概要・あらすじ
物書きを志すも、なかなか筆に手が伸びず漫然とコンビニでバイトをしていた青年オレは、ある日下着ドロボウの少年僕と出会う。人並み外れた身体能力を持つ僕の力を世の中の役に立てるべく、二人は街の悪党を成敗することに。さらに、夜な夜なトンカチで悪そうな若者を殴って回るオジさんと、二人の活動を楽しむ女子高生のリーダーが加わり自警団を結成。
やがて自警活動は話題を呼び入団希望者が激増、正式に警備会社となるも、組織は暴走。保釈金目当てのゆすりを行い、過剰な治安維持活動を行うようになってしまう。オレと僕はそんな組織に嫌気がさし脱退。しかも自警団のメンバーを襲撃した二人は狙われる立場となってしまう。
登場人物・キャラクター
オレ
作家志望だが、原稿に手をつけることはほとんどなく、コンビニのバイトで食いつないでいる。日々を無為に過ごしていたが、ある時僕と出会い、身近な悪党を成敗することを提案。自警団結成のきっかけを作る。ただし、喧嘩は弱い。
僕 (ぼく)
工業高校卒のニート。非常に俊敏で高い身体能力を持つのだが、精神的に過敏で陰鬱、神経質のため社会に溶け込めないでいる。オレと出会い、街の悪党を成敗する自警団を始めることとなる。武器は右袖に仕込んだ分銅つきのワイヤーと、工業高校時代に作った鉄製のヨーヨー。また、関節技も得意としている。 童貞のため、非童貞・モテるやつを憎悪している。
オジさん
普段は平凡なサラリーマンだが、夜になるとトンカチを持ち、治安維持のため悪そうな若者たちを制裁する「若者殴り魔」として街の話題となっていた。「殴り魔」を捕まえようとしていたオレと僕と出会い、目的を同じとすることから自警団の一員となる。武器は両袖に仕込んだトンカチ。
リーダー
オレと僕の自警活動に「面白そうだから」という理由で参加した女子高生。自警団が4人のころは主に情報収集を担当していたが、自警団が警備会社として立ち上がると、受付として就職。僕からほのかな好意を寄せられている。
元ホームレス
路上で生活していたところを若者に襲われ、オジさんに助けられたことをきっかに自警団に入る。やがて自警団を警備会社として立ち上げ、組織の実権を握っていく。
空手野郎
自警団入りを希望するも最初は不採用となるが、警備会社となってからは街のパトロールを行う部隊の隊長となる。空手に自信があるいけすかない男。
ナンバー1
自警団ヒットマンのナンバー1。格闘技の使い手で、残忍な男。
ナンバー2
自警団ヒットマンのナンバー2。高い肺活量を活かし、服に仕込んだチューブからパチンコ玉を吹いて飛ばす攻撃を得意とする。ホームレスだったところを拾われて自警団入りした。
師匠
橋の下に住むホームレス。「ツバかけ」の目つぶしと、正確な「チンコ蹴り」で複数の敵を相手取る強者。
集団・組織
自警団
『生活』に登場する組織。オレと僕が立ち上げた街の治安を守るため、身近な悪党を制裁するチーム。当初はオジさん、リーダーを加えた4人だったが、治安維持活動が話題を呼ぶとメンバーが増加。正式に警備会社となる。だが、過剰な治安維持活動や保釈金目当てのゆすりなどが横行し、組織は腐敗。街のパトロールなどを行う表部隊と、悪党は制裁する裏部隊、諜報を行う情報部を有している。