概要・あらすじ
ミニ四駆に熱中する13歳の少年・工藤モー太が、熱海市の中学校に転校してきた。モー太の趣味がミニ四駆だと聞いた同級生・温水沢ふとしは、「人間コース」でレースをしようとモー太を誘う。「人間コース」とは、クラスメートの背中で作ったコースである。ふとしは、超高級旅館・温水沢温泉の御曹司であり、生徒どころか先生までもが逆らえないため、クラスで好き勝手をやっているのだ。しかしモー太は、あっさりとふとしの誘いを断った。ふとしは怒りを隠し、モー太を自宅に招待。明日、自宅の直線100メートルコースで勝負しようともちかけた。ふとしが勝ったら、モー太が「人間コース」になり、負けたら「人間コース」の遊びをやめるという条件だった。モー太は勝負を快諾するが、目を離したすきに、相棒のミニ四駆・ロードスピリットを、めちゃくちゃにされてしまう。犯人はふとしだったが、誰も彼に文句は言えなかった。帰宅後、モー太は部屋に閉じこもり、ロードスピリットを修復した。翌日、ふとしの家の直線100メートルコースでレースが始まる。ふとしのマシンは、100万円の超絶スピード特化モーターを搭載しており、ノーマルモーターのロードスピリットに勝ち目はないように思われた。しかし、序盤こそ大きく差を開けられたロードスピリットだったが、徐々にその差を縮めていく。モー太は、一度も壁にぶつからず、トップスピードを維持しながら走れるようにマシンをカスタムしたのだ。壁にぶつかり、スピードが減衰することを前提とするミニ四駆レースでは、画期的なことである。そしてついに、モー太のロードスピリットは逆転勝利した。こうして、"新しい走り"でレースを制したモー太は、さらに強い敵と出会い、最速のレーサーに近づいていく。
登場人物・キャラクター
工藤 モー太 (くどう もーた)
熱海市に引っ越してきた13歳の中学生男子。ミニ四駆レーサーで、マシンはロードスピリット。母親は旅館「龍の湯」で仲居をしている。毎朝、風呂場掃除など、母の仕事の手伝いをする孝行息子。明るく元気でポジティブな性格。ミニ四駆のことになると、周りが見えなくなるほど熱中する。ロードスピリットにミニ四駆パーツ"LASER"を装着し、「絶対真空(ウルト・エアフォース)」の必殺技を繰り出す。
グリス・マッケンジー
13歳の中学生男子。工藤モー太のクラスメート。リーゼントが特徴。ミニ四駆レーサーで、マシンはロードナイト。ものすごいあがり症で、人前に出ることが苦手。計算能力が高く、ロードナイトにミニ四駆パーツ"LASER"を装着し、「流星光路(スタアロード)」の必殺技を繰り出す。
温水沢 ふとし (ぬくみざわ ふとし)
13歳の中学生男子。工藤モー太のクラスメート。太った体型とテカテカした肌が特徴。ミニ四駆レーサーで、マシンはゴールデンリッチ。熱海市で大きな力を持つ超高級旅館・温水沢温泉の御曹司。親の権力を背景に、クラスで暴君と化している。
ギ亜斗 (ぎあと)
熱海サンビーチ付近の廃墟に巣食う少年。鬼の角のように見える二本の前髪が特徴。速さのためなら手段を選ばない「ジャドーブランド」のミニ四駆を使うギャングレーサー。マシンはジャドージャック。ミニ四駆パーツ"LASER"を装着し、「整流支配(エアロ・ドミナシオン)」の必殺技を繰り出す。
民家 タミ子 (たみや たみこ)
ミニ四駆・ロードスピリッツを開発した少女。究極の速さを目指した王道の走りをする「ロードブランド」を率いる。工藤モー太、グリス・マッケンジーにミニ四駆パーツ"LASER"を与え、二人を熱海ミニヨンフェスに参加させる。
クレジット
- 原案
書誌情報
MINI4KING 4巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉
第1巻
(2021-12-27発行、 978-4091433664)
第2巻
(2022-05-27発行、 978-4091433978)
第3巻
(2022-11-28発行、 978-4091435606)
第4巻
(2023-05-26発行、 978-4091436085)