源二郎が創立した組織。下仲基之や丸井善男など、腕の立つ料理人が多く所属しており、様々な分野の料理に精通している。一年に一度、若手料理人たちによる大会・味皇グランプリを主宰する。

イベント・出来事

味皇グランプリ (あじおうぐらんぷり)

『ミスター味っ子』で開かれるイベント。味皇料理会が年に一度主催する料理大会で、その年一番の若手料理人を決めるために行われる。基本的に参加者は地区ごとに分けられた4人。全部で3回戦行われ、一回戦ごとに一人ずつ脱落していくサドンデス形式。課題となる料理は、ピザやカレーなど大衆的なものを選ぶことが多い。

場所

日之出食堂 (ひのでしょくどう)

『ミスター味っ子』に登場する店。未亡人・味吉法子が息子・陽一と共に切り盛りする大衆食堂。陽一の父・隆雄が開業させ、物語開始時には創業20年を超えている。

アニメ

ミスター味っ子

父を亡くした後、跡を継いで母とともに日之出食堂をもり立てる少年味吉陽一。ある日食堂に、日本料理界を支える味皇がふらりとやってくる。陽一の作る創作的なカツ丼に驚いた味皇は彼を味皇料理会に招く。 そこでの... 関連ページ:ミスター味っ子

書誌情報

ミスター味っ子 全10巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2001年11月発行、 978-4063601114)

第2巻

(2001年11月発行、 978-4063601121)

第3巻

(2001年12月発行、 978-4063601299)

第4巻

(2001年12月発行、 978-4063601305)

第5巻

(2002年1月発行、 978-4063601435)

第6巻

(2002年1月発行、 978-4063601442)

第7巻

(2002年2月発行、 978-4063601749)

第8巻

(2002年2月発行、 978-4063601756)

第9巻

(2002年3月発行、 978-4063601909)

第10巻

(2002年3月発行、 978-4063601916)

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