マーガレットとご主人の底抜け珍道中

マーガレットとご主人の底抜け珍道中

好奇心旺盛で少し変わった性格の妻、マーガレットと、その夫のタルカムが、世界中を旅したりご近所を回るなどして、不思議な出来事に出会う、短編連作型式のファンタジックコメディ。

正式名称
マーガレットとご主人の底抜け珍道中
ふりがな
まーがれっととごしゅじんのそこぬけちんどうちゅう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

ロンドン郊外の一軒家に住む主婦のマーガレット・オブライエンと、その夫タルカム・オブライエン。好奇心旺盛なマーガレットは、気になることができると、すぐ旅に出てしまう性格で、タルカムは振り回されながらもそれに同行する。果ては南極から、近くはご近所や自宅の庭先まで、彼らの巡るところには不思議で心地よい出来事がついて回るのだった。

登場人物・キャラクター

マーガレット・オブライエン (まーがれっとおぶらいえん)

金髪で可愛い顔で、背は低くも高くもない。年齢は不明。ロンドンの郊外に住む料理が得意な主婦だが、やたらと好奇心が強く、思い立つとすぐ旅に出る。天真爛漫な性格で、考古学が好き。昆虫や両生類や爬虫類を、あまり苦手にしない。ゲームパイや、クリスマスプディングが自慢料理。

タルカム・オブライエン

口ヒゲを生やした、ダイエット中の太めの男。年齢は不明。ガーデニングが趣味で、庭を花や樹木や鉢植えだらけにしている。妻の唐突な旅行に付き合い(もしくは追いかけて)、いつも振り回される。会社勤めだが、仕事の内容は不明。よく出張に出かけており、最遠でエジプトまで行ったことがある。

ティム

小学生くらいの隣の家の男の子で、よくマーガレットに本を貸したりする(その本のおかげで、マーガレットが旅に出てしまう)。苗字は不明。学校ではチェスクラブの部長で、チェスが強い。

サム

タルカムが南極で出会った皇帝ペンギン。前の調査隊長の友達で、隊長にそっくりらしいタルカムについて回る。「わー」「あー」と鳴く。

ブロンクス

スコットランドのネス湖の近くで、主に牛の牧畜業を営んでいる50-60代の男性。トラクターでの移動のついでに、マーガレットをネス湖のほとりに連れて行く。怪談が大好きで、妻を追いかけてきたタルカムに、さんざん語りこむ。ネッシー研究家のローランドを家に泊めている。

ショーゾー

ニッポンに観光に来たオブライエン夫妻の案内人。編笠をかぶり、人力車を引いて、夫妻にいたるところで桜が咲いているニッポンの名所を紹介する。父は旅行会社を経営している。やたらと夫妻を露天風呂に入れ、寿司と天麩羅と海苔の入ったすき焼きを食べさせる。

メキシコの少年 (めきしこのしょうねん)

マヤ遺跡を見にメキシコに来て、ツアーコンダクターとはぐれてしまったオブライエン夫妻を案内する少年。英語が全くできないようで、身振りで意思を伝えようとするが、夫妻には上手く伝わらない。ジャングルの中にあるオルメカ巨石文明の遺跡、巨石人頭を夫妻に見せる。 タルカムはガイドと勘違いして少年にチップを渡すが、後で親切からしてくれたことだと気づいて恥じ入る。

メイ

つり目のカンガルーで、クリスマスにオーストラリア旅行に来たオブライエン夫妻を追いかけ回す。野生動物園に住んでいたが、逃げ出す。クリスマスプディングの匂いのついた、タルカムのセーターが気に入ってしまったらしい。実は、野生動物園に来る前は人に飼われていて、セーターを着せてもらっていた。 結局タルカムのセーターを奪い取り、着て走り回る。

ミイラ

タルカムがエジプトに出張に行った際、おみやげ屋で出会い、マーガレットに送ったおみやげの小包となぜか一緒に空輸されてしまう。夜中、唐突に水道管を壊して、庭に池をつくる。じつは、タルカムがおみやげ屋でおまけに貰った、「あるもの」の世話をしにやって来たのだった。

古代史の研究家 (こだいしのけんきゅうか)

オブライエン夫妻の家の近くで、古代ローマの遺跡の発掘調査を行っている、ヒゲの男。タルカムが外で昼寝をした時に夢で見たものの正体が、行進する古代ローマ軍の部隊だと教えてくれる。その後も、マーガレットに『古代ケルトの信仰と伝説』という本を貸してくれる。 姓名、年齢は不明。

マックス

タルカムの学校時代の友人。クラス一の秀才だった。インドのベンガル地方に住んでいたが、イギリスに戻る。インド風の服をきて、インド風の家に住む。オブライエン夫妻をパーティに呼び、カレーをごちそうし、魔法のような仕掛けでインドに連れて行く。

ネト

オブライエン夫妻がアフリカへ行った時の案内人。現地の少年で、しっかりした英語を話す。途中で車をオーバーヒートさせてしまうが、夫妻を非常に大きいバオバブの樹のところに連れて行ってくれる。車のトラブルを気にして、手作りの仮面をくれる。

ホテルカプカプのボーイ

オブライエン夫妻がポリネシア一周旅行で宿泊した、島の小さいホテルの従業員 。近くにある、大きくて近代的でアトラクションやサービスも行き届いているホテルのカフェで、よくお茶を飲んでいる。ホテルの仕事は午後4時までで、それが終わるとみんなで魚を捕る。海を渡って夜中に行われる、にぎやかな誕生パーティに、夫妻を招待してもてなしてくれる。

レナート

オブライエン夫妻がイタリアのベニスへ旅行に行った際、マーガレットに近づき、たぶらかそうとしたジゴロ。マーガレットが結婚していると知って、それ以上の親切はやめてしまう。ゴンドラこぎのマルコや、ベネチアングラス屋の主人と友達。

ナポレオン

マーガレットが、友達から留守のあいだ預かったダルメシアン犬。非常にきれい好きで、タルカムが寒さにやられないように鉢植えを家に入れようとすると、汚れていたので蹴飛ばしてしまう。やたらと贅沢な食事をする。しかし性格は良く、タルカムが忘れた書類を、くわえて会社まで40分走って届けたりする。

おとなりの3人 (おとなりのさんにん)

オブライエン夫妻の隣人。いつも仮装パーティをやっていて、魔女が着るような、トンガリ頭の頭巾と黒服を見につけ、魔物の仮面をかぶっている。何故かいつも三人一組で夫妻の家にやってきて、おすそ分けなどをする。中の人の正体は、まったく不明。

SHARE
EC
Amazon
logo