概要・あらすじ
モンスターバスターの一家に生まれた少年、ギィン・ゴルドは、まだ見ぬモンスターを求め、相棒の何でも屋、プラナを振り回しつつも、日々駆けまわっていた。ある時プラナは、モンスターバスターのバッカルスより、アッテムト鉱山の隠し財宝に関する情報を得る。二の足を踏んでいたプラナだったが、アッテムトに生息するモンスターを目当てにやる気を燃やすギィンに押され、探索に向かうこととなる。
しかし、そのアッテムト鉱山こそが帝王エスタークの眠る地獄の迷宮であることに、気づく者は誰一人としていなかった。
登場人物・キャラクター
ギィン・ゴルド (ぎぃんごるど)
モンスターバスターの名家、ゴルド家の一人息子。活発な性格の少年。未知のモンスターを調査することを好んでおり、現在のお気に入りははぐれメタル。目当てのモンスターを見つけると周りが見えなくなってしまうため、余計な被害を自他共に被ってしまうこともある。そんな性格が災いしてレベルは11と低めなのだが、卓越した戦闘センスを持っており、敵モンスターの弱点を瞬時に分析し、攻略法を確立できる。 そのため、自分より格上のモンスターを何体も撃破しているが、同じ種類のモンスターとは戦わないというポリシーを持っている。剣、ハンマーなど多彩な武器を使用するが、現在ははぐれメタル討伐のため、毒針を主に使用している。
プラナ
何でも屋を営んでいる少女。ゴルド家とは交流があり、ギィン・ゴルドのレベル上げに付き合うことを彼の両親から頼まれている。レベルは32と高く、剣と呪文の両方を使いこなし、ブーメランなどの投擲武器の扱いにも精通している。また、ダンジョン探索も得意なため、用心棒として頼られることもある。ギィンのマイペースっぷりに常に振り回されている苦労人だが、時折彼の戦闘能力の高さを目の当たりにすることがあり、自分より強いのではないか?と考えることもある。
バッカルス
モンスターバスターの男性。常に3人組で行動している。強欲かつ臆病で、危険は他者に押し付けて美味しいところを持っていくタイプ。プラナのことこそ、強力な冒険者として一目置いているが、ギィン・ゴルドに関しては取るに足らない存在と認識している。また、強力な魔法使いに対して知らずにケンカを売るなど、人を見る目も今一つである。
ドラゴンライダー
アッテムト鉱山に潜む、ドラゴンにまたがった骸骨の形状をしたモンスター。地獄の帝王エスタークを崇拝しており、訪れた人間を抹殺して供物にしようとしている。ドラゴンの炎による攻撃と、本体の剣の二段構えの攻撃を得意としており、その連携はプラナすら苦戦させるほどであるが、炎を吐いた瞬間にドラゴンの飛行速度が落ちるという、本人も知らない大きな弱点を持っている。
エスターク
アッテムト鉱山の奥深くで眠っていた、地獄の帝王。3つの目と2本の大剣を持つ巨大なモンスターである。復活のためには決まった周期眠り続けて力を蓄える必要があり、いざ眠りを妨げられれば、目につくすべての存在を、人間、モンスター問わず殺してしまうという恐ろしい習性を持つ。巨体に似合わぬ俊敏さを持ち、大気を凍結させる冷気を放出。 さらに負った傷を瞬時に再生してしまう回復力まで備えており、攻防共に隙がない。
天空の勇者 (てんくうのゆうしゃ)
地獄の帝王エスタークを打倒する啓示を受けた、伝説の勇者。仲間と共に旅をしており、偶然ながらギィン・ゴルドとの邂逅を果たしている。彼の分析能力に興味を持ち、モンスターバスターとしての活動を調査。アッテムトの奥まで赴き、地獄の帝王と戦うギィンを援護した。
場所
アッテムト鉱山 (あってむとこうざん)
毒ガスが噴出しているため、現在は廃坑となってしまっている鉱山。冒険者の中では価値の高い宝が眠っているといわれており、挑戦する存在が後を絶たない。奥深くには謎の宮殿が存在し、それを守るかのように強力な魔物が多数徘徊している。
その他キーワード
モンスターバスター
モンスターを倒し、その賞金で生計を立てているプロの戦士たち。証となる「魔石」に倒したモンスターを封印、転送することにより、倒したモンスターに応じた経験値とお金を獲得することができる。しかし、儲けを得るためには強力なモンスターを相手取る必要があるため、並の実力では務まらない職業となっている。なお、ゴルド家など、モンスターバスターとして名を馳せる家も存在している。
クレジット
- 原作