概要・あらすじ
動乱の中にある清朝末期の中国。料理は人を幸せにするためのものという信念をもった少年料理人リュウ・マオシンはその才能を発揮して厳しい審査を乗りこえ、最高位特級厨師の資格を得た。しかし世の中にはまだ見ぬ凄腕や、料理の力で野望を叶えんとする裏料理界の者どもがうごめいている。
マオの挑戦は続き、とうとう皇帝に料理を出す御前料理試合にまでたどりつく。
登場人物・キャラクター
リュウ・マオシン (りゅうまおしん)
四川省にある店の料理長の息子。自家で料理長の座を継ぐ条件として提示された特級厨師の資格取得に若干13歳で成功した若き天才料理人。一口食べれば料理の素材や調理法を鋭く感知する舌の持ち主。先代料理長だった亡き母の言葉を胸に刻んで「料理は人を幸せにするもの」という信念を掲げている。 父母ともに亡くしており、家族は姉1人。
チョウユ
マオが修行に来た広州の菜館で副料理長。料理長が不在の時が多いため、店の実質的なトップにあたる。厳しい顔つきと態度をしているが、才能豊かなマオを認めて内心では厚く気にかけており、師匠として道を示していく。 メイリィの父。
裏料理界 (うらりょうりかい)
『中華一番!』に登場する集団。料理界のギャング的存在。料理で得られる利得のためなら人を不幸にする事をためらわない野心家たちの集まり。料理対決にあたってはしばしば薬物の利用や試合前の妨害工作など犯罪的な手段を選ぶことがある。 最終的には皇帝御前料理試合に勝って料理界のトップにつき、権益を牛耳ろうとする。
チョウ・メイリィ (ちょうめいりぃ)
マオが修行に来た広州の菜館で出会った副料理長の娘。料理の腕はないが、マオの修行や旅へ同行して料理界の様々な出来事を目にしていく。マオに好意を抱き、ガールフレンド的存在となる。 活発で勝気な性格。
シロウ
中華料理店を営む日本人女性の息子。中日ハーフ。マオによって母を救われたことに感銘を受け、勝手に弟子として押しかけてくる。若くして特級厨師となったマオに尊敬を抱き、つねにその勝利を信じ続ける。 いたずら好きのやんちゃな男児だが、マオに同行するうち料理の腕を成長させていく。
場所
広州 (こうしゅう)
中国広東省の省都となる市。北回帰線の南に位置する。劇中では食の都とされており、マオは故郷の四川省を出て、広州にある菜館で修行を積んで特級厨師の審査に臨んだ。
その他キーワード
特級厨師 (とっきゅうちゅうし)
『中華一番!』に登場する資格。中国料理界の最高位にある称号。食の都である広州で行われる審査は最難関とされる。マオは最年少の13歳で合格した。
クレジット
原作
中華一番! (ちゅうかいちばん)
清朝の中国を舞台に、類いまれな料理への情熱と才能を持つ少年・マオの活躍を描く料理漫画。後に『週刊少年マガジン』で続編『真・中華一番!』が連載された。講談社「週刊少年マガジン」1995年第43号より連載... 関連ページ:中華一番!