中年卍

中年卍

実直でまじめに生きてきた中年男性の野矢正蔵は、高校の校務員として再就職。そんな正蔵が、自らが働く高校に通う女子・北園理子や空知南に付きまとわれ、理不尽に振り回される日々を描いた不純なラブコメディ。「コミックDAYS」で2018年12月から配信の作品。

正式名称
中年卍
ふりがな
ちゅうねんまんじ
作者
ジャンル
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

会社を首になり、高校の校務員として再就職を果たした中年男性の野矢正蔵は、女子高校生の北園理子になぜか付きまとわれ、不条理な日々を送っていた。そんなある日、正蔵が理子からクッキーをもらった現場を見ていた謎の女子高校生から、理子がほかの女子へのマウントを取るために特殊な男性と付き合おうとする危険な存在であることを聞かされる。その話を聞いた正蔵は、ますます理子への警戒感を露わにし、あの手この手で籠絡しようとする理子の誘惑を回避し続ける。しかし、理子の危険性を教えてくれた少女の空知南が体育用具室に入ろうとしているのを目撃したことをきっかけに、正蔵の運命は一転。正蔵は南から、自らのアパートの前で南が隣人の扉に卵を投げるのを止めることができるかという、謎の勝負を強いられ、成り行きから自分の部屋に南を泊めることになってしまう。何事もなく一晩を過ごすため、自制をして眠りについた正蔵を嘲笑(あざわら)うかのように、全裸で正蔵の前に現れた南は、昼間の勝負の続きをしようと申し出るのだった。

登場人物・キャラクター

野矢 正蔵 (のや しょうぞう)

生真面目な性格の中年男性。年齢は54歳。これまでの人生を実直に生きてきた善良な一般市民。すでに妻とは離婚しているが、慰謝料は取られていない。辛いことがあると、自宅で育てているサボテンの「サボ太郎」に話しかけて精神を安定させている。会社を解雇され、高校の校務員として再就職を果たした。安心・安全・平穏無事を人生のテーマとして掲げており、何事もない平凡な日常を望み、満喫している。しかし、勤め先の高校に在籍していた女子高校生の北園理子から積極的にアプローチを繰り返されたことで、いつか自分が法を犯して逮捕されるかもしれないという、極度の不安に苛まれるようになる。理子が危険な女であることを教えてくれた女子高校生の空知南からアドバイスを受け、理子に対する警戒を強め、ひとまずは難を逃れる。しかし、ある日の放課後に体育用具室に入ろうとしていた南を止めたことがきっかけとなり、成り行きから彼女を自分の住んでいるアパートに泊めてしまう。結果的に何も起きなかったが、就寝中に南との2ショット写真を撮られてしまい、南がその写真を世間に公表すれば、社会的に破滅する可能性に怯え続けることとなった。

空知 南 (そらち みなみ)

野矢正蔵の勤める高校に通う女子。黒髪のロングヘアで、眼鏡をかけている。おとなしい性格で礼儀正しいが、言動がつねに淡々としており、何を考えているのかわからないところがある。授業のサボリ癖があり、罰として校内の草むしりをよくさせられている。北園理子とは前の年に同じクラスだったことから、恋愛における理子の性質の悪さを理解している。そのため、彼女が付きまとっている正蔵に、彼女の危険性を教えた。人は誰しもがなんらかの欲望に支配されているという考えの持ち主で、善良な正蔵が心の奥底にどんな欲望を抱えているかを非常に知りたがっている。成り行きで正蔵のアパートに泊まった時に、南が隣人のドアに卵を投げるのを、正蔵が止められるかどうかの勝負を挑んだり、就寝中に全裸になって正蔵を誘惑するなど、理子とは別の意味でかなり危険度の高い人物。理子からは嫌われているが、空知南自身はまるで思い当たる節がなかった。

北園 理子 (きたぞの りこ)

野矢正蔵の勤める高校に通う女子。黒髪をおかっぱ頭にしている。朗らかで人当たりがよく、笑顔のかわいい少女。しかし、それは見せかけのもので、同級生の少女にマウントを取るために特殊な男性と付き合い、相手とのエピソードを捏造して吹聴してまわる、非常に性質の悪い性格をしている。校務員として採用された野矢正蔵に目を付け、手作りのクッキーを渡すなど、あの手この手を使って正蔵を誘惑している。「エア・ストーカー」という架空の人物にストーカーを受けているという鉄板の捏造エピソードを語り、同情を誘ってターゲットの男性を落とすテクニックを身につけている。空知南とは前年のクラスメイトで、彼女のことを非常に嫌っているが、その理由は不明。

東雲 薫 (しののめ かおる)

野矢正蔵と同じ高校で校務員を務める中年男性。頭頂部が禿げ上がっている。観察眼に優れており、女子生徒の校内での立ち位置を即座に見極めることができる。また、正蔵が北園理子にアプローチを受けていることもすぐに気づいた。人当たりはよく、なんでも相談に乗ると正蔵に話していたが、正蔵は東雲薫のことを内心で胡散臭(うさんくさ)がり、あまり信頼していなかった。後日、下着泥棒の罪で警察に逮捕される。

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