リトルウィッチアカデミア

リトルウィッチアカデミア

TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』のコミカライズ作品。落ちこぼれ魔女であるアツコ・カガリが、困難に直面しつつも夢を目指してまっすぐ青春を駆け抜ける姿を描く。TVアニメ版にはない、本作オリジナルストーリーも収録されている。「月刊少年エース」2017年2月号から2018年10月号にかけて掲載された作品。

正式名称
リトルウィッチアカデミア
ふりがな
りとるうぃっちあかでみあ
原作者
TRIGGER
原作者
吉成 曜
作者
ジャンル
学園
 
魔法使い・魔法少女
関連商品
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あらすじ

第1巻

アツコ・カガリはあこがれのシャイニィシャリオのような魔女になるべく、名門のルーナノヴァ魔法学校に入学した。しかしホウキにも乗れず、魔女の常識をなにも知らないアツコは右往左往し、同じくルーナノヴァ魔法学校に向かうロッテ・ヤンソンの助けを借りて、入学式へと向かう。だが、アツコとロッテはトラブルによって、偶然居合わせたスーシィ・マンババランを巻き込み、危険なアルクトゥルスの森に迷い込んでしまう。入学式の時間が刻一刻と迫る中、アツコはそれでもあきらめず、森で手に入れたシャイニーロッドの力を使って入学式にすべり込む。こうしてアツコのルーナノヴァ魔法学校で過ごす日々が始まるが、魔法の使えないアツコは、クラス内でも落ちこぼれと見なされ、孤立してしまう。それでも、何事にも一生懸命なアツコの姿勢は周囲に受け入れられていき、アツコは次第にクラスメイトとも打ち解け始める。

第2巻

アツコ・カガリは夢に向かって一直線に突き進んでいたが、魔法は相変わらず使えないままだった。あまりの成績の悪さに変身魔法で追試をする事が決まるが、一向にうまくいかない。ダイアナ・キャベンディッシュが助っ人となってアツコの追試に付き合い、二人は少しだけ距離を縮めるが、変身魔法は失敗。追試は不合格となってしまったのだった。成績が悪いアツコは、一人だけ晩餐会に参加が許されず、部屋で落ち込むが、大いなる力を与えるという「ポラリスの泉」の伝説を思い出す。アツコはこっそり部屋を抜け出し、ポラリスの泉を目指す。そして同じく晩餐会で退屈な思いをしていたアンドリュー・ハンブリッジと出会う。トラブルメーカーのアツコに巻き込まれたアンドリューは、二人でいっしょにポラリスの泉を目指す事となる。泉の守護者に襲われたりしつつも、力を合わせて困難を乗り越えた二人は遂にポラリスの泉へとたどり着く。しかし光り輝く泉は、アツコの前から消え去ってしまう。そして駆けつけたアーシュラにポラリスの泉の真実を聞いたアツコは、改めて自分の力で前に進む決意を固める。

第3巻

ルーナノヴァ魔法学校の威信を賭けた学生対抗のホウキレースの開催が決まるが、期待の星とされたダイアナ・キャベンディッシュが病にかかり、倒れてしまう。アツコ・カガリはダイアナの代わりにホウキレースに出場しようとするが、ホウキに乗れないアツコはやる気が空回りし、迷走する自分自身に落ち込んでしまうのだった。しかし、対戦相手からダイアナの代わりとしてアツコが指名され、レースのアンカーとして出場が決定する。アツコと仲間達は、思いを一つにしてレースに挑んで健闘するが、仲間達のがんばりを前に、ホウキに乗れないアツコは緊張がピークに達してしまう。自分がどうすればいいのかわからないアツコに、対戦相手はシャイニーロッドさえ渡せばホウキで飛べるようにしてあげる、という取引を持ちかけて来るのだった。レースを取るか、自分の夢を取るか、選択を突きつけられたアツコはどちらも選べず挫折しそうになる。しかしそこに思いがけない助けが現れ、アツコは再び奮起し、ホウキレースに挑むのだった。

登場人物・キャラクター

アツコ・カガリ (あつこかがり)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。長い栗色の髪をした日本人。幼い頃に見たシャイニィシャリオのような魔女になるため、ルーナノヴァ魔法学校に入学した。ただし魔法に関する知識はゼロで、ホウキにすら乗る事はできない。そのため、クラス内では落ちこぼれ扱いされている。ただそれでもあきらめないまっすぐな思いを持ち、アツコ・カガリの前向きな姿勢は次第に周囲にも認められていく。 当初は魔法を使えなかったが、努力する事で変身魔法だけは少しずつ使える兆しを見せている。細かい事にこだわらない豪快な性格をしているが、それゆえに後先考えない行動を取ってトラブルを起こす事もしばしば。そのため教師からは問題児扱いされている。入学直前に知り合ったロッテ・ヤンソンとスーシィ・マンババランとはルームメイトで、よくいっしょに行動する。 周囲からは「アッコ」の愛称で呼ばれる。シャイニィシャリオの描かれたカードが宝物。アルクトゥルスの森でシャイニーロッドを手に入れて以降、シャイニーロッドをいつかシャイニィシャリオに直接返したいと思っている。

ロッテ・ヤンソン (ろってやんそん)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ソバカスのある顔に眼鏡をかけ、金髪をショートヘアにしている。初対面のアツコ・カガリを自分のホウキに乗せてあげるなど、まじめでやさしい性格をしている。トラブルでアルクトゥルスの森に迷い込んだ際に、力を合わせて突破した事でアツコとスーシィ・マンババランと友情を育み、入学式後は三人でルームメイトとなった。 ただし、猪突猛進な性格のアツコや悪巧み好きなスーシィに振り回される事が多い。歌う事で道具に宿る精霊を呼び出し、会話する特技を持つが、そのせいで幼い頃はいじめられていた過去を持つ。流星号の一件では持ち主を探そうとするアツコに過去の自分を重ね合わせ、持ち主探しを手伝った。その際に流星号には精霊が「宿っていない」と思っていたが、実はまだ生まれていなかっただけで、新たに「生まれた」精霊との会話を喜んだ。 読書家で人気小説「ナイトフォール」の大ファン。「ナイトフォール」に関する事ではふだんと打って変わって行動的な部分を見せる。

スーシィ・マンババラン (すーしぃまんばばらん)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ピンク色の長髪で左目を隠している。陰気な雰囲気を漂わせた毒コレクターで、他人が自分にかかわるのを嫌う気質を持つ。初対面のアツコ・カガリに対しても、しゃべれないように魔法をかけたりしている。アルクトゥルスの森に行くつもりで偶然、アツコとロッテ・ヤンソンがルーナノヴァ魔法学校に向かうところに居合わせた。 その後、彼女達が引き起こしたトラブルに巻き込まれて共にアルクトゥルスの森に迷い込む。森では珍しいコカトリスの羽根を手に入れるべく、アツコ達を騙して利用するが、コカトリスの怒りを買って危機に陥ってしまう。ピンチをアツコに救われた事で、彼女達と行動を共にするようになった。アツコがルーナノヴァ魔法学校の入学式に間に合った際にいっしょに入学し、以降はアツコやロッテ・ヤンソンとルームメイトとなる。 集めた毒の素材で薬を作れるが、作った薬で実験を行おうとするなど、アツコに負けず劣らずのトラブルメーカー。実家は親が捨て子をよく拾って来るため大家族で、年中誰かの誕生日を祝っているため、誕生日のありがたみがわからずにいる。

ダイアナ・キャベンディッシュ (だいあなきゃべんでぃっしゅ)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。金髪碧眼で、イギリスの名門魔女家系に生まれ、頭脳明晰で公平な人柄から教師や生徒達からの信頼も厚い。アツコ・カガリの破天荒な言動に関しては、目にあまる物だと考えており、よく意見を対立させる。シャイニィシャリオの魔法を認められないとアツコに苦言を呈したが、困難を前にしても挫けないアツコの根性を認め、発言を秘かに撤回した。 アツコとは仲が悪いように見えるが、変身魔法の追試に助っ人として付き合ったり、アツコに欠点があると言いつつもいい部分は認めたり、隔意は持っていない模様。アンドリュー・ハンブリッジとは親戚関係で幼い頃からの知り合い。ただ意見が対極であるため、出会うたびにケンカ一歩手前の不毛な会話をするほど仲が悪い。 天才と言われるのにふさわしい実力を持ち、その知識はルーナノヴァ魔法学校の教師にすら読む事ができなかった古代ドラゴン文字を難なく解読するほどである。

アマンダ・オニール (あまんだおにーる)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。アメリカ出身のショートヘアのヤンキーで、男勝りの粗野な性格をしている。手癖が悪く、校内でたびたび問題を引き起こしているため、周囲からは「不良」と思われている。アツコ・カガリに対しても最初は淡白な態度を取っていたが、まっすぐで前向きなアツコの影響を受け、少しずつ変わっていく。 ポラリスの泉の件以降、まじめに勉強し出したアツコを見て、悔しさのような物を感じ、彼女を堕落させるためテストの答案用紙を盗んで来た。しかし誘惑に負けず、それどころかアマンダ・オニールの犯行がバレないように答案用紙を返しに行ったアツコを見て改心。退学覚悟でフィネランに自らの罪を告白し、アツコ達の減刑を願った。 その後は、フィネランの計らいで1か月の洗濯当番という軽い罰で済んだ。

ヤスミンカ・アントネンコ (やすみんかあんとねんこ)

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ロシア出身で、お菓子をこよなく愛するふくよかな体型をした食いしん坊。いつもなにかしら食べており、授業中まで隠れて間食をするため教師からたびたび怒られている。アマンダ・オニールからは「ヤースナ」の愛称で呼ばれる。穏やかな性格をしており、ご飯さえ食べられれば細かい事は気にしないが、周囲でケンカが起きた時は、ふだんは見せない迫力で強制的にケンカを中断させる。 実は幼い頃、まちがえて魔獣を食べてしまい、今もお腹の中に魔獣が生きて存在している。ふだん食べているのも魔獣の分も食べなければならないせいで、アツコ・カガリに言われてダイエットした際には、空腹の末に黒いスライム状の魔獣が現れ、寮内の食材や生徒を手当たり次第に襲った。

コンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク=アルブレヒツベルガー

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ドイツ出身で、長い黒髪をおさげにした、無口で小柄な人物。メカマニアで、ふだんは黙々と機械いじりをしている。つねに「スタンボット」という名前のロボットを連れており、彼女の気持ちをスタンボットが代弁する事もしばしばある。アマンダ・オニールからは「コンス」の愛称で呼ばれる。 機械の持ち込みは校則で禁じられているうえ、ほかの生徒にも機械を密売したり、修理を請け負ったりしているため教師からは問題児扱いされている。また知恵の妖精「グレムリン」を手懐けており、彼等の力を借りる事で瞬間的に機械を組み立てる事もできる。

アーシュラ

ルーナノヴァ魔法学校に勤める女性教師。眼鏡をかけたおとなしい性格ながら、なにもないところで転んだりとドジなところが目立つ。アツコ・カガリが初めて出会ったルーナノヴァ魔法学校の教師で、アツコの指導を買って出ており、彼女の一番身近な教師として見守り、導いている。ルーナノヴァ魔法学校の教師の中では比較的新参に位置し、上司のフィネランからは小言をもらう事もしばしば。 また私生活ではだらしないらしく、慌てて学校に飛び出て来た時はジャージ姿だった。アツコの持つシャイニィロッドについてなにか知っているようで、ロッドは選ばれたアツコが持つべきだと伝えている。

ハンナ

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ダイアナ・キャベンディッシュの取り巻きの一人で、赤毛をショートヘアにしている。バーバラとよくいっしょに行動しており、落ちこぼれのアツコ・カガリに対してよく嫌味な言動をする。ダイアナにはあこがれと友情のようなものを抱いており、彼女が火刑の病に倒れた際にはバーバラと共に奔走した。

バーバラ

ルーナノヴァ魔法学校に通う女子生徒。ダイアナ・キャベンディッシュの取り巻きの一人で、黒髪をロングヘアにしている。バーバラとよくいっしょに行動しており、落ちこぼれのアツコ・カガリに対してよく嫌味な言動をする。実は本好きで、人気小説「ナイトフォール」の大ファン。アナベル・クレムがルーナノヴァ魔法学校に来た時は興奮を露にしたが、ファンが必要以上に作者に影響を与えるべきではないという信条からアナベルから距離を取り、陰からこっそり見守っていた。 バーバラのその姿勢はアナベルがスランプから脱するカギとなった。ダイアナにはあこがれと友情のようなものを抱いており、彼女が火刑の病に倒れた際にはハンナと共に奔走した。

アンドリュー・ハンブリッジ (あんどりゅーはんぶりっじ)

イギリスのエイプルトン校に通う男子高校生。ハンブリッジ伯爵家に連なる高貴な血筋で、整った容姿と落ち着いた物腰で女子人気が高い。合理主義者で、魔法が現在では廃れて役に立たないと考える父親の意見に影響を受けている。ただし自分自身、魔法についてよく知らず、偏見で批判しているとも自覚しており、魔法をよく知るためルーナノヴァ魔法学校の晩餐会に参加した。 晩餐会で偶然、アツコ・カガリと出くわし、騒動に巻き込まれる。その後、一生懸命なアツコの姿を見て魔法への認識を改めた。ダイアナ・キャベンディッシュとは親戚関係で幼い頃から付き合いがあるが、意見が対立しているため仲が悪い。

フランク

イギリスのエイプルトン校に通う男子高校生。軟派な性格で、男子校に通っているため女子に強い興味を持つ。アンドリュー・ハンブリッジの友人で、彼がルーナノヴァ魔法学校の晩餐会に誘われたのを羨ましがり、アンドリューに無理を言って付いて来た。ダイアナ・キャベンディッシュの事を気に入ったが、アンドリューとダイアナの仲の悪さを見て慌てる。

シャイニィシャリオ

魔法でショーをして世界的な人気を博した魔女。6歳の頃のアツコ・カガリが、魔女を志すきっかけになった女性。トレーディングカードやシャイニィロッドのレプリカなど、関連グッズが売られるほど人気を博したが、10年前に引退して現在は消息不明。また一般人には人気があったが、魔法を見世物的な扱いをした事で魔女からの評判は悪く、シャイニィシャリオが在籍したルーナノヴァ魔法学校でも彼女に批判的な意見を持つ者は多い。 アツコはポラリスの泉で、シャイニィシャリオの学生時代の幻影を見た。

ウッドワード

ルーナノヴァ魔法学校にホウキレースを申し込んで来た魔女。美しい妙齢の女性で、眼を閉じている事が多い。流星号に乗ったアツコ・カガリに興味を示し、病気にかかったダイアナ・キャベンディッシュの代役として彼女をホウキレースのアンカーに指名した。その正体はアーシュラの師匠。ルーナノヴァ魔法学校に訪れた際の魔女の姿も仮初のもので、本来は淡い緑色の髪に若草色のドレスをまとった美女の姿をしている。 彼女が連れて来たホウキレースの選手も、自らが呼び出した「ドライアド(精霊)」を変身させたものだった。アツコの持つシャイニィロッドの正体を知っているようで、杖に選ばれた彼女の資質を見極めるため、あえて彼女を追い込む試練を課した。

ホルブルック

ルーナノヴァ魔法学校の校長を務めている女性。穏和な性格をした小柄な老婆で、入学式に飛び入りで参加したアツコ・カガリも特別に入学を許可した。ルーナノヴァ魔法学校の経営難に頭を悩ませており、借金をしているファフニールには頭が上がらない。学校に残されていた借金の証文は、古代ドラゴン文字が読めずに気づかなかった。 優秀な生徒であるダイアナ・キャベンディッシュを高く評価しており、彼女には強い期待を寄せている。

フィネラン

ルーナノヴァ魔法学校の上級教師を務めている女性。中年で痩せており、厳格な性格の持ち主。成績が悪いうえに、トラブルを巻き起こすアツコ・カガリには頭を悩ませており、彼女に変身魔法の追試を課したりしている。ただし、ただ厳しいだけの人物という訳ではなく、アマンダ・オニールがテストの答案用紙を盗んだ時は、返しに来たアツコの思いと犯行を素直に認めたアマンダの意思を尊重して、比較的に軽い罰で済ませるなど、根は生徒思いの優しい性格をしている。

ファフニール

ラスタバン遺跡に住むドラゴンの老人。金にがめつい性格をしており、ネット投資で莫大な財を築いている。ルーナノヴァ魔法学校にも多額の金を貸し付けており、利息と称してルーナノヴァ魔法学校の「魔導石」を差し押さえた。学校自体も取り上げるつもりだったが、実は証文が難解な古代ドラゴン文字で書かれていたため、証文を読む事ができない歴代校長を騙しているだけだった。 証文には利息の支払いは決められておらず、元本も今までの支払いで足りる事がダイアナ・キャベンディッシュに暴露されたため、おとなしく「魔導石」を返し、ルーナノヴァ魔法学校から手を引いた。

アナベル・クレム (あなべるくれむ)

120年間書き続けられた人気小説「ナイトフォール」の作者。一般では作者の正体は不明とされている。その正体は歴代レイトフォールの作者が使っていた魔法のペンを受け継いだ幼い少女。ナイトフォールの作者は一人ではなく、証となる魔法のペンと共に代々受け継がれて来た者で、現在のアナベル・クレムは十二代目。アナベル自身は魔女ではない一般人で、一時は自信を喪失して作家業をあきらめそうになるが、ロッテ・ヤンソンとの出会いによって再び作家として奮起した。 それ以降はロッテとは友人関係となり、小説がスランプに陥った時は、取材という名目でロッテのいるルーナノヴァ魔法学校に遊びに来た。

場所

ルーナノヴァ魔法学校 (るーなのゔぁまほうがっこう)

1500年の歴史を持つ魔法学校の名門。優秀な魔女を何人も輩出しており、シャイニィシャリオもルーナノヴァ魔法学校の出身者である。ホルブルック校長を始め多数の魔女が教師として務めており、用務員や雑業はゴブリンや妖精が行う。校則によって学校内は機械の持ち込みが禁止されており、内部の施設は「魔導石」から供給される魔力によって稼動している。 ルーナノヴァ魔法学校はかつて魔法が衰退した時代に、魔法の栄光を取り戻した九人の魔女によって創設された輝かしい謂(いわ)れを持つ。ただし栄光も今は過去の話で、近年は科学の発展で魔女に対する偏見が強まっており、全盛期の10分の1程度の生徒数しかおらず、経営難に陥っている。

アルクトゥルスの森 (あるくとぅるすのもり)

古い伝説が眠る森。魔法樹で守られた神聖な場所とされ、一度迷い込んだら魔女ですら脱出する事は困難な場所となっている。そこら中に危険な食人植物が茂っており、一般人は歩くだけでも危険。またアルクトゥルスの森には伝説の魔獣である「コカトリス」が棲んでおり、コカトリスのブレスは対象を石化する凶悪な威力を持つ。アツコ・カガリ達はルーナノヴァ魔法学校に向かう途中、トラブルで森に迷い込んでしまい、森で眠っていたシャイニィロッドの力を目覚めさせる事で脱出した。

ポラリスの泉 (ぽらりすのいずみ)

ルーナノヴァ魔法学校に存在する魔法の泉。「輝きを秘めた魔女に大いなる魔力を与える」という伝説のある泉で、ふだんは立ち入り禁止となっている、ルーナノヴァ魔法学校の北校舎の果てに存在するとされている。ポラリスの泉には「アルカス」と呼ばれる大きな白熊が番人として存在するため、迂闊に泉に近づくと襲われてしまう。番人を切り抜け、北斗七星のアーチをくぐり抜ける事で、光り輝く泉にたどり着く事ができる。 ただし泉は未熟な者が来ると光を失い、目の前から消え去ってしまう。そのためアツコ・カガリは目の前から消え去った泉を見て、泉に認められるのにふさわしい実力を身につける事を誓った。

その他キーワード

変身魔法 (へんしんまほう)

対象を変身させる魔法。「メタモールフィーフォシエス」の呪文を唱える事で発動させる事ができ、人間を動物に変身させたり、洋服を違う物に変化させたりする事ができる。また動物に変身した際は、動物の言葉がわかるようになるという効果がある。ただし、使う人間がきちんと変身する姿をイメージできないと中途半端な変身になるため、アツコ・カガリは練習の際に、体の一部だけ変身するという失敗を何度も繰り返していた。

シャイニィロッド

シャイニィシャリオが持っていた杖。宝石が北斗七星の形にはめこまれた白い杖で、「ノットオーフェオーデンフレトール」の呪文で魔法を使う事ができる。シャイニィシャリオの持っていた杖として有名で、相当数のレプリカが出回っている。アツコ・カガリはアルクトゥルスの森で手に入れたシャイニィロッドを本物と考え、いつかシャイニィシャリオに返したいと思っている。 ウッドワードは、シャイニィロッドの事を「クラウソラス」と本来の名で呼んでいた。

流星丸 (りゅうせいまる)

世界を数時間で周ったという逸話を持つ魔女のホウキ。現在はルーナノヴァ魔法学校近くの魔法道具店に、鎖でがんじがらめに縛られて厳重に保管されている。魔法がかけられたホウキで、精霊は宿っていないためロッテ・ヤンソンが魔法をかけても精霊は現れなかった。持ち主が行方不明になってずっと保管されていたが、持ち主に返してあげようというアツコ・カガリの思いつきで持ち主が探される。 本来の持ち主は「魔女界のスピードスター」の異名を持つ凄腕のホウキ乗りだったが、すでに他界。その事実をアツコに教えられた流星丸は、新たな精霊となって生まれ変わり、アツコ達に感謝を伝えた。その後、「ふさわしい主を探す」という言伝(ことづて)を残して旅に出た。

魔女 (まじょ)

魔法を使う女性の総称。その起源は巨石文明の時代に遡り、衰退の時代を一度迎えつつも、現在まで残った魔法の使い手達である。魔法を使うのは、なにより生まれついての素質が大事であるとされ、一般人でも魔法を使える者は存在するが、逆に素質がない者にはまったく使う事ができない。そのため魔法を代々受け継いで来た血筋や伝統が重要視される傾向がある。 現在は科学技術の発達で、魔法の実用性を疑問視する声が内外に湧いており、魔女の数は年々減っている。

クレジット

原作

TRIGGER , 吉成 曜

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