すだちの魔王城

すだちの魔王城

勇者が魔王を倒して10年が経ち、平和になった世界。平和ゆえに赤字に苦しむ、道具屋の少年・ムラビト、居場所を失った元魔王の少女・マオ=マオーウ、うつ病で療養中の勇者・アッシュの3人を軸に描くファンタジーコメディ。講談社「月刊少年マガジン」2021年11月号より連載を開始。「次にくるマンガ大賞2023」コミックス部門で第5位に選出。

正式名称
すだちの魔王城
ふりがな
すだちのまおうじょう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ファンタジー
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社)
巻数
既刊7巻
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概要・あらすじ

冒険者の旅立ちの地であるサイショ村。道具屋「すだち屋」を営む少年・ムラビトは、廃業の危機に追い込まれていた。勇者が魔王を倒して10年。平和そのものとなった世界では、冒険者が激減。「回復薬」や「毒消し」の需要もなくなってしまったのだ。そんな訳でムラビトは、副業として便利屋の仕事をしながら、なんとか暮らしていた。そこにある日、黄金色の瞳をした少女がふらりと村にやってきた。彼女の正体は、10年前に勇者に倒されたはずの元魔王・マオ=マオーウ。居場所をなくした彼女は、死に場所を探しているのだが、不死身のために死ねないという悩みを抱えていた。ひょんなことから、マオの血を分け与えられたムラビトは、魔王の力の一つ「魔物ノ統率者(モンスター・コンダクター)」をマオから受け継ぐ。それは代々の魔王が受け継ぐスキルであり、魔王の資格そのものである。ムラビトに魔王の素質を見いだしたマオは、彼を次代の魔王に仕立て上げ、自らを解放しようとする。しかしムラビトは、魔王になることは拒否。その代わり、マオと一緒に道具屋を経営しながら、二人から魔王の力を取り除く方法を探そうと誘う。こうしてマオはムラビトの仲間になり、すだち屋で働くことになった。

登場人物・キャラクター

ムラビト

通称「Lv.1の村」と呼ばれるサイショ村で「すだち屋」という道具屋を営む少年。8歳の頃、父を亡くしてからは一人で店を切り盛りするが、魔王が倒されてからは世界が平和になり、道具屋の需要が激減。看板は降ろさないが、便利屋の副業でなんとか生計を立てているのが実情。瀕死の重傷を負った際、第776代目の元魔王・マオ=マオーウの血を分け与えられ、魔王の力の一つ「魔物ノ統率者(モンスター・コンダクター)」を継承。数々の魔物を召喚する力を得る。そのため、マオはムラビトが第777代目の魔王であることを明言している。夜になると右のおでこから角が生え、魔王の姿に変身する。

マオ=マオーウ

第776代目の元魔王。黄金色の瞳、左右二本の角が特徴の少女。クチモグラという宙に浮くモグラのような魔物を従えている。10年前、勇者アッシュによって倒されるが、不死身のために死ねずにさまよう。サイショ村で自殺を図った際、巻き込んでしまったムラビトに血を分け与える。魔王の力を得たムラビトと共に、道具屋・すだち屋で働くことになる。性格はかんしゃく持ちで傲慢だが、純情な面もある。

アッシュ

10年前、魔王・マオ=マオーウを倒した勇者。27歳の男性。無精ひげと長い髪が特徴。魔王討伐を志したのは15歳の頃で、サイショ村の道具屋・すだち屋で木の棒を買って旅立った。魔王打倒後は「アーサー」に改名させられ、世界中の人々の平和の"偶像"であり続けることを強いられる。その結果うつ病となり、半年前からサイショ村の村はずれの小屋で酒浸りの日々を過ごす。すだち屋で働くマオを見かけ、10年前から彼女に恋をしていたことに気づく。ムラビトがマオの夫だと聞かされ、ムラビトの命を狙う。

書誌情報

すだちの魔王城 7巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉

第1巻

(2022-05-17発行、 978-4065275573)

第2巻

(2022-07-14発行、 978-4065280690)

第3巻

(2022-11-16発行、 978-4065294673)

第4巻

(2023-03-16発行、 978-4065307991)

第5巻

(2023-07-14発行、 978-4065319925)

第6巻

(2023-11-16発行、 978-4065334201)

第7巻

(2024-03-15発行、 978-4065350805)

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