概要・あらすじ
青森の山奥に住む男子高校生・紅大和はお祭りを何よりも愛し、日本一のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」に憧れている。金を貯め、ついに「東京ガールズコレクション」を観にやって来た大和だったが、入場するにはチケットが必要なことを知らず、会場に入れない。諦めきれず、関係者出入り口からこっそり会場を盗み見ようとしたところ、大和はモデルが喧嘩をしている場面に遭遇し、仲裁することとなる。
その一部始終を見ていた「東京ガールズコレクション」の社長は、見事喧嘩を治めた大和にプロデュース力があると判断し、彼をチーフプロデューサーに抜擢する。その後、大和は同年代のモデルとの関わりを通して、彼女たちを救ったり逆に救われたりしながら、立派なチーフプロデューサーとして成長していく。
登場人物・キャラクター
紅 大和 (くれない やまと)
青森県白神山奥村に住む高校2年生の男子。茶髪を無造作ヘアにしている。実家は林檎農園を経営している。お祭り好きで、人を楽しませることを何よりも愛する。企画を立てるのが得意で、実家の林檎農園を使ったイベントを開催し、寂れていた農園に人を呼び寄せることに成功した実績を持つ。「東京ガールズコレクション」で、モデルの喧嘩を仲裁したことをきっかけに、東京ガールズコレクションの社長からチーフプロデューサーに任命された。 明るく誰とでもすぐに打ち解ける才能を持ち、チーフプロデューサーになった後は、同年代のモデルたちと親しくなり、彼女たちの窮地を救っていく。
マミ
青森県北目屋村出身の女子。ウェーブのかかった金髪をウエストまで伸ばしている。トップモデルになるのが夢で、青森から東京に上京して来た。現在は「東京ガールズコレクション」とコラボレーションし、オリジナルグッズを販売するなど幅広いジャンルで活躍している。ファンも多く実力も確かだが、夢と現実の間でギャップを抱えて悩むこともあり、仕事を辞めたいと感じることもある。 カンナに対してライバル心を持ち、彼女と一緒に仕事をしなくてはならない場面では仕事から逃げ出そうとするなど、ややプロ意識に欠けるところがあった。だが、カンナとの喧嘩を紅大和に仲裁された際、彼にかけられた言葉によって、強いプロ意識を芽生させる。その後、チーフプロデューサーとなった大和と交流を持ち続け、ともに成長していく。
カンナ
「東京ガールズコレクション」で活躍するモデルの女子。黒髪をミディアムヘアにしている。マミのライバルだが、実力はマミよりも少しだけ上で、先にCDデビューを果たした。マミが歌う予定だった歌を横取りするなど、仕事を奪うこともあり、マミとの仲の悪さは業界でも有名。一方でプロ意識は非常に高く、嫌いなマミとの仕事でも、私情を挟まずに淡々とこなす。
安斉 マリナ (あんざい まりな)
モデルとしてトップクラスの実力を持つ女子。黒髪を胸の当たりまで伸ばしている。既婚男性との不倫がスクープされて失踪し、1か月以上行方が分かっていない。海外のショーで活躍した経験も多く、世界的な雑誌の表紙を飾ったこともある。そのため「東京ガールズコレクション」を見下し、出演依頼があっても断っていた。不倫騒動後、多くの企業やファンから見放されることとなったが、「東京ガールズコレクション」の社長は、安斉マリナをいまだに評価しており、イベントに出演して欲しいと思っている。
社長 (しゃちょう)
「東京ガールズコレクション」の社長を務める女性。いつもパンツスーツ姿で髪型もショートカットと、中性的な雰囲気を持つ。紅大和がモデルの喧嘩を仲裁した手腕、そして彼の明るさや華やかさに目を付けて、「東京ガールズコレクション」のチーフプロデューサーに任命する。
来場 (らいば)
「東京ガールズコレクション」のプロデューサーを務める男性。モデルの意見を聞き、スタッフとモデルの橋渡しをしてイベントを盛り上げる仕事をしている。しかし、モデルたちに対して真剣に向き合わないため、評判は悪い。高校生の紅大和がチーフプロデューサーに任命されたことに嫉妬しており、彼の仕事を妨害することもある。
茂木 (もてぎ)
35歳の男性俳優。有名なモデルに近づき、親しくなって油断させたところで、彼女たちの恥ずかしい写真を撮り、その写真をネタに金を強請っている。すでに多くのモデルが被害に遭っているが、写真という弱味を握られているため、警察にも相談できない状態にある。「東京ガールズコレクション」のモデルも狙われている。
周藤 あまね (すどう あまね)
世界的に有名なイベントプロデューサーの男性。3D技術をはじめとする、最新の科学技術を駆使してファッションショーを行うことで有名。アニメの主人公や故人のモデルをCGで再現し、モデルとしてランウェイに登場させることもあり、幅広い層のファンを獲得している。その実力は、「東京ガールズコレクション」の社長ですら恐れているほど。