二度めの夏、二度と会えない君

二度めの夏、二度と会えない君

思いを寄せる少女の森山燐を、失意のままに不治の病で死なせてしまった事に後悔の念を抱く少年の篠原智は、突然半年前にタイムリープする。過去をやり直す事で、燐の心をバンドを通して救おうと奮闘する智の姿を描く、恋愛物語。「ゲッサン」2017年1月号から10月号にかけて連載された作品。

正式名称
二度めの夏、二度と会えない君
ふりがな
にどめのなつにどとあえないきみ
原作者
赤城 大空
作画
ジャンル
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

高校生の篠原智は、同じ高校に通う森山燐に思いを寄せていた。そんな中、ギターの得意な智は燐と共にバンドを結成し、文化祭でのライブを成功させるが、燐は不治の病に冒されていた。智は意を決して燐に自分の気持ちを打ち明けるが、燐からは拒絶され、そのまま燐は帰らぬ人となってしまう。失意のうちに智は燐と初めて出会った場所を訪れるが、そこで智は半年前にタイムリープしてしまう。今度こそ燐を悲しませない事を決意した智は、燐から距離を置こうとする。だがそんな智の気持ちに反して、燐は智にバンドを結成しようと話を持ち掛け、花京院姫子石田六郎がメンバーに加わる。何かと燐のペースに巻き込まれながらも、智は懸命に彼女の心に寄り添っていく。

第2巻

篠原智は、タイムリープしてきた二度目の夏を森山燐ら仲間たちと過ごしていた。智は燐とバンドを結成し、文化祭でライブをする事を目標としていたが、生徒会長の菅野瑛子はそんな智たちを目の敵にしており、ライブの開催を阻止しようとしていた。そこで智は、燐の歌声を瑛子に聞かせる事で理解の取りつけに成功し、公民館で行われる吹奏楽部の演奏の前座としてライブを行う事が決定する。そのライブの結果によっては、文化祭でライブを行う事ができると知った智は気合いを入れるが、燐は智が瑛子と距離を縮めているのが気に入らない様子だった。文化祭でのライブ開催の許可が下りたものの、智と燐の気持ちは少しずつすれ違っていく。そんな二人の仲を見かねた瑛子は、燐に智とのあいだに何があったのか問いただすが、燐は伝えてはいけない気持ちがあると答えるのだった。燐との微妙な関係が続いたまま文化祭の当日を迎えた智は、瑛子に励まされて燐に抱いている気持ちを伝える事を決意する。

登場人物・キャラクター

篠原 智 (しのはら さとし)

ギターを弾く事が趣味の男子高校生。小学生の頃に地元のアマチュアバンドの演奏を聴いてギターを始めた。篠原智自身がギターを始めるきっかけとなったアマチュアバンドの曲をコピーしている時に森山燐と出会い、共にバンドを結成する。しかし燐は不治の病に倒れ、燐は意を決して自分の気持ちを告白するが燐からは拒絶されてしまう。燐はそのまま帰らぬ人となってしまい、燐を絶望のまま死なせてしまった事を悔やんでいた矢先、突如として半年前にタイムリープする。二度目の夏を過ごす事となった智は、今度こそ燐を悲しませないと誓い、行動を開始する。

森山 燐 (もりやま りん)

篠原智と同じ高校に通う女子高校生。智と同じく地元のアマチュアバンドの演奏に感動して、自分もいつかバンドを結成したいと願うようになる。実は不治の病に冒され、余命いくばくもない状態だった。音楽の好きな智とは共感できるところも多かったが、いきなり告白してきた智に対して気持ちの整理をつけられずに拒絶してしまう。智たちと結成したバンドではボーカルを担当し、天性の歌声で多くの観客を魅了した。

菅野 瑛子 (かんの えいこ)

篠原智と同じ高校に通う女子高校生。智とは小学校からの幼なじみで、その頃から智に対して恋心を抱いていた。高校では生徒会長を務め、学生の本分は勉強にあるとの信念から、バンド活動をしている智たちと対立する。特に智と仲がいい森山燐に対しては衝突が絶えなかったが、燐の歌声を聴いてから少しずつ理解を示すようになる。その後は智たちのバンドが文化祭でライブができるように学校側と交渉するなど、バンドのマネージャー的な存在として活躍する。

花京院 姫子 (かきょういん ひめこ)

篠原智と同じ高校に通う女子高校生。内向的な性格が高じて不登校になり、出席日数が足りないために退学させられそうになっていたところを、智と森山燐に見いだされる。ふだんのシャイな姿とは裏腹に、ドラムを前にすると人が変わったようにアグレッシブな姿に変貌する。内気な性格だが他人と仲よくなりたいという気持ちは強く、智たちとのバンド活動を通して少しずつ成長していく。

石田 六郎 (いしだ ろくろう)

篠原智と同じ高校に通う男子高校生。智たちのバンドには最後に加入し、ベースを担当する。もともとは美術部で彫刻や絵画などに携わっていた芸術家タイプで、その作品はコンクールで入賞するほどの腕前を誇る。ベースの演奏技術は今ひとつながら、他人を惹きつける不思議な魅力を持っており、ファンも多い。花京院姫子と同じく友人が少ないが、姫子が内向的な性格が原因であるのに対し、石田六郎は一人の方が気楽でいいとの理由から、あえて友人を作らなかった。智たちと接する事で仲間意識が芽生え、バンドの中でも協調性を発揮するようになる。

クレジット

原作

赤城 大空

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