概要・あらすじ
蒸し暑い夏の夜、アパートの窓を明けて寝ると「夜」が入ってくると話す夫と、それに逆らって虐待される妻の姿を描く。つげ義春が自分の見た夢を描いたシュールな作品。「夢もの」と呼ばれる一連の作品の端緒となった漫画。
登場人物・キャラクター
男 (おとこ)
神経質そうな細身の青年。真夜中にアパートの窓を開けて寝ると「夜」が入ってくると主張する。言うことを聞かない妻に暴力をふるう。
妻 (つま)
ショートカットの女性。わけのわからないことを言い、暴力をふるう夫に愛想を尽かして家を出ていく。
兄さん (にいさん)
主人公である男の兄。くたびれたスーツを着ている。オート三輪で野菜を売っていて、男のアパートの人たちを紹介してくれと頼みに来る。
場所
アパート
『夜が掴む』の主人公とその妻が暮らすアパート。畳敷きに裸電球で、荷物らしきものが無い殺風景な部屋。