概要・あらすじ
探偵業を営むプリシラ＝ダグニーは、依頼主と会うために訪れたホテルで誤って違う部屋に入り、警察に捕まってしまう。そこに現れたのが自分の顧問弁護士だと名乗る若きセレブ、ローレンス＝ブルー。本来の顧問弁護士であるリチャード＝ベンダースの代わりに来たという彼に保釈金を払ってもらい、保釈されるプリシラ。その後、マイケル＝オニールという依頼主からマイクロ・ハード社に勤める上司のサリンジャーに情報漏えいの疑いをかけられたとして、プリシラは調査を開始する。
ローレンスにも捜査の助力を願い、プリシラとローレンスの距離は徐々に近づいていくのだった。
登場人物・キャラクター
プリシラ＝ダグニー (ぷりしらだぐにー)
時折突拍子もない行動をする女探偵。シャーロック・ホームズに憧れ、彼のような変装を得意とする探偵でありたいと思っている。何事にも疑ってかかるところがあり、ローレンス＝ブルーに対しても、自分に関わるのは何か裏があるのではないかと疑っている。
ローレンス＝ブルー (ろーれんすぶるー)
ブルー家の跡取りの男性。派手なセレブで、色々なところに写真が出回るほど。しかし祖母であるエヴァ＝ブルーには逆らうことができず、彼女の命令でプリシラ＝ダグニーの顧問弁護士をする羽目になった。普段は企業対企業の弁護士をしている。
ウェンディ―＝フリー
プリシラ＝ダグニーの探偵事務所の事務員。母親のような存在で、プリシラの突拍子もない行動にいつも驚いている。物知りで、プリシラの父親の代から助手をしている。プリシラのことを唯一「プリシラお嬢様」と呼ぶ。
マイケル＝オニール (まいけるおにーる)
大手のIT企業「マイクロ・ハード社」の開発部でグループ長を務めていた男性。重要機密を他社に漏洩したという謂れのない容疑を掛けられて会社を解雇されたため、プリシラ＝ダグニーにその件の調査を依頼した。外見は天然パーマの冴えない人物。
エヴァ＝ブルー (えゔぁぶるー)
85歳だがばりばりの現役で、ブルー家を未だに仕切っているローレンス＝ブルーの祖母。結婚する前はメイドをしており、その頃にローレンスの祖父に見初められた。庶民感覚を活かして一族の経済発展に貢献してきた人物。
リチャード＝ベンダース (りちゃーどべんだーす)
プリシラ＝ダグニーの父親の代から顧問弁護士を務めているお爺さん。気がよく優しい、78歳。バッテリー公園で海を見ながら涙ぐんでいたエヴァ＝ブルーに声をかけたところから、恋愛関係となる。
サリンジャー
大手のIT企業「マイクロ・ハード社」に勤める男性で、マイケル＝オニールの上司だった。ドイツのIT企業へ情報漏えいをしており、その罪をマイケルにかぶせた張本人。アイルランドに国外逃亡しようとしていたが、プリシラ＝ダグニーによって情報漏えいの証拠を掴まれてしまう。
集団・組織
マイクロ・ハード社 (まいくろはーどしゃ)
大手のIT企業。他社への情報漏えいの罪で、マイケル＝オニールを解雇した。サリンジャーもマイケルと同じグループに所属しており、当時はマイケルの上司だった。
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