概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ハッコン
自動販売機に転生した日本人の男性。筋金入りの自動販売機マニアで、あらゆる自動販売機に精通しており、生前は給料の大半を自動販売機に費やしていた。交通事故の影響で倒れそうになった自動販売機を思わず支えようとして、自動販売機の下敷きとなって死亡する。その後、気づけば自動販売機の姿となって迷宮に佇(たたず)んでいた。自動販売機に内蔵された能力は使えるが、その能力を使用するにはお金を代償とした「ポイント」が必要となる。また「いらっしゃいませ」など、自動販売機に登録された音声しかしゃべることができない。ハッコン自身は、自動販売機の姿になったことはまんざらでもないと考えているが、自由にしゃべれないことには不便さを感じている。身動き取れず迷宮で留まっていると、ひょんなことからラッミスに拾われ、彼女と行動を共にするようになる。彼女の提案で肯定の場合は「いらっしゃいませ」、否定の場合は「ざんねん」の音声でコミュニケーションを図っている。生前の名前は不明だが、ラッミスから「ハッコン」と名付けられ、本人もこの名前を気に入っている。
ラッミス
迷宮を探索する「ハンター」の少女。金髪サイドテールの髪型で、軽装に身を包んでいる。活発で天真爛漫な性格ながら、ハンターとしては鳴かず飛ばずで、一人では魔物も満足に倒すことができない。臨時に組んだ同業者から見捨てられ、迷宮を一人でさまよっていた際に、自動販売機を発見する。試行錯誤を重ねながらこれが意思を持つ道具だと気づき、意思疎通を試みる。そして自動販売機に「ハッコン」と名付け、自らといっしょに行動することを提案した。ハッコンに強い愛着を感じており、ハッコンを奪おうとする者には強い怒りをあらわにする。「怪力の加護」を持ち、400キロ以上あるハッコンも難なく運ぶことができる。実は格闘の修行の際に岩を重りにしていたが、重りを外して身軽になったことで逆に感覚が狂い、戦闘能力の低下を招いていた。ハッコンを担いだことでかつての感覚を取り戻し、魔物とも渡り合えるようになる。
クレジット
- 原作
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昼熊
- キャラクターデザイン
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憂姫 はぐれ
書誌情報
自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉
第1巻
(2022-03-25発行、 978-4049143232)
第2巻
(2023-03-25発行、 978-4049149647)