概要・あらすじ
初茸がりの前夜、楽しみでなかなか寝付けない少年・正太の姿を描く。山の一角に大粒の雨が降る様子や大きな柱時計など、牧歌的な雰囲気を持つ作品。つげ義春が白土三平らとともに千葉県大多喜を訪れた際に目撃した光景をヒントに創作された。
登場人物・キャラクター
正太
坊主頭に着物をきた少年。山の一角にだけ雨が降っている様子を目撃し、不思議に思う。おじいちゃんに初茸がりに連れて行ってもらえることになり、嬉しくて寝付けず、大きな柱時計のことが気になってしまう。
おじいちゃん
白く長いひげをたくわえた老人。正太の祖父。山の一角にだけ雨が降っている様子を孫に尋ねられ、「バックの明暗であそこだけはっきりと雨が見えるのだ」と解説する。初茸がりが嬉しくて寝付けない正太をしり目に高いびきをかいて寝る。