幼なじみとのじれったい胸キュンラブコメ
「えーゆー」のあだ名で呼ばれる界世之介と、彼女の隣人で幼なじみでもある水萌汐との何げない日常から物語は始まる。思春期を迎えた頃から汐を異性として意識するようになった世之介だが、彼女といい雰囲気になりそうになるものの、なかなか理想の展開にならない現状にモヤモヤしていた。一方、そんな世之介を意識している汐も、彼へのアプローチが空回りしがちなことに悩んでいた。付かず離れずの距離感を保つ幼なじみ同士の恋愛模様が、パンチラをはじめとしたお色気要素や学園コメディを交えながら展開される。
シャイで子供っぽいもう一人のギャル系幼なじみ
堺世之介のもう一人の幼なじみである火威灯は、ギャル系な見た目に意地っ張りな性格で、世之介に対してはツンデレの態度を取っている。しかし、過去の出来事から世之介に恩義を感じるとともに大切に思っており、本音では世之介と恋愛がしたいと思っている。だが、素直になれない性格が災いし、その思いは空回りしたり誤解されたりと、なかなか二人の関係は進展しない。また、友人の水萌汐とはお互いにライバルだと認識しており、つねに警戒している。
五人の幼なじみとの奇妙な関係
当初は界世之介、水萌汐、火威灯の複雑な三角関係が中心だったが、ストーリーの進展とともに新たに月見るな、日向春、木暮梢の三人のヒロインも登場し、世之介は彼女たちのアピールに毎回エロい妄想を募らせる。やがて夏休みの旅行や夏祭り、体育祭に誕生日会などイベントも増えていき、世之介の周囲との人間関係や日常に波乱が巻き起こる。見た目も性格も好みも異なるそれぞれのヒロインたちとの交流や攻防、エッチなアクシデント、ヒロイン同士の友情や争いも見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
界 世之介 (さかい よのすけ)
とある高校に通う1年生の男性。火威灯や水萌汐、月見るな、日向春など、複数の幼なじみがいる。彼女たちを幼い頃に助けた経験があり、「英雄」をもじって「えーゆー」という呼び名で親しまれている。幼なじみの彼女たちに対してはふつうに接しているため、周囲からは美少女の彼女たちをまったく意識していないように見えている。しかし、実際には成長した彼女たちを異性として強く意識しており、子供の頃から変わらない過度なスキンシップや近すぎる距離感に、内心でドギマギする毎日を送っている。また、漫画も幼なじみの恋愛を描いたラブコメを愛読し、現在の関係性に素直になれない一方で、ひそかな恋愛願望を持ち合わせているため、屈折した感情を抱いている。しかし、思春期の男子として恥ずかしく思う心のほうが大きく、彼女たちが仕掛けてくる数々のアプローチを拒否し続けては、その思惑に気付かない素振りを見せている。
火威 灯 (ひおどし あかり)
界世之介と同じ高校に通う1年生の女子。世之介や水萌汐、月見るな、日向春など、複数の幼なじみがいる。界世之介のことを「えーゆー」と呼んでいる一人で、幼なじみのあいだでは「あかり」と呼ばれている。派手な見た目のいわゆるギャル系女子で、家事全般に疎い部分がある。心優しい性格ながらも素直に気持ちを表現できない意地っ張りな一面があり、特に世之介に対しては辛辣ともいえる態度を取っている。しかし、言動とは裏腹に世之介のことを異性として強く意識しており、特に飼い猫を亡くしたショックから泣きじゃくっていた幼い頃、「オレが一生そばにいる」と言って慰めてくれた世之介の言葉を未だに大切に思っている。
書誌情報
幼馴染とはラブコメにならない 13巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2022-08-09発行、 978-4065286364)
第2巻
(2022-10-07発行、 978-4065294154)
第3巻
(2022-12-09発行、 978-4065299432)
第4巻
(2023-02-09発行、 978-4065306239)
第5巻
(2023-05-09発行、 978-4065315637)
第6巻
(2023-07-07発行、 978-4065321768)
第7巻
(2023-09-08発行、 978-4065328859)
第8巻
(2023-12-07発行、 978-4065335116)
第9巻
(2024-02-08発行、 978-4065345559)
第10巻
(2024-04-09発行、 978-4065351673)
第11巻
(2024-07-09発行、 978-4065361214)
第12巻
(2024-09-09発行、 978-4065367599)
第13巻
(2024-11-08発行、 978-4065374191)