借王

借王

銀行員の安斎満、刑事の水沼正三、クラブのママの森下怜子という、それぞれの理由で億単位の借金を抱えた三人組が、返済のために悪人相手の詐欺で大金を稼ぐ経済漫画。シリーズに『借王II』『新・借王』がある。

概要

時は1995年。大阪のひかり銀行に勤める銀行員・安斎満は、バブル崩壊に伴うマネーゲームの失敗から、大口顧客である青柳の預金15億円を使い込んでしまっていた。青柳に自身の体を差し出すことで、来月までに1億円を返済すれば残りの返済を猶予してもらえることになった安斎だが、1億円のあてはなかった。

そんな中、京都の悪徳不動産業者である戎興産が土地を売り急いでいることを知った安斎は、それを利用して戎興産から3億円をだまし取ることを思いつく。ひかり銀行への強盗事件現場にたまたま居合わせたことで知り合った、刑事の水沼正三・スナックママの森下怜子という二人の借金持ちを仲間に引き入れ、安斎の計画がスタートする。

登場人物・キャラクター

主人公

ひかり銀行大阪中央支店次長である銀行員で32歳。T大法学部卒、年収1000万円。家族構成は妻と娘が一人。バブル期にマネーゲームにハマるも、バブル崩壊に伴って損失を出し、大口顧客である青柳の預金15億円... 関連ページ:安斎 満

大阪府警S署捜査四課の警部補である刑事で、45歳。妻子とは別居中。「刑事より極道に向く」と言われた悪徳刑事であり、かつて自分が逮捕したスリなどを自分の手駒としていいように使っている。その悪徳ぶりからつ... 関連ページ:水沼 正三

森下 怜子

大阪・ミナミでブティックとクラブを経営している女性で28歳。かつてはソープ嬢をしていた。クラブの経営状態が非常に思わしくなく、借金総額は5億円。そのため、安斎満に誘われて大規模詐欺の仲間となる。元ソープ嬢の経験を活かしたベッドテクで、詐欺にかけようとしている相手から情報を聞き出すなどの活躍をみせる。

青柳

京都に住む大富豪の中年女性。室町時代より続く日本舞踊の家元で、資産は1000億円とも2000億円とも言われている。安斎満に預金の15億円を使い込まれるが、定期的に安斎の体を差し出すことと、最初の1ヶ月で1億円を返済することを条件に、3年間の返済猶予を与える。

野田 玄太郎

京都・堀川通にある悪徳不動産会社「戎興産」の社長である中年男性。地元の暴力団M組とつながりがあり、地面師と組んで詐欺まがいのやり方で荒稼ぎをするなどしている。一見条件がいいが規制の都合で建物が立てづらい土地を売り急いでおり、安斎満たちによる詐欺のターゲットとなる。

民由党の政治家・吉川清太郎の秘書を20年間務めている男性。42歳。吉川の関連会社であるY建設の社長も務めている。清廉潔白な吉川の姿勢に心酔しており、自身も非常に真面目で誠実な性格。そのためY建設の部下... 関連ページ:榊 俊一

与党・民由党の政治家で元通産大臣の67歳男性。清廉潔白な政治家と評判だが、秘書の榊俊一でさえ気づかないところで非常に腹黒く、10億円の隠し財産を使って総理大臣の座を狙っている。息子・吉川春樹が起こした... 関連ページ:吉川 清太郎

吉川 春樹

与党・民由党の政治家である吉川清太郎の息子で、吉川酒造の社長。絵に描いたようなドラ息子であり、清太郎の失脚を狙う政敵・権藤茂の仕掛けた罠にはまり、3億円の手形をパクられる大失態を犯す。

権藤 茂

与党・民由党の政治家で58歳の男性。吉川清太郎と同じ選挙区で争っている政敵で、金に対する汚さを隠そうともしない性格をしている。吉川を追い落とすため、その息子の春樹に対する罠を仕掛けるも、それを水沼正三に気づかれてしまい、吉川の秘書である榊俊一と安斎満たちが接触するきっかけを作ることになる。

三上

吉川清太郎の関連会社である吉川酒造の営業課長で、吉川の秘書であった榊俊一の失脚後は、吉川の秘書およびY建設の実質的な社長となる。吉川の裏の面もよく知っているあくどい性格であり、Y建設の部下からの評判も悪い。

集団・組織

ひかり銀行

『借王』に登場する銀行。安斎満が勤めており、預金量は38兆円で国内第2位。国内店舗数300、従業員2万人という大型の都銀だが、バブル時の不動産融資の影響などで8000億円の不良債権を抱えている。

書誌情報

借王 (シャッキング) 全4巻 さいとう・プロダクション〈SPコミックス〉 完結

第1巻

(1996年3月発行、 978-4845813780)

第2巻

(1996年8月発行、 978-4845813797)

第3巻

(1996年11月発行、 978-4845813285)

第4巻

(1997年3月発行、 978-4845813742)

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