ムカムカパラダイス

ムカムカパラダイス

恐竜の卵から孵化したムカムカを育てる少女と、彼女の住む商店街の人々を描いた群像劇。同名のTVアニメのコミカライズ作品。書籍版は3巻完結で、電子書籍版も表紙は同じだが2巻完結になっている。双葉社からは文庫版で2冊刊行されている。

正式名称
ムカムカパラダイス
ふりがな
むかむかぱらだいす
原作者
芝風美子
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

ペットショップのひとり娘鹿谷初葉は、父親が持ってきた謎の卵から孵化したムカムカと遭遇、愛情が芽生え育てることを決意する。ムカムカは商店街の人々の研究により、恐竜だということが判明。明るく純粋なムカムカは皆に愛され、すんなりと商店街に馴染むようになる。ある日初葉のクラスメイト御殿場蘭華は、非常に珍しい存在であるムカムカをどうしてもほしいと言い出し、追い回し始める。

一方、老人ドクは、ムカムカと商店街のみんなの仲良さを見て、人間と恐竜は共存できるのではないかと考えてタイムマシンを作成。ところが機械に異常が起き、商店街は恐竜のいる並行世界に飛ばされてしまう。恐竜世界での生活に順応しはじめる初葉とムカムカは、小惑星の落下や、恐竜と人間の共存社会を壊そうとする「破壊族」の企みと立ち向かう。

登場人物・キャラクター

鹿谷 初葉 (しかたに ういば)

高ヶ谷商店街にある「ペットショップ鹿谷」のひとり娘。高ヶ谷小学校5年生。髪の毛をおかっぱにしている。活発で明るく、友達が多い。本人は自分をわがままだと思っており、悩みごとがあるたびに反省している。父親の鹿谷葉三が仕入れてきた謎の卵から孵化した恐竜の子供ムカムカをとても大切にしており、常に一緒にいる。ムカムカを育てるためならなんでも行動し、家出しようとしたことすらあった。 ムカムカと暮らすようになってからは、純粋なムカムカに励まされて、どんな状況でも努力しようと頑張っている。恐竜のいる世界に商店街が移動した時も、常にムカムカと行動をともにし、周囲を探索した。その世界で地図伯爵のブンドイと出会い、「ローザ姫」と呼ばれた。 幼なじみの高倉川太に好意を抱いているが、本人はまだ恋かどうか理解できていない。恐竜のいる世界に移動した際は、心細く不安だったところを彼に支えられている。向いに住む一つ年上の志歴屋葉月とは仲が良いものの、川太が彼女に好意を寄せているのを知って軽い嫉妬をしている。クラスで自由奔放に振舞う御殿場蘭華とは犬猿の仲。

ムカムカ

「ペットショップ鹿谷」の店主鹿谷葉三が仕入れてきた謎の卵から生まれた生き物。「ムカムカー」と鳴くため、鹿谷初葉にムカムカと命名された。何の生物か不明だったため、初葉が様々な人に聞いて調査し、恐竜の仲間ではないかと推測された。パキファケロサウルスと同じ堅頭類で、頭突きが非常に得意。ひったくりを頭突きで退治したこともある。 ブルーベリージャムが好きなため、マイアサウラの仲間ではないかとも言われる。世話をしている初葉にとても懐いており、彼女の住む商店街では有名な存在。希少な存在なため、御殿場蘭華にはいつも後をつけられ、自分のものにしようと狙われ続けている。恐竜のいる世界に初葉が行ってしまった時、困難な状況を打開するため彼女を励まし続けた。

鹿谷 葉三 (しかたに ようぞう)

高ヶ谷商店街にある「ペットショップ鹿谷」を経営する男性。娘は鹿谷初葉。「トレンディドラマに出てくるみたいなイイ男」と周囲に噂されているが、お調子者で商売が下手。時折売る気が一切なくなってしまうこともある。

鹿谷 草子 (しかたに そうこ)

高ヶ谷商店街にある「ペットショップ鹿谷」を、夫の鹿谷葉三と経営する女性。娘は鹿谷初葉。しっかりもので、周囲から美人と言われている。だらしなく身勝手な葉三を支えている。

高倉 川太 (たかくら せんた)

商店街の八百屋「八百大」の息子。高ヶ谷小学校5年生。鹿谷初葉の幼なじみでクラスメイトの少年。学校でも商店街でも元気いっぱいの人気者で、初葉がムカムカの扱いに困っていた時も最初に相談された。初葉は川太にうっすら好意を抱いているが、それが恋なのかどうかはわかっていない。さりげなく、初葉のフォローを日頃から行っている。 一つ年上の志歴屋葉月に好意を抱いている。

田村 渉 (たむら わたる)

動物病院のひとり息子。ハンサムで女子に人気がある。高ヶ谷小学校5年生。鹿谷初葉と高倉川太の友人。絶滅した動物の生態に非常に詳しく、ムカムカの骨格を見て過去の爬虫類とすぐに比較できるほどの知識を持っている。読書家で、図鑑を持って歩いている。ムカムカの目には聖母マリアに見えたため、まっさきに懐かれる。

志歴屋 葉月 (しべりや はづき)

鹿谷初葉のペットショップの向かいにある、「乾物屋志歴屋」の娘。高ヶ谷小学校6年生。ショートカットで活発な少女。勉強をせずともテストの点数がよく、スポーツ万能。初葉からは「ちょっぴり不良っぽくてワイルド」と称され、憧れられている。高倉川太と仲がよく、初葉はひそかに嫉妬している。

志歴屋 立秋

鹿谷初葉のペットショップの向かいにある、「乾物屋志歴屋」の店主。娘は志歴屋葉月。ひげを生やした陽気なラテン系の人物。お酒が大好きで、商店街の人を招いては毎晩酒盛りをしており、これがはじまると商店街はシャッターをおろしはじめる。

ドク

おもちゃ屋の主人でおもちゃ博士。白髪でひげをはやし、メガネをかけている初老の男性。おもちゃの医者をしており、壊れたおもちゃの修理や新しいおもちゃの開発をしている。子どもたちから慕われており、「ドク」とアダ名をつけられている。鹿谷初葉に、その身体的構造からムカムカは恐竜だと告げた。ムカムカが町の人と仲良くなったのを見て、恐竜と人間が共存することが可能だと考え、「どこでも行けるマシン」を発明。 その際機械が勝手に作動し、恐竜があふれるパラレルワールドに商店街を飛ばしてしまう。

御殿場 蘭華 (ごてんば らんか)

高ヶ谷小学校に通う富豪の娘。5年生で、鹿谷初葉のクラスメイト。長髪で、ド派手なブランド物の服に身を包んでいる。初葉から「うざったいねずみっ娘」と評されている。踊りが好きで、ディスコで使う扇子を持ち歩いており、本人は「最年少のディスコクイーン」を名乗る。教壇のことを「お立ち台」と呼んでいる。高倉川太に興味を持っており、彼にだけいつもちょっかいをかけている。 彼女の腰巾着として大将と呼ばれる少年が、常にそばにいる。後に富豪の息子地山田橋之助も配下にしている。欲しいものはなんでも手に入るが、ムカムカをどうしても手に入れることができず、追いかけ回っている。恐竜のいる世界に商店街が飛ばされた際も奔放な行動をとり続けて、周囲を困らせた。 その際に「破壊族」にまつりあげられ、氷の女王になってしまう。

大将 (たいしょう)

高ヶ谷小学校5年生。鹿谷初葉のクラスメイトで、御殿場蘭華にベタぼれの腰巾着。初葉からは「アッシー・ミツグ君」と呼ばれており、常に蘭華が喜ぶようプレゼントをしている。蘭華がムカムカを欲しがってからは、入手するためにあとを付け回すようになる。

地山田 橋之助 (じやまだ はしのすけ)

高ヶ谷小学校5年生。鹿谷初葉のクラスに転校してきた、出っ歯でめがねの少年。初葉たちの商店街のすぐそばに巨大スーパー「ヌーベルマルシェ」が開店した際、パレードの頂点にたって宣伝した。身に着けているものはすべてブランド物。後に御殿場蘭華と行動をともにするようになる。

まりこ

高ヶ谷小学校5年生。鹿谷初葉のクラスメイト。ツインテールにリボンをしている。家庭料理の大衆食堂の一人娘。食堂は様々な国の人が食べに来るためエスニックなムードで、ムカムカがいても違和感のない空間になっている。

李先生 (りーせんせい)

中国人の歯医者。洋館に病院を作っており、人があまり来ない。御殿場蘭華の父親の友人で、蘭華を助手として使っていた。誠実な医師で、ムカムカの歯がなくなったときに診療を行っている。

ウルウル

トリケラトプスの少女。鹿谷初葉らが恐竜のあふれる世界に行った時に出会った。ロックンの妹。化粧など自分の身繕いをするのが好き。気が強く、御殿場蘭華と張り合ったり、初葉からお金を巻き上げるなど、奔放な行動を取り続けている。

ロックン

プテラノドンの青年。鹿谷初葉らが恐竜のあふれる世界に行った時に出会った。ウルウルの兄。背中にアンプを背負ってギターをかき鳴らしているロックンローラー。両親には「不良」と呼ばれている。空を自由に飛ぶことができ、ムカムカを恐竜家族の元に連れて行ったり、ドクの作った気球を引っ張ったりしている。

ブンドイ

地図伯爵。体が地図で出来ており、ひげを生やしてかばんを下げている。鹿谷初葉のことを「ローザ姫」と呼び、慕っている。初葉らが恐竜のいる世界に移動してから、実際に何が起きているのかを説明する。恐竜と人間が共存する世界を見て、「地図の国境がなくなった」と喜び、消えていった。

クレジット

原作

芝風美子

アニメ

ムカムカパラダイス

ペットショップを経営する父鹿谷葉三が買って来た大きな卵から孵った恐竜の子供。鹿谷初葉は、ムカムカと名付けられたその子の母親役となるが、何でも食べ好き勝手に動き回るムカムカに付き合うのは大変。 そんなあ... 関連ページ:ムカムカパラダイス

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