概要・あらすじ
大魔王の率いる魔王軍によって、世界の4割が魔物たちの支配下に置かれた世界。人々は凄腕の戦士である勇者レオンに世界の命運を託していた。そんななか、アシューとキジラという二人の戦士も、大魔王の討伐を目標に、旅を続けていた。魔王軍の中でも、強力な力を持つ魔物を何体か倒した事で、二人は戦士達の間でも噂されるようになっていた。
そんな二人が大魔王の討伐に固執するのには、ある事情があった。かつて、二人は勇者レオンのパーティーとして、ともに旅をしていた。しかしある日、くだらない理由から二人同時にパーティーをクビになってしまう。その日以降、「レオンより先に大魔王を討伐し、自分達クビにした事を後悔させてやる」という理由から、二人は協力しあって旅を続けているのだった。
登場人物・キャラクター
アシュー
キジラとともに旅をしている白髪の戦士。18歳の男性。勇者レオンの仲間だったが、ある日くだらない理由でパーティーをクビになる。以降、いっしょにクビになったキジラとともに、自分たちをクビにした事をレオンに後悔させるという事だけを目標に、大魔王の討伐を目指している。育ちが良く、学があり、聡明な性格。しかし、レオンのパーティーをクビになった事の精神的ショックで、夜尿症や夢遊病を発症している。 キジラとは、レオンのパーティーに加わる前から顔見知りであり、互いに犬猿の仲だった。しかし、クビになってからは互いに「無二の親友」と認めるようになり、お互いを思いやるように。むしろ、仲睦まじい様子を見た他人から、気持ち悪く思われるほどになっている。
キジラ
尖った髪型の男性の戦士。アシューとともに旅をしている。鼻筋に十字型の傷跡がある。勇者レオンの仲間だったが、ある日、くだらない理由でパーティーをクビになる。以降、いっしょにクビになったアシューとともに、自分達ちをクビにした事をレオンに後悔させるという事だけを目標に、大魔王の討伐を目指している。スラム育ちで毒物に強く、大家族だったため炊事や選択が得意。 もともとは攻撃魔法が得意だったが、レオンから「攻撃魔法ばかりで使えない」と言われた事を悔しがり、補助魔法や回復魔法を習得している。
ローズ
武道家の少女。武道一家に生まれ、男しかいない道場で育つ。15歳で武者修行の旅に出るまで、女を見たことがなく、生まれて初めて出会った二人の女賢者とパーティーを組んで以来、大のおっぱい好きになってしまう。しかし、ある時、女賢者二人が勇者レオンのパーティーに引き抜かれてしまい、以降レオンのことを恨んでいる。ある町でアシューとキジラの二人と出会い、彼らの強さとレオンとの因縁を知って、パーティーに加わる。 世間知らずだが、戦闘は得意。
勇者レオン (ゆうしゃれおん)
世界的に有名な戦士で、計り知れない戦闘力を持つ男。大魔王を討伐できる唯一の人間として、世界中の人々から一縷の望みを託されており、尊敬するものも多い。しかし、当人は極めて情が薄い性格で、さらに女好き。かつてはアシュー、キジラの三人でパーティーを組み、旅をしていた。ある日、二人の女賢者と出会い、その二人をパーティーに加える事になる。 その代わりに、アシューとキジラの二人に手ひどくダメ出しをした挙げ句、二人をクビにする。
リンダ
かなりな巨乳の持ち主の女戦士。胸元の開いた鎧を着ているのは、ほかにサイズ合うの物が見つからなかったため。故郷の町を破壊し、自分の親を殺した魔王軍の一員「岩石巨兵」を追っている。アシューとキジラに岩石巨兵の討伐を助けてもらうように依頼する。そのとき、彼らが冒険を続けている理由を聞いて呆れ果てている。
岩石巨兵 (がんせききょへい)
魔王軍の一員。人間の数十倍ほどもある巨大な体を、目や関節も含めて全身余すところなく岩石で覆っている魔物。絶大な防御力で人間の攻撃を寄せ付けず、斬撃は地面を砕くほどの威力を持つ。アシューとキジラの二人を同時に圧倒するが、二人をけなす際に勇者レオンを引き合いに出してしまい、逆上した二人から一撃で倒されてしまう。