概要・あらすじ
心臓病をわずらって入院している垣野内逞は主治医の娘種田繭と幼いころから遊んでいた。8歳の時に二十歳になったら結婚しようと約束をするが、中学に進学したある日、逞は自分が二十歳まで生きられないという話を聞いてしまう。成長するにつれて繭を想う逞は、彼女を悲しませないためにワザと距離をおくことにした。しかしそんな彼を繭はどこまでも追いかけていく。
登場人物・キャラクター
垣野内 逞 (かきのうち たくま)
8歳の時に恋をしたヒロイン種田繭と、二十歳になったら結婚しようと約束をした。コーギーのブリーダーをしている父、母と四匹の犬と暮らす、幼いころから心臓病を患っている男子。成績優秀で運動能力も高く、時々おどけて関西弁を喋る。多才なため、運動部以外に6つほど部活に入っている。 中学に入る時にピアスをあけ、金髪姿にして周囲に対し明るく振る舞っていた彼だが、ある日自分は二十歳まで生きられないという話を聞いてしまう。自身の運命を知ってしまった彼は、種田繭を愛するあまり、彼女を悲しませないためにワザと距離をおくことを決めた。
種田 繭 (たねだ まゆ)
心臓外科医の父をもち、心臓病で入院している垣野内逞と幼いころから遊んでいた女性。8歳の時に彼に恋をして、二十歳になったら結婚しようと約束をする。才色兼備で成績優秀、スポーツ万能。通称は「姫」。中学では弓道部に所属している。いつでもどんな時でも一途に逞を愛し、彼を追いかけていく。
鈴谷 昴 (すずや こう)
中高一貫校の中学寮長、生徒会長を務め、通称、「昴サマ」と呼ばれる学校のカリスマ。女好きな所があり、部活はテニス部に所属して女子生徒に近づいている黒髪の美青年。心臓病で父親を幼いころ亡くしていて、新入生で同じ病気を抱える垣野内逞に注目している。そんな彼の彼女である種田繭は才色兼備で、昴は繭を「姫」と呼んで思いを寄せるようになり、デートへ誘っていく。
鈴谷 律 (すずや りつ)
兄を追いかけて中高一貫校に通い出した男子。生徒会長を務める学校のカリスマ、鈴谷昴の実弟。心臓病で父親を幼いころ亡くしていて、同級生で同じ病気を抱える垣野内逞に注目している。心肺蘇生法の心得があり、処置になれているため逞と寮が同室となった。明るい性格のムードメーカー。 友人の生田成美、神尾耕太郎とは学校卒業後も遊ぶほど仲良しである。
生田 成美 (いくた なるみ)
中高一貫校に通う男子で、生徒会副会長と中学副寮長を務めている。友人の鈴谷昴、鈴谷律、神尾耕太郎とは学校卒業後も何度か遊ぶほど仲良しである。遊びでやっている耕太郎との賭け事は負けることが多い。
神尾 耕太郎 (かみお こうたろう)
中高一貫校に通う男子で、生徒会会計を務めている。部活は種田繭と同じ弓道部所属。穏やかな性格で敬語と笑顔を絶やさない。友人の生田成美、鈴谷昴、鈴谷律とは学校卒業後も何度か遊ぶほど仲良しである。
結城 頼 (ゆうき より)
成績優秀、スポーツ万能な男子。垣野内逞の二歳下で、新入生として代表挨拶をしていた逞の後輩。とある事をきっかけに暴行事件をおこして学校を退学してしまう。青木琴美作『僕は妹に恋をする』の主人公。
上原 照 (うえはら てる)
軽い心臓病を患って入院している女性。過去にできた手術の跡が胸に残っている。2歳下で同じ病気の垣野内逞と昔キスをした思い出があり、それから恋心を抱いている。病室で長く過ごしてきたため、甘え癖があり自分に都合のいいようにならないと仮病を使う事もある。
田村 結子 (たむら ゆいこ)
種田繭の親友であり、彼女と同じ弓道部所属の女子。落ち着いていて、友達思いの性格。
五十嵐 優実 (いがらし ゆみ)
気が強い女性で、同じ大学の鈴谷昴の事が好き。彼を追いかけてバイト先を一緒にしてしまう。
ベース
僕は妹に恋をする (ぼくはいもうとにこいをする)
双子の兄でイケメンかつ成績優秀な結城頼と、何をしても落第点の天然な妹結城郁が禁断の恋に落ちる様を描いた恋愛漫画。スピンオフ作品に『僕の初恋をキミに捧ぐ』がある。 関連ページ:僕は妹に恋をする