レーカン!

レーカン!

瀬田ヒナコの代表作の一つ。花塚高等学校を舞台に、強い霊感を持ちながらも天然な主人公の天海響が、心霊現象に対して予想外の対応を見せる姿を描いたホラーコメディ4コマ漫画。芳文社「まんがタイムジャンボ」2010年3月号から2018年4月号まで連載されたのち、芳文社「まんがタイム」2018年5月号から2025年9月号まで連載の作品。2015年4月、テレビアニメ版『レーカン!』がTBSテレビやBS-TBSほかで放送された。天海を木戸衣吹、井上成美を伊藤美来が演じている。2015年11月、舞台版『レーカン!』が日本芸術専門学校大森校劇場で上演された。天海を前田希美、井上を高橋胡桃が演じている。

正式名称
レーカン!
ふりがな
れーかん
作者
ジャンル
ホラー
 
日常
レーベル
まんがタイムコミックス(芳文社)
巻数
全16巻完結
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転校生・天海の心霊コメディ日常譚

本作は、転校生の天海が心霊現象に遭遇する日々を描いたホラー漫画だが、日常系の要素も色濃く、ホラーとコメディが絶妙に融合している点が特徴。マイペースで天然気味な天海が、心霊現象に対してズレた反応を見せたり、幽霊を生きている人間とカンちがいしてふつうに接したりする様子がユーモラスに描かれている。

個性豊かな霊たちが巻き起こす騒動

本作には、個性豊かで魅力的なキャラクターが多数登場する。天海に取り憑(つ)いている霊たちは、生真面目な侍やセクハラをする猫、ムードメーカーのコギャルなど、多彩な顔ぶれで、彼女の周囲でさまざまな騒動を巻き起こしていく。一方、天海のクラスメイトの井上は幽霊が大の苦手。天海に対してつい厳しく接してしまうものの、結局は彼女の天然な言動に振り回されたり、不思議な現象に驚かされたりと、絶妙なリアクション役として活躍している。

幽霊たちの未練と心情にせまる

本作はホラーよりもコメディ要素が強いものの、登場する幽霊たちはそれぞれ重い過去や複雑な事情を抱えている。時おり、彼らの背景にせまるシリアスな描写や本格的なホラー展開も織り交ぜられている。生前に未練を残したコギャルの霊、猟奇的な死を遂げた頭のない少女の霊、そして死後に記憶を失い自分が誰なのかもわからない地縛霊など、天海は彼らと交流を重ねる中で、その心情や未練に真摯に向き合っていく。幽霊たちの切ない思いに触れながら、感動的なドラマが展開される点も、本作の大きな魅力となっている。

登場人物・キャラクター

天海 響 (あまみ ひびき)

花塚高等学校に転校してきた女子。長い黒髪と大きな瞳を持ち、日本人形のように美しい容姿をしている。礼儀正しくおしとやかな性格だが、生まれつき霊感が強く、そのためか言動にどこか独特なズレがある。幼い頃から霊と共に過ごしてきたため、霊をふつうの隣人のようにとらえ、優しく接している。その影響で、天海の周囲では頻繁に心霊現象が起こるが、扉が勝手に開くポルターガイストや、ラップ音によって探し物が見つかるなど、天海にとって好意的な出来事が多い。時には天海に害を及ぼそうとする悪霊に遭遇することもあるが、彼女はまったく怯(おび)えず、マイペースに対処している。本物の幽霊は怖がらないものの、お化け屋敷の作り物の幽霊にはふつうに怖がる。また、セクハラをしてくる猫の霊と、まじめな侍の霊がつねに憑いており、写真を撮ると高確率で彼らが写り込んだ心霊写真になることが多い。苦手なものは怖いもの。

井上 成美 (いのうえ なるみ)

花塚高等学校に通う女子。金髪のツインテールと吊り目が印象的な勝気な性格をしている。天海のクラスメイトだが、お化けが大の苦手で、彼女の霊感体質を頑(かたく)なに否定している。一方でツンデレな一面もあり、天海が困ったり体調を崩したりすると心配するなど、霊にかかわらなければふつうのクラスメイトとして接している。目の前で心霊現象が起きても怖がりながら決して信じようとはしないが、祖母子で育ったため、天海から守護霊は亡くなった祖母であると教えられた際には号泣し、そのことだけは信じている。

書誌情報

レーカン! 全16巻 芳文社〈まんがタイムコミックス〉

第1巻

(2011-08-06発行、978-4832269934)

第13巻

(2022-08-05発行、978-4832258754)

第14巻

(2023-10-05発行、978-4832259164)

第15巻

(2025-01-07発行、978-4832259638)

第16巻

(2025-11-07発行、978-4832259973)

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