傘寿まり子

小さな家で四世帯同居している幸田まり子は、残す仕事はエッセイの連載のみとなった、80歳のベテラン作家。そんなまり子はある日、旧友の死をきっかけに、自分の居場所を求めてリュック一つで家を出て、新たな人生を歩み始める。高齢のおばあちゃんが現代社会の闇と戦い、新たな出会いに刺激を受けて元気になっていく姿を描く波乱万丈の物語。「BE・LOVE」2016年第12号から掲載の作品で、2018年「第42回講談社漫画賞」一般部門を受賞している。

正式名称
傘寿まり子
ふりがな
さんじゅまりこ
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
社会問題
レーベル
KCデラックス(講談社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

80歳の女性作家の幸田まり子は、夫に先立たれて小さな一軒家に息子夫婦と孫家族と四世帯同居中。本来ならば、年齢的にも悠々自適な余生を送っているはずが、日々ぎすぎすした空気に包まれ、家族みんなが互いに余裕のない、息苦しい毎日を送っていた。担当の編集者の斉藤からは、連載中の作品の減ページを言い渡され、大切にしてきた仕事すら、先細りを感じざるを得ない状況に、まり子は落胆していた。そのうえ、家族が自分に内緒で家の建て替えを計画していた事を知る。互いにゆずれない間取りに、限りある予算、そしてまり子に対してどう説明するのかなど、問題は山積みのまま、まり子抜きに話は進められようとしていた。そんなある日、旧友である服部じゅん子の訃報を受け、急ぎ向かった先で、まり子は彼女の元夫の八百坂親承と久しぶりの再会を果たす。四世帯同居中の孤独死だったというじゅん子の死にざまを聞いたまり子は、亡くなってもなお、娘に疎まれるだけの存在となったじゅん子を、自分と重ね合わせる。そして年老いた自分が、長く生き過ぎた事で家族の迷惑になっている事実を痛感し、誰にも気を遣う事なく、新しい人生を歩む決意をする。

第2巻

一念発起して家を出た幸田まり子は、ネットカフェで日々を過ごす中、出会った野良猫のクロを保護する。これによって、ネットカフェにいられなくなったまり子は、クロといっしょに住める場所を求めて路頭に迷う事になってしまう。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、友人の元夫の八百坂親承だった。ひとまず場所を借り、泊めてもらう事になったまり子は、そこでかつての思い人である八百坂から、同棲を申し込まれる。嬉しさと恥ずかしさを含めたさまざまな感情に、困惑しとまどいながらも、まり子は彼と共に新たな一歩を踏み出す決意をし、念願だったクロも含めた共同生活を始める。豪華なマンションで、自由気ままな暮らしを謳歌する中で、まり子の執筆活動にもいい影響が現れ始める。先がないと思っていた仕事に、明るささえ見いだすようになり、まり子は意欲的に執筆を始める。しかし、出来上がった作品を読んだ斉藤編集長の反応は決していいものではなかった。認めてもらえなかったと判断したまり子はこの意欲を無駄にしたくないと、若い頃に立ち返って、再び小説を書こうと決意する。一方の八百坂は、まり子と彼女の作品に夢中だった。だが、書斎を作ろうとしたり、高級すぎる机を買おうとしたり、同じ話を繰り返したりと本人そっちのけで盛り上がる八百坂の姿に、まり子は違和感を感じ始める。

第3巻

再び小説を書く事を決意した幸田まり子は、八百坂親承と共に取材旅行に出発する。しかし、八百坂が運転する車が高速道路でまさかの逆走。正面からせまり来る大型トラックとぶつかりそうになるが、間一髪のところで回避し、あわや大惨事の事故を起こしかける。ひとまずは事なきを得たものの、まり子と八百坂は警察署で取り調べを受ける事になった。そこで初めて事の重大さを実感したまり子は、八百坂自身に起こっていた異変に、あらためて気づかされる。警察から連絡を受けて、八百坂を迎えに来た娘の上月は、父親の起こした事に腹を立て、逆上して叱責する。そのうえ、まり子と同棲している事を知るやいなや、頂点まで達した怒りの矛先はまり子に向けられ、上月は事故のすべてがまり子の責任であるかのように、彼女に罵声を浴びせる。そんな様子の上月に対して、あやまる以外何もできずにいたまり子の前に現れたのは、意外にも孫の嫁の彩花だった。家族に黙ったまま、だけを連れて警察署にまり子を迎えに来た彩花は、ヒートアップする上月に対して冷静に、そしてちょっぴりドスを聞かせてまり子を擁護。それでもなお、まり子に対して非難をし続ける上月はさらに激怒し、まり子と父親を引き離して別れさせようとする。

第4巻

八百坂親承のもとを去り、居場所を求めて再びネットカフェに戻る事にした幸田まり子は、そこで、ネットゲームという新たな世界を知る。まったくもって未知の世界であるネットゲームの中で、まり子は同じ年頃の三原しのと出会い、彼女の家を訪問。実際に顔を合わせた彼女から、刺激を受けたまり子は創作意欲をかきたてられ、再び行動に移す。ひきこもりがちのしのを連れて、東京の町へと繰り出したまり子は、プチ家出と称して好き放題町ブラを楽しむ。そんな中、しのが行ってみたかったというゲームセンターへとやって来た二人は、そこで格闘ゲームの神プレーヤーと呼ばれるガリオと出会い、対戦プレーで友情を築く。しかしその後、しのはいっしょに住んでいる娘の三原燿子とのわだかまりから、行方不明になってしまう。燿子からの知らせを受け、いっしょにしのを探し始めるまり子だったが、責任を感じた燿子が自分を追い詰め始めてしまう。そこでまり子が思いついたのは、インターネットを活用しての人探しだった。

第5巻

新作小説の執筆に向け、前向きに取り組んできた幸田まり子だったが、長年執筆を続けていた文芸誌「群青」から、連載打ち切りを言い渡されてしまう。現実世界だけでなく、作家としても居場所を失ったまり子は、自らが執筆活動を続けていくため、そして作品を発表するための場所を求めている人たちのために、ウェブ文芸誌を立ち上げる事を決意する。とは言っても、インターネットの事などまったく知識のないまり子は、ガリオの協力を得て、少しずつ道を切り開いていく。そこで、まず協力を求めたのは、カリスマクリエイターのくらはらてつろーだった。まり子は細い細い糸を必死にたどり、なんとか本人に接触する事に成功するが、藁(わら)をもつかむ思いで訪れた事務所でまり子たちを迎えたのは、不愛想な少女のような、まだ年若い女性だった。彼女とのやり取りは、神経が薄弱しそうなほど不毛なものだったが、てつろー本人から発された言葉に、まり子はひらめきを得る。これをきっかけに、てつろーと対等に話し合う事ができ、初心者のまり子たちにとって、ウェブ文芸誌創刊に向けて、貴重なアドバイスをもらう事になった。そして、看板作家を連れて来いという彼女最大の助言に従い、まり子たちは動き始める。

第6巻

幸田まり子は、くらはらてつろーからのアドバイスを受け、三原しのガリオと共に、ウェブ文芸誌「レトル」の創刊を目指して動き始めた。そんなある日、偶然出会った元カリスマ作家の小桜蝶子を、看板作家として口説き落としたいと考えたまり子は、蝶子の自宅まで足を運ぶ。しかしそこは、どこもかしこも物で埋まり、足の踏み場もないゴミ屋敷と化していた。それでもひるまず交渉しようとするまり子の携帯電話に、猫の写真を見つけた蝶子は、猫を連れてきてと要求。まり子は、気が進まないながらも、クロを連れて再びゴミ屋敷を訪れた。あまりの惨状に、怯えたクロが逃げ込んだ部屋は大量のゴミで埋まっていた。そこで身動きが取れなくなってしまったまり子は、偶然にも蝶子の未発表の習作を発見。すべてを忘れて読みふけり、あまりの面白さに感動したまり子は、この作品をレトルに掲載させてほしいと依頼する。しかし案の定、蝶子からの返事はNOだった。こんな物はゴミだと言い張る蝶子に対して、まり子はあきらめず、何度も足を運んでとうとう念願の原稿を受け取る。その後、レトルは準備号が発行され、蝶子の作品も世間の話題となり、すべてがうまく動き出すように思われた。しかしその時、突撃取材に訪れたネット配信番組によって、蝶子の自宅が許可なく生中継されてゴミ屋敷である事が世間に知れ渡ってしまう。

第7巻

ウェブ文芸誌「レトル」は、トラブルをうまく切り抜け、順調に走り出した。幸田まり子は、ついに看板作家の小桜蝶子に新作執筆の約束を取り付ける事に成功するが、一度作家活動を止めた彼女のブランクは長く、復帰はそう簡単ではなかった。まり子は、すっかり書く気をなくしてしまった蝶子に、なんとしても新作を書いてもらおうと試行錯誤するが、蝶子は自分が復帰するまで、まり子に代わりに書いてほしいと言い始める。それはまり子に、蝶子のゴーストライターになれという事だった。まり子は作家としてのプライドと、レトルの編集長として新作をアップしなければならない重圧の板挟みになり、苦しむ。若かりし頃、人気絶頂の蝶子に嫉妬心すら抱いていたまり子は、若い頃の自分のまま、蝶子に気持ちをぶつけてみるが、それでも新作執筆につなげる事はできなかった。いよいよ追い詰められたまり子は、蝶子を意識しながらも蝶子的に文章を書いてみようと、ためらいながらペンを持つ。すると、面白いように滑らかにペンは走り、あっという間に誰もが蝶子のものだと認める作品が仕上がってしまう。作品の出来に満足しつつ、ちょっとした気のゆるみから放置してしまった原稿は、蝶子の新作原稿として、一人歩きを始めてしまう。

第8巻

幸田まり子は、閉店した店舗が軒を連ねるシャッター商店街「ジョイフルモール」に、再び活気を取り戻す活動に取り組む事になった。考えあぐねた結果、商店街全部を使ってファッションショーを行おうと、方向性が決まった。商店街で細々と営業を続けている、シニア向けファッションの店「レディスファッションぴえ〜る」の店主、後藤忠男からの協力を得て、小桜蝶子のファッションセンスをフルに活用し、ウェブ文芸誌「レトル」と商店街がタッグを組む事になる。しかし、この提案を聞いた商店街の組合は、商店街の活性化自体に興味がないと、この企画を完全拒否。話し合い自体がまったく成立しないという不測の事態が起きる。もともとまり子たちに話を持ち掛けたくらはらてつろーも、あまりの状態に閉口。商店街の人々がやる気を失ったまま、主導権を大家の佐々木ににぎられている状態を目の当たりにして、てこ入れするには遅すぎたのではないかとこぼし、一旦この計画を白紙に戻す事を提案する。まり子は、ただ朽ち果てるのを待つだけとなってしまったこの商店街に、年老いた自分自身を重ね合わせ、どうしてもあきらめる事ができない。そんな中、おばあちゃんのファッション誌を目にしたまり子は、それをまねて商店街で自撮りした写真を発信し始める。

第9巻

シャッター商店街「ジョイフルモール」の活性化は困難を極めた。しかし、決してあきらめない幸田まり子の地道な働きかけが功を奏し、状況は少しずつ動き始める。そんな中、数少ない協力者である「レディスファッションぴえ〜る」の店主の後藤忠男が、組合長の村松杏子と揉めた事で心労がたたり、倒れてしまう。救急車で運ばれた後藤は、意識もはっきりせず、緊急入院となった。彼の様子を見たまり子は、あらためてファッションショーを成功させ、商店街の活性化を成し遂げる事を心に誓う。後藤の入院は、商店街の人々の意識を変えるきっかけとなり、次第に喫茶店「あひる」に集まり始める。そして、にわかに活気づき始めたところで、まり子はあらためて後藤の退院祝いにファッションショーを開催しないかと提案し、事は急速に動き出す。しかし、モデルとして必要不可欠な地元住民がショーに参加したがらない事や、商店街の中華屋「福禄亭」の後継者問題など、問題は山積していた。年老いてしまった人々の気持ちを変えるのは容易ではないとわかっていながらも、心が折れそうになるまり子に、最終的に助け舟を出してくれたのは、ずっと大反対だった組合長の杏子だった。

評価・受賞歴

本作『傘寿まり子』は、2018年に「第42回講談社漫画賞」の一般部門を受賞している。

登場人物・キャラクター

幸田 まり子 (こうだ まりこ)

女性作家で、年齢は80歳。小さな一戸建てで、息子夫婦と孫家族と四世帯同居をしている。しかし旧友の服部じゅん子の死がきっかけで、自分の存在について考える事になり、家族のためにも自分自身のためにも家を出る決意をする。作家として続けてきた仕事にも先細りを感じる中、滞在先に選んだネットカフェを拠点に、新たな人生に向けて執筆活動を再開する。仕事は文芸誌の群青に連載中のエッセイ一本にとどまっていたが、小説の執筆を決意するなど、次第に本格化させていく。猫のクロやオーナー、八百坂親承、三原しのなど、さまざまな人たちとの出会いにより、人として、作家として、さらには女性として、はつらつと生きる事への情熱が再燃する。おっとりしていて穏やかな性格だが、基本的には好奇心旺盛で、どんな事にもまずは飛び込んでみる度量を持っている。のちに、ウェブ文芸誌「レトル」を立ち上げて、執筆のみならず、編集長となって編集にも携わるようになり、編集の面白さを知る。

初子 (はつこ)

幸田こうじの妻。義実家で姑と夫、息子夫婦と孫と四世帯同居中。細かい性格で、人目や世間体を気にするため、「ご近所に知れたらなんて思われるか」が口癖。表立ってはいい嫁であろうと、姑である幸田まり子を気にかけ、心配する素振りを見せている。しかし実際はまり子を疎ましく感じており、世間体と自分の事だけを考えて、嫁として最低限の体裁を整えようとしているだけである。息子のハヤトの嫁である彩花とは、正反対の性格で気が合わないところが多く、何かと叱ったり子育てに関しても口を出したりと口うるさくなりがちで、水と油のような関係。しかし、孫の宙の事は溺愛している。のちに、若い男性との浮気がまり子に知れる事となり、夫への不満が明るみに出る。

幸田 こうじ (こうだ こうじ)

幸田まり子の息子で、初子の夫。もともと勤めていた会社からリストラされ、再就職したものの、収入は減って生活は楽ではない。実家でまり子と妻、息子夫婦と孫と四世帯同居中だが、妻から同居の限界を訴えられ、家のリフォームを進めるようにせまられている。しかし母親の手前、勝手に進めるわけにもいかず、母親と妻のあいだで板挟み状態。そんな中、突然家を出て行ってしまった母親が連絡もない状態で行方知れずとなり、心配していると同時に、ストレスを溜め込んだ初子からの愚痴やさまざまな圧力から、日々耐え忍んでいる。母親を含め、家族みんなでなかよく暮らしたいという理想を持っているため、出て行った母親が、のちに正式に独立したいと賃貸マンションの契約書を持ってきた時には堪忍袋の緒が切れ、逆上して書類を投げ捨てた。

彩花 (あやか)

宙の母親。ハヤトとはできちゃった結婚のために経済力がなく、ハヤトの曾祖母である幸田まり子と、義両親の幸田こうじや初子と四世代で同居している。のんびりした性格のため、何かと細かい初子から叱られる事が多い。しかし、何も考えていなそうな雰囲気とは裏腹に、思った事はズバズバと口にするタイプ。基本的に彩花本人には悪気はまったくないが、主に初子はその言葉に振り回される事が多い。まり子の事は大おばあちゃんと呼んで慕っており、まり子が家を出て、事故に巻き込まれた際にはまり子をおもんばかり、誰にも告げずに彼女を警察署まで迎えに行った。

(そら)

彩花とハヤトの息子で、幸田まり子のひ孫にあたる。まだ言葉もはっきりしゃべれない幼児で、最近はビニール袋で遊ぶのがマイブーム。彩花が忙しい時には、ベビー用サークルに入れられているが、体のサイズ的に限界にきている状態。サークルを壊して脱走し、横になって眠っていたまり子の頭にビニール袋をかぶせて遊んでいたところを発見され、ちょっとした騒ぎになった。幸い大事には至らなかったが、これも家が狭く、遊ぶ場所がないからだという話になり、家のリフォームを進めるきっかけとなった。

ハヤト

彩花の夫。幸田こうじと初子の息子で、幸田まり子の孫にあたる。まだ若くてお金もないため独立できず、実家で祖母と両親、妻と息子の宙と四世帯同居中。家のリフォームに関する家族会議には参加しているが、いつも喧嘩になって話し合いにならない両親のあいだに入って、なだめる役を担っている。

斉藤 (さいとう)

文芸誌「群青」の編集者を務める男性。幸田まり子の担当編集者であり、作家としてまり子をリスペクトしている。彼女の執筆する作品の変化にいち早く気づくなど、まり子との作品作りに積極的に取り組むが、編集部での立場が弱く、意見が通らないために紙面への影響力は皆無に等しい。まり子に対して、静かで穏やかなおばあちゃん的なイメージを抱き、個人的に癒しを求めている。しかし家を出てからのまり子が、どんどん変化していく事に個人的には困惑しながらも、編集者としては歓迎の気持ちがあり、内心複雑な状態。「作家は雑誌に貢献するもの」という編集長の考え方に違和感を感じており、「作家は雑誌に貢献するために書いているわけではない、よりよい作品を世に生み出すための場として雑誌を提供しているのだ」という考えを持っている。のちに、まり子の連載が打ち切られる事になったあとも、会社に内緒でこっそりまり子に協力する。

編集長 (へんしゅうちょう)

文芸誌「群青」の編集長を務める男性。斉藤の直属の上司にあたる。15歳年下の元モデルの女性と結婚したばかり。売り上げが下降の一途を辿る群青を、新しい企画でリフレッシュしようと画策。若い層に人気のウェブマガジンで、コラムを書いている新進のクリエイターのくらはらてつろーに、群青でエッセイを書いてもらおうと考えており、それが決まれば幸田まり子の連載を打ち切る事を予定している。自分の代で群青がなくなってはならないと、群青の休刊が懸かった戦いを、なんとか生き残ろうともがき苦しんでいる。基本的には「作家は媒体ありき。いい作品は雑誌あってこそであり、世の中に流通する雑誌がなければ、作家は生まれ育たない」という考えを持っている。

八百坂 親承 (やおさか ちかつぐ)

服部じゅん子の元夫で上月の父親。もともと資産家の御曹司で、じゅん子と結婚後に二人の子供をもうけたが、離婚した。その後の付き合いはほとんどなかったが、最近になって元妻の訃報を受け、昔の知り合いに連絡を取る中で、幸田まり子と再会する事になった。現在は会社も引退し、豪華なマンションで一人暮らしをしている。ひょんな事からまり子を部屋に泊める事になり、彼女といっしょに食卓を囲めたらどんなに幸せかと、居場所を失いかけていたまり子に同棲を提案。新たに二人での新生活をスタートさせる。しかし何度も同じ話を繰り返すなど、認知症の疑いがあり、いろいろと忘れっぽい状態。車の運転中は特にその症状が強く出る事が多く、のちに高速道路を逆走して警察沙汰となる。

服部 じゅん子 (はっとり じゅんこ)

若い頃、女性に絶大な人気があった女性作家。幸田まり子とは仲のいい同世代の作家仲間だった。容姿端麗で、資産家の御曹司の八百坂親承と結婚して、二人の子供をもうけたが離婚した。ここ20年ほど、体を悪くして生きこもりがちになっていたが、亡くなった。永らく体が悪かった事から、葬儀に訪れる弔問客はほとんどいなかった。実は四世代同居中にもかかわらず、自室での孤独死だった。同居中の家族から、亡くなっていた事に気づかれないまま、3日後に発見された。彼女の死が、まり子に自分の残りの人生について考えるきっかけを与える事になった。

上月 (こうづき)

服部じゅん子と八百坂親承の娘。年老いた母親と共に四世帯同居をしていたが、忙しい暮らしの中で母親が亡くなっていた事に気づかなかった。いつもイライラと気が立っており、余裕のなさが感じられる。のちに、父親が事故を起こしかけた際には、警察署にかけつけた途端、幸田まり子に食って掛かり、すべてをまり子のせいにしようとするなど、傍若無人に振る舞う。その後、父親を一時的に引き取るも、部屋に閉じ込めてまり子を引き離して会わせないようにし、さらに施設に入れようと考えている。

三原 しの (みはら しの)

幸田まり子がネットゲームで知り合ったおばあちゃん。年齢は75歳。ゲーム上では、「ちえぞう」というハンドルネームで活躍中。田舎の町で友達に囲まれて一人暮らしをしていたが、倒れた事がきっかけで、東京に住む娘の三原燿子のもとでいっしょに暮らし始めた。しかし、知る顔のいない場所での新しい生活になじめず、もともと好きだったゲームに明け暮れる日々を送るようになり、次第に引きこもるようになっていった。心臓に持病があり、次に倒れたら命が危ないと言われているため、燿子からはかなり心配されている。しかしまり子と出会い、年上であるはずの彼女の行動力に圧倒され、困惑しつつも次第にまり子に共感するようになる。のちに、ホームレス状態のまり子に自分といっしょに住む事を提案。また、ウェブ文芸誌「レトル」の創刊に向けて、まり子の片腕となって共に戦う仲間となる。

三原 燿子 (みはら ようこ)

三原しのの一人娘。東京に出てきて十数年、働き続けてマンションを購入した。会社では40代で課長を務めるキャリアウーマン。田舎に残してきた母親が倒れた事がきっかけで、しのを東京の自分のマンションに呼び寄せ、いっしょに暮らす事を決めた。母親を心配しての事だったが、いつまでも東京での暮らしになじめず、日に日に孤独感を増していく母親の姿を見るたびに、心を痛めていた。そして母親に苛立ちすら感じるようになり、そのジレンマに苛まれている。のちに、幸田まり子のおかげですべてのわだかまりが解消され、まり子と猫のクロとの同居にもゴーサインを出す。ウェブ文芸誌「レトル」創刊に向けて、しのと共に協力する事になる。

ガリオ

格闘ゲームの神プレーヤーと呼ばれる男子大学生。ゲームセンターでゲームをプレー中に、幸田まり子と三原しのに出会い、格闘ゲームで対戦する事になる。それがきっかけで、ゲームやインターネットの世界について、まったく知識のない彼女たちのアドバイザーとして、よき理解者となり、協力者となる。思った事はなんでも口に出すため、口も態度もかなり荒っぽいが、なんだかんだと協力的な姿勢を見せる。のちに、まり子がしのとタッグを組み、インターネット上に小説を掲載したいと立案した事に対し、動画配信を利用して意思表明をさせ、情報の拡散に協力した。

くらはら てつろー

新進のマルチクリエイター。幸田まり子が「群青」を打ち切りにされたあと、彼女に代わって連載を始めた作家でもある。現在、若い層に人気のウェブマガジン「toile」を配信し、人気を博している。顔出しをしていないため、正体を知る者はほとんどいないとされており、謎に包まれている。群青で担当している編集長ですら、メールでの接触にとどまっており、住所や性別すら公になっていない。そのため、仕事上のすべてのやり取りは側近スタッフのみで行われており、くらはらてつろー本人は執筆と指示にとどまっている。その正体は21歳の女性で、5歳の頃からパソコンに触っていたウェブの申し子。子供っぽい外見のため、仕事においては年齢や外見を理由に判断されるのを嫌っている。つねに無表情で、口を開けば辛辣な言葉を発する。しかし、興味を持った事には多弁になる傾向にあり、否定的ながらもきちんと意見を返そうとするところがある。たいていの場合はその態度が反感を買い、相手に受け入れられる事はまずないが、まり子がウェブ文芸誌「レトル」の立ち上げについて相談に訪れた際には、苦戦しながらも対等に話す事に成功。その後はまり子たちのよきアドバイザーとなる。何かと素直になれない性格だが、実は小桜蝶子の大ファン。のちに、事務所が存在するシャッター商店街「ジョイフルモール」を、レトルの力で復活させてくれないかとまり子に依頼する。

宮尾 (みやお)

文論社を定年退職して十数年になる男性。若い頃、文芸誌「群青」の編集長を務めていた事があり、同時に、幸田まり子の担当編集者でもあった。当時、まり子のような無名の新人だった作家を、面白がってたくさん起用し、群青の販売部数を伸ばしたという実績を上げ、伝説の編集長の異名を持つ。まり子からの頼みを受け、面識のあったくらはらてつろーを紹介した。物静かな紳士のような印象だが、テンションが上がると見境なくハグしたがる癖がある。

小桜 蝶子 (こざくら ちょうこ)

女性作家で、年齢は70歳代。若い頃は、そのたぐいまれなる美貌と派手な立ち居振る舞いで、いつも話の中心にいたが、華やかで妬みの的になりやすい一面もあった。メディアへの露出も多く、一時期は彼女の作風やスタイルが大流行したが、バブルがはじけると同時に蝶子人気も沈静化し、15年ほど前の作品を最後に表舞台から姿を消した。オーナーの経営する「スナックNORIE」に姿を現した事で、幸田まり子と知り合い、執筆してほしいとせまられるようになった。実は住んでいる家はゴミ屋敷状態にある。好き放題に買い物をしては、借金を重ねて息子の孝之に迷惑をかけている。自分のファッションセンスには絶対的な自信を持っており、外見はギャルがそのまま歳を取ったようなキャピキャピのおばあちゃん。自分本位で、周りの迷惑を考えない行動が目につくが、どこか憎めない人物。まだ人気だった頃、財産目当てに近づいてきた若い男性に騙され、金を持ち逃げされた事があり、今でも心の傷になっている。大の猫好き。

孝之 (たかゆき)

小桜蝶子の息子。母親の家がゴミ屋敷状態となっている事と、母親が何度言っても借金を続ける事にほとほと困り果てている。自分が子供の頃、好き勝手に行動する母親との生活で心は荒んでしまったため、大人になった今でも親子関係は芳しくない。ある時、ウェブ文芸誌「レトル」で再び注目を浴びる事になった蝶子が、テレビで現在の姿とゴミ屋敷を無断で生中継された事を知る。その事に堪忍袋の緒が切れた孝之は、蝶子になんの許可も得ず、業者を呼んで家中のゴミを片付けようとした。

オーナー

ネットカフェのオーナーを務める女性。見た目はファンキーなおばあちゃん。自らがママとなり、「スナックNORIE」を経営するなど、多くの不動産を所有しており、店子としてさまざまな業種との付き合いがある。なんでもはっきりしないと気が済まないタイプで、曲がった事が嫌いな人情味にあふれる人物。ネットカフェを利用していた幸田まり子と知り合い、彼女の生きざまに興味を持つ。幅広い知識を持つため、長期にわたってさまざまな形でまり子の助けとなる。まり子に対してつねに冷静で、厳しくもきちんとした意見を与える大切な存在。のちに、まり子からの頼みを受けてウェブ文芸誌「レトル」のスポンサーを引き受ける事になる。

島田 (しまだ)

ネットカフェの店員を務める男性。幸田まり子がネットカフェを利用した際、ふだんは利用する事の少ないお年寄りの利用に不信感を抱いた。利用時間が長くなるにつれ、まり子が疲弊した姿になっていく様子と、漫画を読んだまま返さず、部屋の中に溜まりに溜まった漫画に囲まれた姿に恐怖すら感じ、オーナーに助けを求めた。ネットゲームに詳しいため、のちにまり子にネットゲームに関する事をレクチャーする。

関口 (せきぐち)

オーナーが所有する物件で「関口動物病院」を経営する院長の男性。捨てられた動物をポンポン拾ってしまう癖があるため、野良猫のケアにも詳しく、豊富な知識を持っている。猫を保護した幸田まり子とは、オーナーを介して知り合った。自分の居場所もない状態のまり子に、ペットを飼う資格はないと言いつつも、クロがまり子しか見ていない状況を鑑みて、クロの事を第一に考える事にした。まり子の居場所が定まるまでという約束で、病院でクロを預かる事を許可。その後、クロを再度まり子に引き渡すまで協力した。はっきりとした物言いをするが、心根は優しい。

図書館司書 (としょかんししょ)

図書館で司書を務める若い女性。八百坂親承から幸田まり子の作品の詳細について聞かれ、すべてにまちがえる事なく答えた。もともとまり子の小説のファンであり、学生時代にはすべての作品を読み漁った。特に好きなのは旅モノで、作品の舞台になった場所を訪れた事もあったほど。自分が勤めている図書館に、まり子の蔵書を増やしたいと考えた事もあったが、古い本ゆえに傷みで処分したり、ほかの蔵書が増えて場所がなかったりで、その希望はかなわなかった。その後しばらくまり子の作品からは離れていたが、八百坂との会話がきっかけでまり子の作品のよさを再認識し、図書館にまり子の本を置けないか、あらためて働きかけるようになる。最近ではエッセイばかりになってしまったまり子の小説をもう一度読みたいと、新作が出る事を心待ちにしている。

進藤 薫 (しんどう かおる)

年老いた男性作家。老いた郵便局員を描いた人情小説「手紙屋」が代表作。現在は作家としての活動を引退し、日々畑仕事に精を出しており、穏やかな隠居生活を送っている。以前、妻を亡くした事がきっかけで、セルフネグレクトになって仕事も手につかず、家中にゴミを溜め込むようになってしまった。心配した娘によって、引っ越しをさせられる事になったが、この引っ越しが大切な事に気づく大きなきっかけとなった。この経験を生かし、小桜蝶子を立ち直らせるための一助になりたいと、自ら蝶子の家を訪れ、いっしょに片づける事を提案した。

後藤 忠男 (ごとう ただお)

商店街「ジョイフルモール」で、シニア向け洋品店「レディスファッションぴえ〜る」を営む男性。周囲からは、その店名から「ぴえ〜る」と呼ばれている。自分の店に置く商品にはこだわっており、絶対的な自信を持っているが、家賃滞納により何十年も営んできた店を追い出されそうになっている。シャッター街と化してしまった商店街を、再び活気あふれた場所にしたいと強く願っており、それを成し遂げようとしている幸田まり子、三原しの、小桜蝶子に賛同。協力的な姿勢を見せるが、組合長である村松杏子や権力者である佐々木からの強い反対を受け、商店街の組員としての立場を責められた事ですっかり意気消沈。それでもまり子たちに協力しようとしていたが、ある時杏子と言い合いになった事で心臓発作を起こし、入院してしまう。しかしこれがきっかけで、商店街の組員たちが一致団結。商店街再生に向け、動き始める事になる。

奈々美 (ななみ)

商店街「ジョイフルモール」にある、小さな中華屋「福禄亭」の女将とお父さんの娘。既婚者で、まだ小さな女の子である礼美の母親。子供の頃から家のラーメンが大好きで、日本一だと自負している。幼い頃は将来の夢をラーメン屋になる事だと語り、店を継ぐつもりだったが、次第にさびれていく商店街の様子に実現は難しくなっていった。そのうえ、結婚で家を出る事が決まり、地元から離れた場所で新しい家庭を築いた。夫は会社員のため、パート勤めをしながら時々実家に顔を出す日々を送っているが、父親が店を閉めようとしている事を知り、ショックを受けている。

女将 (おかみ)

商店街「ジョイフルモール」にある、小さな中華屋「福禄亭」の主人のお父さんの妻。奈々美の母親。戦後に開業したこの店をなんとか続けてきたが、客数は日に日に減る状況で、夫が店を閉めようと考えている事に寂しさを感じている。料理の味付けには自信があり、いつか娘が戻ってきて店を継いでくれたらと考える事もあり、嫁いだ娘に対して、戻ってくる事を期待し続けている。何事もうまくいかない状況に苛立ちを感じ、商店街にあるスナックに雇ってくれないかと面接を申し込みに行くが、門前払いされた。

お父さん (おとうさん)

商店街「ジョイフルモール」にある、小さな中華屋「福禄亭」の寡黙な主人。奈々美の父親。戦後に開業したこの店をなんとか続けてきたが、客数が日に日に減る状況に、自分の代で店を閉めるしかないと悩んでいる。味に自信はあるが、地道に続ける事には限界を感じている。妻の女将が、娘が戻ってくる事に期待している事も知っているが、娘の負担となるくらいならと、店を閉める事を決意する。

佐々木 (ささき)

シャッター商店街「ジョイフルモール」に、多くの不動産を所有する地主の男性。いわゆる大家だが、商店街の組合にも口出しする厄介者で、事実上の主導権をにぎる陰の権力者。商店街がシャッター街になってしまったのは、大型ショッピングモールができた事や、バスルートを変更したバス会社に責任があり、われわれのせいではないと責任転嫁している。基本的に大きな態度で吠えるだけで、自分では何もしようとしない。

村松 杏子 (むらまつ きょうこ)

商店街「ジョイフルモール」の組合長を務める女性。若く見えるが実は70歳代。商店街がシャッターばかりの中、喫茶店「あひる」の営業を続けているが、午後3時で閉店するというやる気のない経営をしている。商店街を活性化させたいと幸田まり子が企画立案し、開かれた会議では、まり子、三原しの、くらはらてつろーが話を聞いてもらおうとしても、忘れるから聞かないと言い張る。さらに、前もって用意されていた資料はほったらかしで持参すらしないなど、取り付く島がない。話し合いを嫌い、商店街の活性化については疲れるだけと言い放ち、すべてを拒絶した。今は無気力になってしまったが、もともとは元気で話のわかる人物だった。しかし、どんどん来客が減り、心は荒んでさび付いてしまった。のちに、喫茶店に再び客が集まるようになった事で、少しずつではあるが態度を軟化させた。商店街活性化のためのファッションショーに後ろ向きな人たちに対して、活を入れ、やる気を起こさせるきっかけを作った。

森 信明 (もり のぶあき)

多才社の社長に就任したばかりの男性。代替わりに伴い、父親から会社をゆずり受けた元商社マン。出版社の社長という立場でありながら、活字にはまったく興味がない。出版不況にあたり、会社の経営を見直した結果、赤字を出し続けている文芸部門からの撤退を決めた。もともとウェブ文芸誌「レトル」とは、ウェブで掲載された作品の書籍化が元社長とのあいだで約束されていたが、メールでのやり取りのみで、正式契約に至っていなかった事を理由にして、取引中止を言い渡した。

クロ

幸田まり子が公園で拾った野良猫。汚れきって、ゴミの塊のようになっていたが、偶然知り合ったまり子の事を生き別れた飼い主とカンちがいし、くっついて離れなくなった。頼られたまり子はこの猫を保護。首輪には、元飼い主であろう人からの手紙が付けられており、年老いた飼い主が病に倒れて面倒が見られなくなった事で、この先を心配して猫の身を託す内容となっていた。これを自分と重ね合わせたまり子は、この猫と共に生きる事を決意した。精神的ショックを受けたせいか、鳴こうとしても口が「パカー」と開くだけで、声が出ない。この先、まり子が命の危険に脅かされる事になった際、あの世とこの世を結ぶ川において、まり子をこの世に引き留めるために何度となく活躍する事になる。

場所

ジョイフルモール

くらはらてつろーが事務所を構えている商店街の名称。昔はたくさんの人でにぎわっていたが、現在は開いている店がほとんどない、シャッター商店街となってしまった。かつて人が増えた事に伴い、近隣に大型ショッピングモールができ、その頃から店を閉める人が増えるようになった。同時期に地主が商店街一帯の不動産を手放したため、そのうちいくつかの面倒をオーナーが見る事になった。その後、人口減少と不景気のあおりを受けて、親会社の業績が悪化し、ショッピングモールが閉鎖。それに伴って、路線変更を実施したバスが商店街の近くに停まらなくなり、その影響をもろに受けて客数はさらに激減。現在のようなシャッターだらけの商店街となった。営業を続けているのは、喫茶店「あひる」や、中華屋「福禄亭」、洋品店「レディスファッションぴえ〜る」をはじめとする数店舗のみにとどまっている。

その他キーワード

レトル

インターネット上で作品を掲載するウェブ文芸誌。「レトル」とはフランス語で文字や手紙を意味する言葉で、作品を読者に手紙のように届けたいという思いを込めて付けられた。幸田まり子が中心となって、三原しの、三原燿子、ガリオが協力し、オーナーがスポンサーとなって創刊にこぎつけた。看板作家に小桜蝶子を掲げ、もともと月間更新を予定していたが、くらはらてつろーの助言で毎日更新に変更。最終的には、曜日更新にするという事で落ち着いた。創刊後はトラブルが絶えずに紆余曲折あったが、すべてのピンチをチャンスに変える形で乗り越えた。また、企画段階ではオファーしても断られていた作家たちからも、あらためてOKを貰う事に成功した。さらに素人作家からの売り込みもあって、作家数は順調に増え続けている。のちに、てつろーからシャッター商店街「ジョイフルモール」の活性化の依頼を受け、ファッションショーを企画。実現に至り、レトルの名をさらに上げる事になった。

群青 (ぐんせい)

幸田まり子がエッセイを連載している文芸誌の名称。文論社創設当時からの大看板といわれている文芸誌で、「文芸の文論社」たる誇りとして、長きにわたり販売を続けてきたが、作家の高齢化とともに、売り上げ不振が続いている。何度リニューアルを繰り返しても効果は芳しくなく、売り上げ部数は右肩下がりの状態となっている。現在の編集長により、10年以上ヒットが出ていない作家の整理が決まり、大量打ち切りを行う事になった。これにより、1年以内にリニューアルして利益を上げる事ができなければ、休刊を余儀なくされる事になっている。

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