僕のライディーン

僕のライディーン

天才科学者の芹沢敏記と、ボディーガードロボットのライディーンとの交流を描いたボーイズラブ作品。「ボニータ」や「ディアン」に、1989年から1992年かけて掲載された。コミックス刊行にあたり、描き下ろしの1話が追加されている。

正式名称
僕のライディーン
ふりがな
ぼくのらいでぃーん
作者
ジャンル
BL
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概要・あらすじ

天才科学者の芹沢敏記は、海野コーポレーションの後継者・海野雅のために、ボディーガードロボットのライディーンを造り出す。しかし、芹沢の才能を自分のものにしたい西はじめに襲われ、誤ってライディーンの起動ボタンを押してしまう。初めて見た人物を主人と認識するライディーンは、芹沢博士だけを守るロボットとして起動してしまう。

登場人物・キャラクター

芹沢 敏記 (せりざわ としき)

天才科学者。高性能ボディーガードロボット・ライディーンを造った22歳の男性。現在は、一軒家に一人暮らしをしている。6歳のときに遭った交通事故の後遺症により、突然、東大理Ⅱのテスト問題が理解できるほどの頭脳を得た。17歳のときには、マサチューセッツ工科大学を主席クラスで卒業。依頼主の神原が見せた海野雅の写真に一目ぼれし、彼女のためにライディーンを作ることを決意する。

ライディーン

超高性能ボディーガードロボット。天才科学者・芹沢敏記が造ったもの。起動すると、インプリンティング機能により、初めて見た人物を、自分が守る相手と認識する。人間の男性の姿で、お世辞を言えるほどの会話機能を持つ。食事をしたり料理をすることもできるが、人間と違って眠らない。本を読んで、人間の生活の知識を学習することもできる。

神原 (かんばら)

メガネをかけた男性。芹沢敏記に、ボディーガードロボットの製作を依頼した。海野雅の世話をしている人物で、彼女のわがままに手を焼いている。芹沢の研究所に赴き、雅の写真を見せて、彼女のためにロボットを製作してもらう承諾を得る。

海野 雅 (うみの みやび)

海野コーポレーションのオーナーの孫。ライディーンの主人になる予定だったお嬢様。次期後継者として学ぶため、フランスに留学している。大金持ちのお嬢様とは思えない、気さくで大胆な性格。芹沢敏記を「天才さん」と呼ぶ。

西 はじめ (にし はじめ)

西グループの社長を務める男性。芹沢の頭脳に惚れ込み、軍事利用するためにライディーンの設計図を奪おうとしている。部下の円蔵を、芹沢のもとに差し向け、彼や周りの人間に危害を加える危険な人物。ハデ好きで、やることが大胆不敵。

イザベラ・ロイド (いざべらろいど)

クリストファー・ロイドの娘。彼の研究助手を務める。西グループ社長の西はじめに、父親の研究に費用を出すとそそのかされ、来日してライディーンの設計図を奪おうとする。しかし、芹沢敏記とライディーンの様子を見て思い直し、西を裏切って芹沢たちを助ける。芹沢とライディーンの新婚夫婦のようなやりとりに、赤面している。

クリストファー・ロイド (くりすとふぁーろいど)

イザベラ・ロイドの父親で博士。依頼を受けてロボット製作を行っていたが、デキが気に入らないと言われて、それっきりにされている。現在は費用が足りなくなり、研究をあきらめかけている。

ロビー・ミュラー (ろびーみゅらー)

クリストファー・ロイドの友人。芹沢敏記の恩師でもある。来日記念パーティで、芹沢からライディーンについての話を聞き、西はじめが芹沢博士を狙っていることも知っている。

円蔵 (えんぞう)

西はじめの手下のリーダー格の男性。サングラスをかけ、ヒゲを生やした強面。いつも芹沢敏記やライディーンの邪魔をしている。水槽でライディーンを殴ろうとしたり、海野雅が泊まったホテルに放火したりと、怖い物知らずで加減を知らない。

アルメンドロス

男性科学者。兵器ロボット・マックスHD-10Dを開発した。また、ライディーンに搭載された、起動時に見たものを守るというインプリンティング機能を消去する方法も、発見した。西はじめと手を組み、この方法を利用して、芹沢敏記からライディーンを奪おうと目論む。

マックスHD-10D

人型兵器ロボット。アルメンドロスが開発したもの。レーザービームを搭載し、複数体用意されている。意志はなく、命令されたことだけを実行する。西はじめの策略で芹沢敏記を襲い、ライディーンを窮地に追い込む。

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