あらすじ
踏切のさっちゃん
伊吹、マナ、将紀、優は高校の仲良し4人グループ。面白がって死んだ人が現れるという都市伝説を試すことにした4人。紙に人の形の絵を書いて、絵の中に電車事故で死んだ人の名前を書き、その人が死んだ場所で破る。結局、幽霊は現れなかったが、翌日、将紀がケガをしたというニュースが入る。
誘拐標識
子供が大人に手を引かれて歩いている標識は、女の子が誘拐された姿がモデルになっている。その標識の前で消したい人の名前を10回呼べば、呼ばれた人は連れ去られて戻ってこない。そんな都市伝説を友達から聞いた真冬。ある日、大好きな夏希に編んでいたネックウォーマーを理由もわからず、兄に燃やされてしまう。そのことで兄と大喧嘩した真冬は、噂の標識の前で「お兄ちゃんを消して」と10回叫んでしまう。
最後の晩餐
死んでしまった飼い犬の「チャーリー」を埋めるため、泣きながら穴を掘っていた千花。千花はヒツジのかぶり物をした給仕人に「そこに埋められては困る。自分が犬を引き取って供養するから」とレストランで休んでいくようにと促される。サービスで出されたスープはとても美味しかったが、その材料は犬のチャーリーだった。
ゆうやけ階段
野田新奈は小さい頃、さとみという女の子と仲良くしていた。新奈はさとみの兄が好きだったが、実はさとみに邪魔をされていたことを知る。言い訳をしようとしたさとみの手を振り払った新奈。その拍子にさとみは階段から落ちてしまう。彼女は腕にケガをしていたが、新奈は助けずに逃げてしまった。以来、さとみとは音信不通になり、ずっと罪の意識にさいなまれていた新奈。自分は誰とも幸せになってはいけないと、人と距離を置く彼女の前に秋生という男の子が現れる。
はいべえさん
小学生の佳保は特別なことがない限り、クラスで注目を集めることもない普通の女の子。家が隣の健人につまらない子と思われたくなかった佳保は、友達と一緒に「はいべえさん」の霊がいるという噂の場所で、「はいべえさん」を呼び出す度胸試しをしてしまう。
糸電話
向かいの家に住んでいた雪子と仲良しだったマキは、小さい頃よく糸電話で長話をしていた。中学校に上がり、糸電話は携帯に変わったが、学校の友達との会話のほうが楽しくなったマキは、地味で浮いてる雪子を疎ましく思いはじめる。