概要・あらすじ
売れないアイドルの中園キララは、花巻の口車に乗せられ、業界コンパに参加することに。キララは、あるプロデューサーに処女を奪われそうになるが、「銀」と名乗る男性に助けられる。藤原家の御曹司である「銀」こと藤原銀蔵(銀)は、無類の処女好きであった。処女のキララをおもちゃにして遊びたくなった彼は、権力と金を使ってキララをトップアイドルにまで押し上げる。
キララを遊びの対象としてしか考えていない銀に、キララは何故か次第に惹かれていく。
登場人物・キャラクター
中園 キララ (なかぞの きらら)
猪突猛進タイプで人のことをあまり疑わない16歳の女子高校生。藤原銀蔵(銀)と出会ったことで、トップアイドルへの道が拓ける。はじめは銀の金と権力によってトップアイドルの道へ駆け上るが、銀と喧嘩したことで、銀の力を借りずに自力でトップアイドルへの道を歩むようになる。当初は銀のことをエッチなことばかりしてくる嫌な男としか思っていなかったが、次第に複雑な想いに揺れ動かされる。
藤原 銀蔵 (ふじわら ぎんぞう)
藤原家の傍若無人な御曹司で、16歳の男子高校生。日本有数のお金と権力の持ち主で、自らのためだけに作られた藤原学院に通っている。普段はあまり高校に通っていないため、高校生に見られない。本名の「藤原銀蔵」と呼ばれるのが苦手で、もっぱら「銀」と名乗っている。性欲が強く、セックスフレンドを切らしたことはなかったが、中園キララと出会ってからは、性欲だけではない愛を与えたいと考えるようになる。
花巻 (はなまき)
中園キララのマネージャーで、シビアな考え方をする男性。実はキララに好意を寄せているが、表には出さない。キララをトップアイドルにするためにはどんな手でも使って、成功に導こうとする策士。藤原銀蔵と寝るように指示したのも、花巻の策略であった。
大河内 咲也 (おおこうち さくや)
藤原銀蔵(銀)の知り合いの22歳の男性。「リュシフェル」というバンドでボーカリストを担当している。今はニューヨーク在住で、妻と息子がいる。天才的な音楽の才能の持ち主で、中園キララのデビュー曲のプロデューサーを務めた。かつて、銀のピアノの教師をしていたことがある。
綾香 (あやか)
藤原銀蔵(銀)のセックスフレンドの一人。よく銀のセックス相手に選ばれていたことから、自分に自信を持っている。銀に対する独占欲は強く、中園キララが銀の家に足を運ぶ時には、違う道を教えるなど会えないように嘘をついた。
白金 公樹 (しろかね こうき)
中園キララの初主演ドラマ「冬のソナチネ」の相手役の少年。高視聴率を叩き出す人気俳優で、「視聴率王」と評されている。腹黒いところがあり、藤原銀蔵とキララを利用しようとしたが、キララのことを本気で好きになってしまい戸惑う。
白鳥 渚 (しらとり なぎさ)
藤原銀蔵(銀)とは家が隣同士の幼なじみで親友。学校では銀クラス所属で、「友達ナンバー1」。背が低く可愛らしい風貌のため、よく女装させられている。銀に対して言いたい放題できる貴重な存在。
館林 修一郎 (たてばやし しゅういちろう)
普段は藤原巨泉の秘書を務める男性。藤原銀蔵(銀)に呼ばれればすぐに銀のもとへ駆けつける。堅物で時間に正確だが、融通が利かないところがある。学校では銀クラス所属で、「秘書ナンバー1」。将来は銀の秘書になることを目指している。
豪道 力 (ごうどう りき)
普段は要人のボディガードをしている男性。藤原銀蔵(銀)に呼ばれればすぐに銀のもとへ駆けつける。中園キララの銀クラスへの入学を拒否していた。学校では銀クラス所属で、「ボディーガードナンバー1」。将来は銀のボディーガードになることを目指している。
花山院 是親 (はなやまいん これちか)
普段はホストクラブで働く男性。藤原銀蔵(銀)に呼ばれればすぐに銀のもとへ駆けつける。無類の女好きで、いつもは華やかな夜の世界で生きていて、銀に夜遊びを教えた人物でもある。学校では銀クラス所属で、「夜遊びナンバー1」。
ウィリアム・ジョーダン (うぃりあむじょーだん)
普段はレーサーをしている男性。藤原銀蔵(銀)に呼ばれればすぐに銀のもとへ駆けつける。冷静沈着で、中園キララの銀クラスへの入学に対しても特に興味を示さなかった。学校では銀クラス所属で、「運転手ナンバー1」。将来は銀の運転手になることを目指している。
清華 亜由 (せいか あゆ)
機械技術に精通しており、普段は地下にこもって作業をしている少年。人嫌いで、人と目を合わせることが苦手。藤原銀蔵(銀)に呼ばれればすぐに銀のもとへ駆けつける。学校では銀クラス所属で、「機械技術ナンバー1」。将来は銀のためのロボットを開発をしたいと思っている。
犬塚 涼平 (いぬづか りょうへい)
藤原グループの株を買い占め、藤原銀蔵(銀)のすべてを奪った男性。ナルシストで、銀のことを高慢な若造としか思っていない。のちに銀によってすべての藤原グループの金と権力を奪い返されため、失脚する。
神宮 誠実 (じんぐう せいじ)
両親とも政治家の二世議員の男性。さまざまな政治家の妻と寝ているが、本命はあくまで留璃子ただ一人。なりふり構わず強い政治力を発揮するが、すべては留璃子の白血病を治すためで全国民ドナー登録制度を作るためである。
留璃子 (るりこ)
白血病を煩った神宮誠実の恋人。ドナーがいないため、なんとか日常を送っている状態。誠実に想いを寄せているが、彼には自分のために無茶をしてほしくないとも思っている。自分の命のことはどうしようもないとあきらめているところがある。
集団・組織
銀クラス (ぎんくらす)
藤原学院において、藤原銀蔵(銀)にとっての「ナンバー1」である生徒のみを集めたクラス。銀自身もこのクラスに所属している。中園キララ、白鳥渚らが所属している。キララは「銀の恋人ナンバー1」としてこのクラスに入った。
場所
藤原学院 (ふじわらがくいん)
藤原銀蔵(銀)のために作られた学院で、生徒は皆「藤原家に学ばせてもらっている」という思いが強い。銀のためだけに組織された銀クラスがあることも特徴のひとつ。