概要・あらすじ
加賀大助、福ちゃん、三太はいつも駐車場でラジコンを走らせている仲良し3人組。ある日、3人の友人・倉持ひろしが何者かに誘拐されるという事件が発生する。ひろしを連れ去った車をたまたま目撃していた大助たちは、好奇心から身代金の受け渡し場所を覗きに行く。そこで3人は身代金を奪おうとしている犯人に遭遇してしまう。
得意のラジコンを使って犯人に立ち向かい、大手柄を上げた大助たちは、以後「ラジコン探偵団」として銀行強盗や密輸事件など数々の難事件に挑むことになる。
登場人物・キャラクター
加賀 大助 (かが だいすけ)
「ラジコン探偵団」のリーダー格である小学生男子。元気いっぱいで好奇心旺盛。父親が加賀モータースという自動車修理工場を経営していることもあって自動車が大好き。ちょっと見ただけの車の車種や色を覚えているほど。ラジコンカーのテクニックもピカイチで、ラジコンを使っていろいろな事件を解決したり、ラジコンレースに参加したりと、さまざまな活躍を見せる。 所有しているラジコンカーはポルシェ934。
福ちゃん (ふくちゃん)
「ラジコン探偵団」のメンバーの小学生男子。ちょっと太った天然パーマで、一見気が弱そう。だが、銃を持った銀行強盗を相手にして1人で立ち向かうなど、意外と行動力がある。所有しているラジコンカーはコンバットバギー。
三太 (さんた)
「ラジコン探偵団」のメンバーの小学生男子。眼鏡をかけて小柄。手先が器用で、自分のマシンに赤ランプとサイレンを仕込んでパトカーに改造したり、加賀大助のポルシェに小型カメラを搭載したりと、メカニックとして活躍する。所有しているラジコンカーはランチャ・ストラトス。
蟹丸警部 (かにまるけいぶ)
その名の通り蟹のようないかつい顔立ちの警部。いつも福ちゃんから「ヘイケガニ」と呼ばれている。頭の回転はさほど速くないが、加賀大助たちの言うことに耳を貸す柔軟さを持ち併せており、「ラジコン探偵団」の力を借りて数々の難事件を解決することになる。捜査に協力してくれたお礼に、大助たちにラジコンのパーツを買ってあげるなど、心優しい一面も持つ。
黒沢 ゆうじ (くろさわ ゆうじ)
加賀大助のライバル。凄腕のラジコンテクニックを持つ。高価な送受信バンドを複数持っており、金持ちのボンボンのように見えるが、実は新聞配達のアルバイトをしてラジコン代を自力で稼いでいる努力家。所有するマシンは童夢-零RLと、ヨネザワから発売されたウェーブハンターシリーズのランチャ・ストラトス。
倉持 ひろし (くらもち ひろし)
加賀大助、福ちゃん、三太の友人の小学生男子。ラジコンをしてみたいが親に許してもらえず、いつもラジコンで遊んでいる大助たちのことをうらやましく思っている。資産家の息子であることから、塾に行く途中に身代金目的で誘拐されるが、危ないところを大助たちに助けられる。
倉持ひろしの父 (くらもちひろしのちち)
倉持ひろしの父親。ラジコン探偵団の面々がいつもラジコンを走らせている駐車場のオーナー。5つの貸しビル、4つのスーパー、3つのパチンコ屋を所有している資産家。当初は自分の駐車場を勝手に使う加賀大助たちのことをいまいましく思い、見つけるたびに怒鳴り散らしていた。だが、誘拐されたひろしを助けてもらった際には、お礼として駐車場をラジコンサーキットに改装し、子供たちに提供する。
戸倉 龍二 (とくら りゅうじ)
「どくろの龍」の異名を持つ少年。ラジコンメーカーの社長の息子で、数々の高価な部品を使ってフルチューンしたブラック=カウンタックを操る。ラジコンのテクニックにも秀でていて、まともにレースをしても十分強いが、勝つためには手段を選ばない卑怯者。仲間に妨害電波を出させて、他の出場者の操作の邪魔をしたりする。
東大路 大左衛門 (ひがしおおじ だいざえもん)
「イーストもけい」の社長。加賀大助が優勝した6時間耐久ラジコンレースの主催者。ラジコンカーのほかボート、ヘリコプター、飛行機といった各分野のラジコンチャンピオンを、沖縄近くにある自分の島に招待する。何者かに命を狙われており、別荘の自室で遺体となって発見される。
さとし
加賀大助、福ちゃん、三太のクラスメイトの小学生男子。魚がかかるとラジコン戦車で釣り糸を引っ張る、というユニークな釣りの仕方をする。ラジコン探偵団の3人と一緒に夜釣りに行くが、そこで蟹丸警部の捜査する麻薬密輸事件に巻き込まれてしまう。
ラジコン仮面 (らじこんかめん)
番外編「大助のラジコン学校」に登場する。「ラ」の字が書かれた前掛けをつけた覆面男。「ラジコンなんでもはかせ」を自称。加賀大助たち「ラジコン探偵団」の面々に、ラジコンを道路の近くで走らせてはいけない理由をレクチャーする。その正体は作者のすがやみつる。